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クリメラに帰還


「帰って来たね、オットー」


「はい、久々のクリメラですね」


 俺達は帰って来た。湖畔のお城、真珠城も完成したので、数ヶ月ぶりに、クリメラに帰ってきた。


「まだ、ヒリヒリするよー」


「あはは・・・容赦ありませんでしたね」


「俺のぷにぷにほっぺが真っ赤だよぉー」


 クリメラに帰還するさい。爺ちゃんにやられたのだ。チクチクのお髭による、ジョリジョリ攻撃を、これでもかと喰らってしまった。


「グスタフ様の愛と思って下さい」


「あんな痛い愛はいらないよ」


 俺の答えに、オットーは苦笑いをした。



 ********



「ただいまぁーー!」


「おかえりなさい、ジークちゃん」


「あうー!」


「あれ、父さんは?」


 出迎えてくれたのは、母さんと妹。それに、メイドと執事だけ。


 ん? もしかしてなんかあった?


「ちょっと出かけているわ。テンネイス側の・・・・隣りの領地、ルベリア領から難民が来ているのよ」


「難民? テンネイスは戦争でも起きてるの?」


 俺の頭に浮かんだのは、地球時代の中東などのニュースだった。

 テンネイスにも、戦争が吹き荒れているのだろうか?


「あっ、ウォルター爺ちゃん大丈夫かな?!」


 ウォルター爺ちゃんは、母さんのお父さん。テンネイスに領地を持つ貴族だ。会ったのは一度だけだけど、ちょっと強面だが、優しいお爺ちゃんだった。


「大丈夫よ。手紙で定期的に状況を知らせて来るけど、今の所は大丈夫だって」


「でも、ちょっと心配だね」


「えぇ、そうね」


 母さんは顔には出さなかったが、とてと心配してるのが見てとれた。戦争の火種は、あちこちに転がっている。ここだって、いつまで平穏でいられるか・・・・。準備せねば!


 それにしても難民か。人が増えるな。あっ、その難民の人達から選抜して、俺の私兵団を作るとか・・・・でもなぁー。その人達が、戦って死んだ時。俺の所為だよな・・・・責任とれるのか俺?

・・・・・・考えても仕方ない。だって、分からないしそんな事。兎に角、俺が今すべき事それは・・・・遊びに!『ガシッ』


 遊びに行こうとした所を、母さんに首根っこを掴まれ阻止された。


「ジークちゃん? ちょっとお母さん、話しがあるの」


「何でしょうかお母様」


「お母様だなんて、いつも通り、母さんでいいのよ。それより、何でも翡翠と言う宝石について聞きたいわ」


 一体、何処からその情報を!


「うふふふ。お義母様から、情報は常に来てるのよ。ジークちゃん」


「あーーーれーーーー」


 俺は連行されてしまった。どうなったのかは、言わなくとも分かるはずだ。


 

「帰ったぞ。おっ、ジークスヴェルト。お帰り」


「父さんただいま!」


 出かけていた父さんが帰って来た。


「父さん、難民が押し寄せてるの?」


「・・・・あぁ、シエナに、母さんに聞いたのか?」


「うん」


「かなりの数が押し寄せていてな。少なくとも、三百」


「三百人も?!」


「ルベリア領にも、既に千人程、押し寄せてるらしい。抱えきれなくなった難民を、ルベリアがバルクルート領に押しつけているみたいなんだ」


「ルベリアって・・・・人口一万人くらいだっけ?」


「うむ、それくらいだな」


 うん、人口一万人の所に、千人も押し寄せたら、そりゃあ無理だろうな。恐らくルベリアは、抱えきれなくなった難民を、さらに押しつけてくるだろう。来るなと言っても無理だろうし、食料にも限界がある。対策が必要だな。


「父さん、これからどうするの?」


「うんーー、難しいが受け入れるしか無いだろうな。今は、ジークスヴェルトが開拓した土地があるからな。そこに受け入れて行けば何とかなるが・・・・」


「今後はどうなるか分からない?」


「あぁ、そうだな。数百の内はまだいいが、数千となるとな」


 だよな。養える許容を超える。でも、逆に考えれば人が増えて発展出来る。よし!


「じゃあ、開拓をもっと頑張るよ」


「ジーク・・・・うん、頼んだぞ。正直、それくらいしか俺も浮かばん」


 よし、明日からバンバンやるぞーーー!! おぉーー!!


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