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189.0話 悪夢:後編

 


 愛は時期的なものだろうと思っている。もちろん、夢の話の続きだ。

 冬が終わりを告げたらしく、開け放たれたウィンドウが風を運び、髪を揺らす、そんなシーンだった。


「ええ感じでっせ! そろそろ徒歩通学に切り替えてもええんちゃいまっか!?」


「まだまだ危険ですえ? 学園内でも憂さんと千穂さんを2人だけには出来ません。あれ(・・)これ(・・)もまだのさばっていますえ?」


 2人はいつもの後ろの席に座っていた。後部席は彼女たち護衛2名の指定席となっていた。


「そうか? 梢枝は心配しすぎてる気ぃするんやけどなー! 昨日だって、千穂ちゃんにラブレター届いたやろ? 何通目や? ワイらの女子隊に寄せられるラブレターは? 拓真はんにも凌平はんにも来てたやろ? 手出しすりゃ、袋叩きやで?」


「凄いです……」と呟いたのは、美優だ。

 高等部純正制服。いつの間にか憂たちは2年生になっていた。美優は高等部に進学していた。その美優は、憂と千穂が並んで座る、その左側に座していた。



 通学中のワンボックスカーの車内での会話は、随分と余裕のあるものだった。憂を守り抜いたメンバーたちへの視線は、特別なモノになっていたらしい。


 具体的には、3日に1通は誰かしらにラブレターが届くような状態となっていた。



「手紙なんぞ要らねぇ。開封する度に危険と隣合わせだ」


 助手席の拓真は、やれやれと肩を竦める。


 運転席の愛の後ろでは憂と千穂が手を繋いで座っている。それを美優は羨望の眼差しで見詰め、梢枝と康平は微笑み、眺めていた。


「あー。早く憂先輩に告白しとけば良かった……」


「玉砕してただけだろ」


「せやなぁ……。憂さんの告白も実って、正式にまたお付き合い……、やもんなぁ……」


「これでええんですえ……」


 どうやら、憂があらためて告白。優と千穂と同じように交際を再開させていたらしい。元々、お似合いの2人だ。


 いいんじゃないかな? でも、2人の交際は仲間たち以外には秘密にされてたみたいだね……などと、愛は思ったらしい。


「あの……、この話題、やめませんか?」


 千穂が照れ臭そうにこの話題を嫌がり、車内に笑顔が弾けた。







 ……瞬間だった。







 ―――悪意の矢は、突然、私の右胸を貫いた。


 比喩なんかじゃない。文字通りのボウガンか何かの矢……、地上からじゃない、斜め上空から放たれた矢は私の運転を狂わせ、路肩に駐車されていたミニバンに正面から向けていった。


