執務室にて
天の執務室で最高位の天使長、ルシフェルを議長に、ガブリエル、ラファエルの文官天使と、ヨルミエル、ウリエルら武官天使、そしてルシフェルの真正面には天軍大将軍ミカエルが円卓を囲んで座っている。
その中で唐突に叫ぶ天使が一人。
「ルシフェル! そんなことは適当にやっておけとはなんだ!」
ヨルミエルである。
「まあまあ、適当に、ということは適切に、と言う意味だよ、ヨルミエル」
そう言い、ガブリエルはヨルミエルをなだめた。
だがヨルミエルの怒りは収まらない。
「そうは聞こえなかったがな! ガブリエル! お前たち文官は俺たち武官は肉壁だと思ってる」
隣でそれを見ていたウリエルは肩をすくめながら言った。
「だそうです。 やれやれ。 どう思います? 大将軍ミカエル殿」
ウリエルの右手側に座るミカエルはそれを聴いて。言った。
「ヨルミエル、お前たち武断派があの悩ましい地獄の亡者どもについて快くない思いを抱いているのは知っている。だが――」
「ですが!」
「さえぎるな、ヨルミエル。だが戦場でわれらが傷ついた時にはラファエルら医師が居やす。それにガブリエルの参謀部がなければ、誰が作戦を立てる?」
「ソレ、セイカイ」
円卓の中央に置かれたウニに似た姿に、無数の目玉を持つ機械めいたメタトロンが言った。
「メタトロンもそういっていることだし、いいじゃない、ヨルミエル」
「しかしなぁ……ラファエル」
「話は終わりだ。ということで頼む。解散!」
ルシフェルの号令とともに皆、一斉に立ち上がり、号令した。
「われらは、天! 神の栄光を彼に!」
そう言いながら右こぶしを突き上げた。




