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ご飯を食べ終えると部屋に戻って待望の検証だ。

小賢者の石には大きいのに比べ永久魔力供給しか効果がない。

結界の魔法陣を紙に描き、その真ん中に置くと、リカルドの想定通り魔力を込めずとも結界が発動して維持され続ける。

とりあえず本当にずっと維持出来るか放置だ。

次は大きい方の普通の賢者の石。

こちらの効果は永久魔力供給、聖なる光、叡智の結晶、平和への祈りだったはずである。


「聖なる光というからには浄化とかでしょうか?」

「魔力供給以外には永久が付いていないから一度使うと二度と使えなくなる可能性があるね」

「そうですね・・・とりあえずいつもの様に複製かけてみましょうか」


魔道具を大量生産する為に複製するコピー機に普通の魔石を3つ入れ賢者の石の複製を試みる。しかし賢者の石をコピーする事は出来なかった。

そういえば試していなかったと思い聖水魔石も試みたが同様にコピー不可である。


「魔石の力自体をコピーするのは無理そうですね」

「失敗を恐れず試すしかないかな」

「リカルド様はどれが1番気になりますか?」

「叡智の結晶かなぁ」

「そうですよね。叡智で賢者の石を永久に使える方法を教えてもらえば良いのではないですか?」

「あはは、それは良い考えだね」


そう言いながら魔石を眺めていて、アンセルマはそう言えば自分でちゃんと鑑定していなかった事を思い出した。

公爵に渡した1番大きな魔石を鑑定しようとしているところにリカルドが手を切ったのでそれどころじゃなくなったからだ。

賢者の石を鑑定したのは公爵夫人で、アンセルマはそれを聞いていて覚えていただけである。

公爵夫人の程度はよく分からないが、アンセルマとリカルドの鑑定には結構な差があるのだ。

アンセルマと公爵夫人にも差があると思った方が良いだろう。

どれどれ。


【賢者の石】

効果: 永久魔力供給、聖なる光、叡智の結晶、平和への祈り

用途:供給したい場所に置くと魔力が供給される、削って服用すると蘇生する(心肺停止より10分以内)、話しかけるとアシストする超越知能、浄化したい場所に置き祈ると浄化される(最大範囲1000km)

備考:王族、聖女のみ使用可能。舐めると甘い。


わー。

我ながらチート。

まさかの聖なる光が蘇生だとは思わなかった。

しかし話しかけるとはなんだろう?

あれか?前世でよくうっかり起動して恥ずかしい思いをしたスマートフォンに付いていたあの機能だろうか?