 そこからしばらく、映像じゃなくて写真のような静止画の連続に切り替わった。



 車の挙動から異変を察知したのか、梢枝さんと康平くんが同時に動いた。


 康平くんは千穂ちゃんと憂に覆い被さる。

 梢枝さんは美優ちゃんの頭を抑え付けた。


 拓真くんは……。たっくんは私からハンドルを奪い、迫るミニバンから逃れようと右にハンドルを切った。


 総帥から頂いたままの白いワンボックスカーは……、避け切れず拓真くんの乗る助手席から、激しく衝突した。


 次の静止画は事故直後。


 梢枝さんは痛めた右手を庇いながらも、悪意の矢が放たれたと推測される箇所に走り出しているようだった。相手が誰か確信しているような目だった。

 往来する車が何事かと速度を落とし、事故現場に視線を向ける危険な状況にも関わらず、梢枝さんは道路を横断し、剥き出しの非常階段を睨みつけた。


 そこの4階付近にボウガンを構えた男が佇んでいた。第2矢を……、悪意の矢を梢枝さんに向けた。

 梢枝さんはその男を左手で指差し、口を大きく開いた。きっと、周囲の野次馬たちに期待し、犯人の場所を示したんだと思う。




 男は……ボウガンから矢を解き放った。





 その矢は、梢枝さんの首……。





 ほんの左、数cm横を掠めていった。





 男は非常階段から建物内に逃げて、梢枝さんのコマ送りみたいな画は終了した。



 次は美優ちゃんのコマ送り。時間も梢枝さんのシーンよりは進んでいるようだった。


 彼女は梢枝さんのお陰か、無傷だった。でも、絶望の表情で佇んでいた。


 その視線の先には、歩道に寝かされた拓真くんと、拓真くんに縋り付く憂の姿。

 事故。非常事態を前にした誰かが、降ろしてくれたんだろうと思う。


 拓真くんは左頭部から血を流し、目を閉じていた。頭部だけじゃない。左腕は有り得ない方向に曲がっていた。左胸なんかからも出血が見て取れた。


 次は憂の……。憂は左頭部から軽い出血。ひと筋の赤が伝っている程度だった。その憂は焦点が定まっていなかった。それは……。きっと、脳震盪。


 ……そんな状態にも関わらず、拓真くんの血で自身の白いセーラー服を赤に染めながら……、拓真くんの傷を舐め続けていた。


 康平くんは、へたり込む千穂ちゃんの肩を片手で抱き、もう片方の手にはスマホが握られていた……。


 私は……。私がどうなったのか判ったのは、次のシーンだった。



 私と拓真くんは、VIPルームに入院していた。


 私も拓真くんも一命を取り留めていた。一命『は』って言い換えたほうがいいかもしれない。


 優の時と同じように運び込まれた簡素なベッドの上で、拓真くんは包帯だらけだった。左半身を中心として、骨折だらけ。ギプスに覆われていた。頭部はネットに包まれていた。


 それが事故から何日経っていたかも分からない。

 でも……、意識は取り戻していなかった。


 私は意識があった。辛そうに隣のベッドの拓真くんを見詰めていた。私が入院したままだったって事は、臓器までやられていたんだって思う。そうじゃなかったら……。私の事だから、すぐに退院して、憂と千穂ちゃんの傍に居ただろうから……。









 それから先の映像は、随分と時間が経過していたみたい。たぶん、今の現実世界の時系列的に、3年後くらい……。


 拓真くんの事だけでもショックなのに、夢だって解ってても悔しくて悲しいのに……。




 ―――ここから先は、有り得ない……、でも、有り得てしまう、どこかで見たような悲劇―――




 そんなものだった。



「愛さん……。絶対に憂さんも千穂さんも見付けてみせます。あの人の為にも……」


 また、このVIPルームでの会話。印象強い部屋だから……なのかな?

 意識不明のままのたっくんを囲んで、私と梢枝さん。美優ちゃんと、親衛隊長を努めてくれた七海ちゃんが居た。


 随分と時間が経っているって思ったのは、会話からの推測。




「あの事件は風化されつつあります……。それでも、世界中の研究機関を探り続ければ、きっと見付かります……。総帥も病院も学園も協力してくれていますよ……」


「そうですね……。憂は……どこかで今もきっと……」


「……納得いきません」


 美優ちゃんの……、これはきっと、何度も何度も呟いた独白。兄のこの姿を見る度に……、たっくんのお父さんとお母さんと来ても思わず零れ落ちる独白。


「憂先輩が何をしたって言うんですか!? ただ、普通に暮らしたかっただけじゃないですか!! なのに千穂先輩と一緒に行方不明ってなんですか!? 康平先輩は……。康平先輩は……! お兄ちゃんだって!!」


 ……きっと憂は狙われ続けていた。いくつもの国に……。大勢の研究者に……。


 ()は憂の周囲が手薄になる時を待ち続けていた。

 何があったかは分からない。でも予想は出来る。あの事故の後、ボウガンで襲撃した犯人は捕まった。そこで梢枝さんは、情報提供の為、警察を訪れた。

 違うかもしれない。梢枝さんならもっと巧くやるかも……って思う。


 でも実際に……。3人になってしまった時に。そんな時に……、たったの3人だけになった時に、3人は何者かの襲撃を受けた。



 そして、憂と千穂ちゃんは攫われ、康平くんは……○された。



「美優さん……」


 梢枝さんは涙を見せた。随分と脆くなっているようにも……。でも、もしも現実でこうなったとしたら仕方がない事……だよね?


