--第10話--出発の時--
ハイドさんと話した夜
エネさんに案内された部屋で俺は、ハイドさんと話していた件を紗季に伝えた
街の人たちが被害にあっていること、明日調査をすること、そこで戦闘練習もすること。
「兄さん、それで提示した条件って何なの?」
「あぁ、それはな」
俺がハイドさんに提示した条件は次のようなものだった
・調査時のエネさんの同行
・調査中に二人に戦闘を最大限教えること
・転移者であることを言いふらさないでほしい
・少しでも危険になったら帰ることへの許可
そして最後に
紗季の安全が第一なので危険になった時は紗季を守ること
「兄さん、、改めてだけど、、ブラコンすぎない?」
「ち、、違うって、紗季のステータスじゃ、、な?」
「毎回思うけど本当に兄さんって心配性だよね、僕だって自分でやれることはやりたいんだよ?ステータスだけをみてても意味ないし。僕だって戦いたいんだから、兄さんだけじゃ不安だし。」
「分かったって、でも、無理すんなよ、危ないって思ったときはすぐ言えよ」
次の日
朝6時に彩希に起こされた。(※この世界に時計はないが来る前に俺がつけたまま寝ていた唯一の向こうからの服以外の持ち込み品である。)
「兄さん、エネさんがご飯できたって」
「ん、ああ、今行く」
しばらく俺はそこに突っ立ていた
「兄さんどうしたの?」
「いや、紗季が俺を起こしに来るなんてことがあるんだなって、今まで俺が起こしに行かないと紗季起きなかっただろ?」
「たしかに、、、なんでだろうね、、こっちに消えからよく寝れて、目が覚めるのも早いんだよね。」
「そっか、向こうより紗季にあってるのかもな。」
「そうっぽいね。」
「さ、行こうか。」
朝ご飯は食パンとスクランブルエッグといった非常にシンプルなもので、元の世界の朝食と大差はなかった。
食べ終わった後エネさんに連れられて武器屋を訪れた
「まずは二人に合う武器を見つけないとだねからね。」
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「いい武器が買えたな、あとは実戦での使い心地だな」
二人が選んだ武器は以下のものである
※()内部は海斗による解説
海斗
杖(魔力ブースト(魔力の使用量を抑えながら倍の威力を出せるスキル)が込められた魔石付きらしい、)
太刀(どこにでもある量産品といわれて渡されたが、、、、エネさんは何かわかったようで苦笑い、、)
紗季
槍(金口部分に細工がしてある、中に魔石をはめ込むとその魔石の効果ごとに攻撃内容が違うのだとか、俺にはさっぱりだが紗季は何かを察したように、、、)
ナイフ(見た目はただのサバイバルナイフ、それ以外に何も言うことがないくらいシンプルで扱いやすそう。)
(あれ?俺が知らないだけでなんか二人で話してた?まぁ、今は聞くのやめて紗季から話してくれるのを待つか)
「今日から調査する草原は普段は冒険者に登録したばっかの若造から街の年寄りまでがレベル上げに使っている程度で一切危険性はないモンスターしかいない草原だったんだが数ヶ月前から多くのモンスターが凶暴化して、初心者には一切向かない狩場になってしまったんだ。今回はそれの原因解明の調査だが、、、まずは二人の戦闘訓練からだな。」
『はい、お願いします。』
「こんな事ではなければこの草原のモンスターを相手にして戦闘練習をしたかったんだが、、今はとてもじゃないけど何も知らない奴が挑んでいい相手じゃない、、、だから、、戦闘訓練は私としてもらう」
『は、はい』
「ただな、、、、私の武器はレイピアでな、、、剣はともかく槍やスタッフは戦い方が分からないんだよ。君たちが使い方知ってるわけもないだろ?」
「あぁ、、、えっと、、僕は微妙に使えたり使えなかったり、、、、」
「まぁ、俺も戦い方くらいならわかりますね、動けるかどうかは分かりませんけど」
「二人ともどこでそんな事を?」
「まぁ、ね、使えるかどうかは分かりませんから実戦形式で今からやりましょ」
(親が武闘派だとかそういうのではなくただ単に二人とも異世界系のアニメが好きで武器とかの扱い動画などを二人で見て親の目を盗んで練習していたりしたからなんて口が裂けてもいえない)
「そ、そうだよエネさん、僕たちまだ実戦やった事ないから本当に出来るかわからないんだよ。だからさ、教えてよ!」
「あぁ、うん、分かった。じゃあ始めよっか模擬戦」
そう言うとエネさんは腰につけていたレイピアを抜き俺たちから距離をとった
だいぶ遅れてすいませんでした。本当はあと2000字ほどこの話に詰め込みたかったのですが、戦闘シーンの描写が思っていたよりも苦戦してしまったのでここで区切って投稿させていただきます。(新人発掘コンテストの方は間に合いそうにないのでタグを取り外しさせていただきます。その他間に合わなそうであれば取り下げていきます。)
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