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幕間 水着回のちょっぴりピンクな記録

土に大陸編に行く前に、ついやりたくなってしまった幕間です。

この話の中に重要な話はありません。

ストーリー進行のみを楽しみたい方は飛ばしてしまって大丈夫です。


 俺達は水の国にて、王族用のプライベートビーチで海水浴をする事になった。


 これはその時の、語りきれなかった記録である。



 ビーチへ行くにあたり、俺達は用意された水着の中で、どれを着るか選ぶ事になった。

 もちろん男女別だが……俺達は今、女性なので女性用の水着を選ぶ事になる。


 通された部屋には、様々な水着が並んでいた。さすが水の国。水着が必要になる事も多いのだろう。


 俺は出来るだけ布地の多い水着を選ぼうとしたが……


「ユミルさんこれです! これにしましょう!」


 ロミリアちゃんが出してきたのは……紐だった。


「駄目に決まってるでしょう!」

「えー」


 いくら見慣れたユミルの身体とはいえ、さすがに紐は恥ずかしい。


「もういいわよ、スク水みたいなので」

「それは駄目でござる! せめて! せめてビキニを!」


 ランランが泣きながら迫ってくる。必死すぎるだろう。


「はいはい、わかったわよ……ん?」


 俺はひとつの水着に目をとめた。


「うーん、これでいいんじゃないかな? ランラン、ビキニならいいんでしょう?」

「この際ビキニなら何でもいいでござる!」

「なら、これにしよっと」


 俺は水着を選び、ユミルの身体に合うサイズの物を用意してもらった。


 早速試着してみるが。


「ど、どうやって着るの? 普通につければいいのかな?」


 俺は男だ。当然、今まで女性用の水着を着た事がない。

 普段からユミルの身体ではブラを着けているが、あれも適当に着けてるだけだ。下着だから見えないので、適当でも良かったが、これは水着だ。みんなに見えてしまうとなれば、適当に着た日には色々文句を言われてしまうだろう。下手をすればその場で脱がされるかもしれない。


 そうして困っていると、キミッチがやってきた。


「どうしましたの?」

「あーうん、水着の正しい着方がわからない」


 俺は素直にキミッチに頼る事にした。


「まずはこうして、下を向いて、胸をカップに合わせて……」


 二人で更衣室に入り、キミッチに水着の着方を習う。

 なんだろう、なんか変な気分だ。


「こ、こうかな?」

「ちょっと失礼しますわね」


 そう言って、キミッチが俺の胸をさわり、水着に合わせる。


「ひゃうっ!」

「ちょ、ちょっと、変な声出さないでください。まったく、今までブラジャーとか、どうしていたんですの?」

「て、適当に着けてました」

「ユミルさん、あなた胸は大きいのですから、もう少し気を使って下さい」

「は、はい」


 キミッチの助けもあり、なんとか水着を着る事が出来た。


「こ、これでいいのかな?」

「ええ。よろしいかと思います」


 なんとか形になった様だ。


 こうして俺達は、プライベートビーチへ向かった。

 ……誰もいない。俺達の貸切だ。


 俺は海と太陽を前に、トリプルテールをなびかせた。



 そうしていると、みんなが揃った。


「海で遊ぶなんて久しぶりですわ」


 キミッチはきわどいビキニだった。キミッチの胸、マジウニブルン。今にもこぼれそうだ。


「私はプールで遊んだ事はあるけど、海は初めてだわ」


 トリメンテはパレオ付きのワンピースだった。普段まじめなトリメンテだが、程よい肉つきが非常に魅力的で、そのギャップが良い。

 というか光の国、プールとかあるのか、知らなかった。


「ひゃー! この解放感! 最高だねー!」


 リーノはフリル付きのビキニだった。元気なリーノに似合っていて健康的な色気を放っていた。


「ところでユミッチ、なんでその水着にしたの?」


 リーノが俺の水着を見て聞いてくる。

 俺の水着は、フレアビキニというやつだった。

 ランランがどうしてもビキニがいいというので、せめて胸がヒラヒラの布で隠れていた、この水着にしたのだ。


「それって、胸が小さい人が、そのヒラヒラで誤魔化す為に着るやつなんだけど、ユミッチの場合、胸が大きいから逆に胸が目立ってるし、むしろヒラヒラがエロく見えるよ?」

「え、そうなの?」


 そんな水着だったとは。なんだか恥ずかしくなってきた。


 そうして恥ずかしがっていると、ロミリアちゃん達が近づいてきた。


「どうでしょう? ユミルさん」

「ふふふ、拙者の水着姿に、メロメロでござるかな?」

「どうかな、ユミル?」


 ……三人とも紐だった。


「いやいやいや! おかしいから! なんで三人とも紐なのよ!」

「ユミルさん、どうですか? 襲いたくなっちゃいます?」


 襲いたくなったらヤバイだろう!


「ほうらユミル殿ー。この紐、ほどいてもいいのでござるよー?」


 ランランが挑発してくる。


「どうかな、ドキドキする?」


 クリーナがその豊満な胸を寄せてくる。


 ハッキリ言って三人ともかなりエロい。通常なら俺の理性も危なかっただろう。


 ……だが。


「三人とも、鼻血」


 みんな鼻血を流していた。そのせいで色気とか色々なものが台無しである。


「ゆ、ユミルさんの水着姿を、生で見られる日が来るなんて!」

「拙者、もう死んでもいいでござる」

「眼福」

「はいはい」


 こうして、俺達の海水浴が始まった。



 さて、とりあえず泳ぐ前に、準備体操をしようという事になったんだが。


「あっ!」


 着慣れないせいか、やはりうまく着れていなかったのか、それとも動き方が悪かったのか、水着がズレて外れてしまった。

 俺はとっさに胸を隠したのだが。


「ごふうおおおおお!!」


 ロミリアちゃん達が鼻血を噴いた。


 ロミリアちゃん達は鼻血の流しすぎで倒れてしまった。大丈夫だろうか?

