表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/55

ミスリルと宝石


「ふぬーーーぬーぬぬ。ふうー」


 ・・・・・・・・どれだけ頑張っても、ミスリルを生成出来る量は、米粒より小さい。・・・・はあーー。


 机の上に転がる米粒大のミスリルに、思わず溜め息がでる。剣どころか、ナイフを作るのに何日、いや、何ヶ月かかるか。叔父さん達に貰った、誕生日プレゼントのミスリルと合わせても、ナイフすら作る量も無い。


 だから、ミスリルを手に入れる為、アスタリッサとロームに頼んだ訳で・・・・そして遂に! 遂に! アスタリッサとロームから連絡が来た。


「うふひ。おっと、変な笑いが」

 

 嬉しさのあまり、変笑い声が出てしまった。しかし、これでミスリルの剣が! 剣が作れる!


「さあ、行くぞ! オットーよ!」


「若様、大丈夫ですか?」


「大丈夫だ! 行くぞ! 港へ!」


「あの、オットー殿、ジークスヴェルト様はどうかされたのでしょうか?」


「大丈夫ですよオブロン殿。多分、ミスリルが手に入る事が、嬉しいのでしょう」


「あぁ・・・・成る程?」


「さあー、行くぞ!」


 *****


「着いたぞ!」


「落ち着いて下さい若様」


「オットー殿、ジークスヴェルト様は本当に大丈夫ですか?」


「大丈夫です。多分」


「ほら、二人共行くよ」


「「はい!」」


「それで! どうだったの! ミスリルは?! 宝石は?!」


「落ち着いて下さい若様」


「どうしたんだ? やけに興奮してるな」


「あらあら、ジークスヴェルト様ったら。そんなに楽しみにしてたのね」


 ロームとアスタリッサは、興奮する俺に目を丸くして驚いていた。


「まるで子供だ・・・・いや、子供だったな」


「ふふ、そうね。ジークスヴェルト様とお喋りすると、子供に思えないのよね」


「どう見ても、七歳児だけど?」


「見た目だけな」


「見た目だけですわ」


 二人は軽く息を吐き「やれやれ」と言った雰囲気だった。

 ・・・・なんか引っかかるけど・・・・まあいいや。早く!  例の物をだしな!


 俺の考えてる事が伝わったのか。二人は、人を呼んだ。

 ロームは鍵付きの箱を受け取り、机に置いた。

 アスタリッサは、手のひらサイズの小箱を数箱受け取り。それを机に、綺麗に並べた。


「ジークスヴェルト殿、注文の品だぜ」

 

 ロームはそう述べると、鍵を開けて箱の蓋を開けた。


「おぉ、中々大きい!」


 箱の中には、ソフトボール程の大きさのある。ミスリルの塊が入っていた。この大きさなら、恐らく剣が作れる! 


「どうやら、喜んでもらえたようだな」


「うん! ありがとうローム!」


「ふふふ、そうして喜んでいると。ただの子供にしか見えないのに・・・・。さて、次は私ね。どうぞ、ご覧あれ」


 アスタリッサは、小さな小箱を一個一個開けていった。その中には、色とりどりの宝石が入っていた。


「まずはこちらが・・・・ルビーです」


「おぉー! コレが」アレ? 小さいな。0.5〜0.7カラットくらいかな? 数は・・・・十個程か。まあ、数種類の宝石を頼んだし。

こんな物か。


「そして、次はサファイアです」


「サファイア!」うん・・・・コレもルビーと同じくらいか。


「さらに、エメラルド、トルマリン、ガーネット、アメジスト、

 最後にダイアモンドです」


「おぉ! 全部で七種類も! ありがとう、アスタリッサ!」


「喜んでいただけて、安心しましたわ」


 こんなに手に入るとは思って無かった。小さいけど・・・・あれ?

 ダイアモンドだけ、他より大きい?


「あの、アスタリッサ。ダイアモンドだけ大きくない?」


「そりゃそうだろう?」


 何故か、アスタリッサにした質問に、ロームが割って入って来た。


「ローム、ジークスヴェルト様は私に聞いているのよ」


「別にいいだろ? ジークスヴェルト殿、ダイアモンドは硬くて加工しづらい。その上、色が透明だろ? だから人気が無いんだ」


「つまり、人気が無いから大粒のダイアモンドが手に入り安いと?」


「そう言う事だ」


「へぇー」コレ、アレだな。地球でも、あった話しと同じだな。

 実は、ダイアモンドは当初人気が無かった。理由も同じだ。硬いから加工しにくい。それに、色のあるルビーやサファイア、エメラルドの方が人気があった。それが変わったのは、ダイアモンドの加工法が確立したからだ。ダイアモンドをダイアモンドで削ると言う手法と。今ではごく当たり前の、ブリリアントカットと言う技法が生まれた事で、価値と人気が爆発的に上がったのだ。


 ・・・・俺が、なんでこんなに詳しいかと言うと。地球の母の姉、つまり叔母に当たる人が、宝石店に勤めていて。聞いてもいないのに、宝石に関する歴史や知識を教えてくるだ。宝石命の人だった。

 

 まあ、大半の話しは聞き流していけど・・・たまには役に・・立ってはいないか?


 兎に角、宝石が手に入った。手に入れば後は・・・・くくく。

 創造錬金魔法で生み出し放題・・・・量は限定されるけど。

 それにしても、ダイアモンドが安いなら。買って、俺が加工して転売すれば、儲けられるのでは? ふむ、お金に困ったら考えておこう。


「ありがとうね二人共」


「なぁーに、大した事じゃねぇよ」


「ジークスヴェルト様には、退屈しませんから」


 よし、帰ったらミスリルの限定・・・・いや、刀がいいかな? 

 うん、刀を作るか。今の身長を考えると、小太刀くらいがいいかな?

 

 そうだ! 後、母さんに宝石を使った物でもあげようかな?

 ・・・・うん、それはまた今度でいいか。面倒だし。


 ふふふ、刀か。どんな物が出来るかな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