俺、死んで無いよ
2作品目です。見切り発車なので。生暖かい目で見て下さい。
「撤退だ〜!速く、速く逃げろぉぉぉ〜」
くっそ、あそこで俺がミスさえしなければ!
「俺が殿を引き受ける、そのうちに逃げてくれ。」
死んだとしてもキョウだけは逃す。できれば仲間全員も。
「できないよ!一緒にー
「頼むぞ!ゴウ、ラク。キョウを」
「やめて!」
よし、なんとかなるか?相手は勇者ですら手が出なっかたんだぞ。せいぜい時間稼ぎ程度だ。
時間稼ぎはできたか?もう時間の感覚がねぇんだよ。しかしこれが街に降りたとなるとやばい。ここは試すか?よくて相討ちになれるはずだ。まあどちらにしろ死ぬんだ。一発かけてみるもいいだろう。心残りなんか、
キョウにしっかりと伝えたかっただけだ。今までのお礼をさ。
「何もせずにやられるのは癪だ。相打ちにしてやるよ!」
《術式一式・魔力分解》
《術式五式・融合》
分解した魔力を自分に融合する。こんな量の魔力融合なんかしたら体がもたない。ほら、もう崩れてきてるよ。
「どうだ?魔王参謀竜種破壊龍ペテルギウス。地獄まで一緒するぜ。」
「くぎゃぁぁぁぁ〜!」
苦しんでるのか?まあいい反撃できていないならな。
「うぉぉぉぉぉ!!!!!!くーたーばーれー!」
は?おかしい。魔力が抑えられてるのか?爆発しない!どうして?抑えられる量じゃ無いぞ。あのペテルギウスを魔力に分解しているんだぞ。まあ、嬉しいけどさ〜。
「うん、抑えきれたぞ?いいのかわからん不思議だ。」
あんだけ死にたく無いと思っていたのに実際生き残ってみると、んん〜なんとも言えない。
「とりあえず帰るか。」
「キュキュ!」
おい、なんだこれ?懐いてるのか?
「ペテルギウスじゃ無いよな。」
いや、ペテルギウスと考えるのが正しいのか?
「仲間になるか?」
ペテルギウスだと知っていても行ってしまった。それぐらいさ。寂しかったんだぞ!これくらい許してくれるよね。
「キュ!」
仲間を逃す殿をつとめたら、最強の龍が仲間に成りました。うん濃すぎ。内容が濃すぎる。
「そろそろ行くか。どちらにしろ街には戻らないとだしな。」
ペテルギウスをこのまま放置も危ないし。街につけば使い魔契約もできるし。それまでに暴れようと今の俺なら止められる。ペテルギウスを魔力分解して融合してる。多分魔力量、とんでもないんだろうな〜。
「ついたぞ!ペテルギウス!」
街に着くまでの2日間でペテルギウスとはかなり仲良くなれた。それはいいが、いつも賑やかな街が静寂に包まれている。なんか合ったのか?葬式かな?まさか潰されたのか?誰もいないのは全員連れ去られた?
「お、おい。誰かいてくれよ。誰でもいいから返事してくれ!」
「キュ、キュー!」
「そっちにいるのか?」
「キュキュ」
誰か1人でもいいからいて欲しい。
ん、沢山いるな。街の人ほとんどいるんじゃ無いか?とうしたんだろ。みんなして式場なんかにきて。式場は式場でも葬式の式場にさ。
「この街、いや。全人類を守るために亡くなった。スイ・グランドールに祈りを!」
おい。スイ・グランドールは俺だぞ。
「スイは、私たちを逃すために、最後まで戦ってくれた!その思いに応えるために俺は魔王を必ず殺す!」
ゴウ何言ってんの?
ちょうっと待って欲しい。俺、死んだことになってんの?
1話目から1000字越えといいスタートダッシュです。このまま減速しないように頑張りたいです。