 それにしても油断した。二度と女性用の水着なんて着ないぞと思った。



 ロミリアちゃん達から解放された俺は、みんなの様子を眺めていた。それにしてもキミッチのウニブルンはすごい。歩く度にゆれて大変な事になっている。


 トリメンテとリーノは、お互い水をかけあって遊んでいる。普段見慣れない肌が露出しているというのは、それだけで素晴らしい。


 俺はそんな女性陣を見ながら、ポルンと話していた。


 

 そうしていると、海水浴も終わりの時間になった。さて撤収しようとした時、事件は起きた。


「ひぃやあああああ!」


 ロミリアちゃんの絹をさく様な叫び声がこだました。


 なんと、小型のタコの様な魔物がロミリアちゃんの水着を口で吸い込んでいた。

 ただでさえ紐なロミリアちゃんの水着が引っ張られ、大変な事になっている。


「な、なんでござるかこいつらはー!」


 ランランも紐を引っ張られていた。

 待て、ロミリアちゃんとランランはまだ、身体の凹凸が少ない。しかし、クリーナは!


「ああああー!」


 ……ほぼ見えていた。豊かな、色々なものが。


「って! 見てる場合じゃない!」


 どうしてプライベートビーチに魔物が? 考えても仕方ない。すぐに倒さないと。


「エターナル!」


 トリプルテールが輝き、3本の光が右手に集まる。最強の剣、エターナルが現れる。


「エターナル・キル!」


 エターナルのキルモードは全てを切り裂く剣となる。エターナルの刀身が赤く輝き、真紅の軌跡を描いて、魔物を切り裂いた。


「大丈夫?」

「ふえー、なんで魔物が?」

「油断していたでござる」

「やられたね、でも、一体どうして……」


「きゃあああああああ!」


 その時、別の叫び声が聞こえた。


「ま、まさか!」


 俺が声の方向に振り向くと、そこには……魔物に水着を吸い込まれているトリメンテとリーノがいた。


「やめてーーー! 吸い込まないでー!」

「ちょっとユミッチ! 見てないで助けて! みみみ、見えちゃう!」


 俺は急いで二人の元に向かい、魔物を切り裂いた。


「駄目! 見ないで!」

「ユミッチ! いくらユミッチでもまだ早いから! あっち向いてて!」


 二人にそう言われ、俺は別の方向を向いた。今頃吸い込まれた水着を着なおしているのだろう。


 ……まて、あとひとり、忘れてはいないか? 一番大きなものを。


「いやああああああ!」


 マズイ、いくらなんでもウニブルンバストはマズイ! ただえさえ大きすぎるというのに!


 俺は急いでキミッチの元に向かい、魔物を瞬殺した。


「た、助かりましたわ」


 ……見ていない。俺は何も見ていない。えらい事になってしまったウニブルンなど見ていない。


 しかし、このままでは、俺の理性がどうになかってしまう……と思ったその時。


「オーーーーノーーーーー!」

「くっ! なんだこいつら! なぜ俺達の水着を狙う!」

「うあああああああ!」

「や、ヤラレーーーーーーーール!」


 ……誰得な光景を見て、俺の理性はなんとか保たれた。


 ちなみにポルンは無事だった。大丈夫、残念じゃない。俺は男の娘には屈しないのだ。



 どうやらさっきの魔物は、5年に1度くらい現れるという、水着を吸い込む事に生きがいを感じる魔物だったらしい。今年は現れるはずのない年だったから油断していたのだとか。これも魔王の影響か。



 俺達は魔物が現れた事を報告した後、それぞれ風呂に入った。


「あー、しみるわー」

「極楽でござるなー」


 俺、ロミリアちゃん、ランラン、クリーナは一緒に風呂に入っていた。


「というか三人とも、私は普段見ない様にしてるけど、みんなは私の事、お風呂に入る度に見てるよね? どうして水着であんなに鼻血を出したの?」


 俺は少し疑問に思った事を聞いてみる。普段、裸を見てるんだから水着なんて今更じゃないのかと。


「いやいや、一緒に入ってくれなくなると困るから、これでもなるべく見ない様にしてるでござるよ?」

「水着だと、遠慮なくガン見出来るからね」

「それに、やっぱり水着だと色々と違うんですよー」


 水着だとガン見していいというのは置いといて。確かにまあ、普段と違う姿というのはそれだけで興奮するものなのかもしれない。

 俺は今日見た、みんなの水着姿を思い出していた。


「……楽しかったなあ」

「そうですね」

「またみんなで来たいでござるな、海水浴」

「そうだね」


 魔王を倒して、世界が平和になったらまた来よう。俺はそう思った。



「あ、でも、次は絶対に、ビキニは着ないからね?」

「じゃあ紐で!」

「着るかーーーーー!!」



 こうして俺達は、水の国での観光を満喫し、次の日、土の大陸へと向かうのだった。


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