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朝と鍵
そして、翌朝。私が寝間着から学校の制服に着替えていると、ノックの音と共に
誰かが部屋に入ってきた。
「リセ!おっはよー…って、どうして固まってんの?」
「…何で勝手に部屋に入ってきてんのよー!?朔空のバカ!変態!」
下着をワイシャツで隠しながら叫ぶ。
「え、どゆこと…って、わぁ、良い眺めー。眼福ですなー。にしてももう少し太った方が良いんじゃない?リセ、痩せすぎだよ!」
「余計なお世話じゃっ、見るな!ってか、出てけっ!」
「何だよ、鍵閉めない方が悪いじゃん!?まあ、着替え終わったら教えて。60秒数えて着替え終わらなかったら否応なしに入るからね。」
そう言って朔空は動揺した様子もなく、部屋を出ていった。
…確かに鍵かけなかった不用心な私が悪いけど、あんなに動揺しないものなの?普通、年頃の男の子なら顔を赤くして慌てふためいたりとかさ。私に魅力がないのか、はたまた朔空はまだそういった年頃ではないのか…。
制服に着替え終わり、朔空に声をかけると、何故か向こうから待ったがかかった。