リカルドをチラリと見て、アンセルマはどうしようか迷う。

いきなり魔石に話しかけて、何も起こらなかったら恥ずかしい思いをするのは間違いない。

しかし好奇心には勝てずにアンセルマは意を決して試みる。


「ヘイ、賢者の石!賢者の石を一生使える方法を教えて?」

『賢者の石は消費しなければ一生使えマス』

「消費ってどうしたら消費されるの?」

『物理的に削ればなくなりマス』


まさかの普通に答えが返ってきて、アンセルマは聞いてるこっちが恥ずかしくなって顔を覆った。

リカルドは最初アンセルマの行動にギョッとしていたけど、まさかの返事が返ってきて、恥ずかしさに悶えるアンセルマに爆笑する。


「あはははは!本当に答えたね!すごいね、アンセルマは!」

『すみません、よく、分かりません。もう一度質問をおっしゃって下サイ』

「リカルド様、聞かれてますよ」

「あはは!賢者の石を複製する方法を教えて」

『アハハ、賢者の石は複製できまセン』

「王族の血から作れる魔石は他に何がある?」

『すみません、よく、分かりまセン』

「聖女の血から作れる魔石は何がある?」

『聖水魔石、浄化魔石、結界魔石が作れマス』


一通り賢者の石のレクチャーを受け、賢者の石には終了してもらった。

リカルドは自分の部屋からペンと紙を持ってきて聞き取った事を書いていく。

相変わらずの記憶力だ。

リカルドが書いてる間に賢者の石を手にしたアンセルマはリカルドの目を盗んでペロリと舐めた。

確かに甘い。昨日リカルドの血を舐めた時に感じた味に似ている。


「アンセルマ、賢者の石食べないでね」

「ちっ違います!鑑定に舐めると甘いって書いてあったんです!」


こっそり舐めたはずがしっかり見られていたようでアンセルマは慌てて言い訳する。

リカルドが貸してと手を差し出したので賢者の石をその手に載せた。

リカルドもアンセルマがしたようにペロリと賢者の石を舐める。


「ほんとだ、甘いね。アンセルマとキスした時と似た味がする」

「私はリカルド様の血を舐めた時と同じに感じました」

「僕達以外の人が舐めても甘いと感じないかもしれないね」


戻ってきた賢者の石をハンカチで拭いて再び机の上に戻す。

案外簡単に検証が終わってしまったのでまだ昼過ぎだ。


「リカルド様、今日は家から出たらダメですか?」

「うーん、兄君達を連れても庭までかなぁ。ガスパルを呼べば出られるけど。僕と2人じゃ飽きちゃった?」

「賢者の石の検証もアッサリ終わってしまったので」

「そうだねぇ。他にやりたい事はないの?」

「うーん、色々あった気はするんですけど鍛錬とか、下水道の整備とか、新しいお野菜の収穫ですとか・・・どれもお外なので」

「アンセルマ、それどれも仕事じゃないか。せっかくの休日、せっかくの2人きりなのにもっとこう恋人らしい希望はないの?」

「リカルド様となら何処に出掛けても楽しいですよ?リカルド様は違うのですか?」

「可愛い事を言ってる風だけど、やっぱり釈然としないな」


そう文句を言われても、日々こんなことしかして来なかったのだから思い浮かぶ事がない。

世の恋人達は何をしているのだろうか?

デートがダメとなると出来る事がない。


「じゃあ、リカルド様は何かしたい事はないのですか?」

「昼寝」

「起きたばかりじゃないですか」

「アンセルマの寝顔なら何時間でも見ていられるよ?」

「それ、私だけ寝る前提ですか?」

「背を伸ばしたいんだろう?」

「眠くないです」

「じゃあ、ウエディングドレスを着てダンスの練習はどう?」

「ドレス着る必要あるのですか?」

「結婚式の予行練習」

「結婚式、ダンスないですよね?」

「早くアンセルマのウエディングドレス姿が見たいじゃないか」

「当日のお楽しみがなくなってしまいますよ?」

「じゃあ何色にしたかだけ教えて?」

「秘密です」


半年以内にという話にしていたので既に結婚式のドレスの作成には取り掛かってもらっている。

結婚準備に当たってお義母様にまずドレスは何色が良いか聞かれてた。

結婚式のドレスはそもそも普通白ではないらしい。

赤や黄色や緑が主流でそこに金色の刺繍をするものなのだそうだ。

ベールは白らしいけど、ドレスは華美にしてなんぼというものなのだとか。

アンセルマが白が良いと言ったら、地位を表すものだからと困惑された。

「貴方色に染めてくださいという意味で白です」

と言ったら、お義母様が歓喜して許してもらえた。

ただし馬鹿みたいに長いトレーンに死ぬほど金色の刺繍を入れる事になったのだが。

結婚式の流れも教えてもらったけど、誓いのキスはないらしい。

うっかり言ったら、リカルドに伝えておくわ、と返事が返ってきたわけだけど、忘れている事を願うばかりだ。

本当は結婚した事が人の記憶に残る様に立会人同士が頬を殴り合うらしいのだが、録画も写真も撮れる様になったお陰で殴り合いをさせなくて済むのは幸いである。

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