「美優! この生徒会長さんに任せなさい! 蓼学史上初の二期を努めた加瀬澤前生徒会長さんの意志は、この私が引き継いでます! 絶対に!! いつまでも!! 生徒会は!! お2人を探し続け!! 情報提供を求め続けます!!」


「……七海」


 ……純正制服の七海ちゃんは、同じく純正制服の美優ちゃんをしっかりと抱き締めて、物悲しいシーンは終わった。







 その日じゃない……と、思う。


 今度はこの最上階の廊下での会話シーン。私は不在。

 蓼園さんと遥さんが、梢枝さんと話していた。


「貴女はよく立ち回りました。貴女が居なければ、一時的にも憂さまと千穂さまが再びお付き合いされる事も、平穏な生活を取り戻す事も無かったでしょう」


「よして下さい……。ウチは無能です。あのボウガン男の事も、把握しておりました。それでも防げなかった愚か者です……」


「……愚か者……か。それは儂の台詞だ。立花家の容認など考慮せず、儂は儂の為、強引に庇護してしまえば防げたのかもしれん……。あの子たちに密かに付けた、ごく少人数の君ら以外の護衛では、務まらんかったわ……。儂のミスだ。君は本当によくやった。心より感謝しておる」


「感謝など要りません。そないな事より、一刻も早く、憂さんの所在を突き止め保護して下さい……。お願いします……」


 梢枝さんは深く頭を下げ、蓼園さんも遥さんも渋面を浮かべた。


 ……その所在の探索に、蓼園さんは全身全霊を注いでいるはずだったから……。


「……昨夜も枕元に康平さん(従兄)が立ちました。『なにしてんのや? はよう、2人を見つけんか』と……」


「心霊現象など、在り得ません。きっと貴女は疲れているのです……」


 そう言った遥さんの表情も疲れ切ったものだったのが印象に残ってる。











「……久しいな」


「そうだね……。凌平くんも勇太くんも元気してた?」


「それなりに……な」


 康平くんが入っているのかな……? 鬼龍院って彫られたお墓の前で3人は再会を果たした。待ち合わせ……、していたんだと思う。

 学園の『知っていた仲間』たちで……、あのメンバーで無事が確認出来たのは、たった3人だけ……。


「なんで……どこで間違って、こうなっちゃったんだろうね?」


 喪服姿の千晶ちゃんはポニーテールじゃなくて、セミロングだった。きっと、憂も千穂ちゃんもそうしていたから。


「梢枝さんは……?」


 勇太くんの問い掛けに、千晶ちゃんは小さく、儚く笑った。


「……千穂を探し続けてる。今頃、あの国にいるんじゃないかな? 時々、個別チャットは送ってくれるんだけど、一方的」


 そう言って、大きな溜息を付いた。


「千穂ちゃんは……もう……」


「認められないんだと思う。憂ちゃんがあんな事になって……。千穂は行方不明のままで……。自分のせいだって想いが人一倍強いんだよ……」


「……事件はもう終わったんだがな。それでも、僕も事件の亡霊に追われる事がある」


「あぁ……。オレも夢に見るよ。あの頃の……、みんなで笑い合ってた頃の夢を……よ」


「ん……。話は後にして、先にお線香あげよ? 佳穂のとこにも行ってあげないといけないから……」


「……佳穂くんの様子は?」


「あのままだよ……。あの子の心は壊れたまま。チャンスがあれば自殺しようとするらしくて……、ずっとベッドに繋がれたまま……」


「そうか……」


 この言葉を最後に、3人は無言でお墓参りを済ませた。










 最後のシーンは、島井先生、渡辺先生の2人と私のシーン……。



 ……私は亡者のようだった。



「憂とたっくんはどうですか……?」


「……変化は見られません」


 ボサボサになった髪のまま、私は酷い顔で憂を覗き込む。憂は目を開けていた。視線に割り込んでもピクリとも反応を示さなかった。


 ……ずっと。


 ずっと、天井を見詰めたまま……。


「さぁ、いつものように右手を取ってあげて下さい」


「憂……? 来たよ?」


 島井先生に言われるがまま、右手を握ると……。



 憂は握り返してくれた。




 ―――それは、千穂ちゃんとの絆……。




 千穂ちゃんに引かれ続けた右手は、千穂ちゃんが隣から姿を消しても千穂ちゃんとの繋がりを求めていたんだろうと思う。



 それは島井先生と渡辺先生が説明してくれる。島井先生はそれをわざわざ教えてくれる。それは、佳穂ちゃんだけじゃなく、私の心も壊れた証明……。



「憂? そろそろ起きなさい? 学園、行かないと……」



「憂さんは、あの研究所で非道な人体実験を受けました」



「……え?」



 呆けた私に渡辺先生は「愛ちゃん? 辛いだろうけど、回復の可能性は愛ちゃんしか残ってないんだよ?」と前置きを入れ、昔話のように語り始める。




 ―――今は昔……。一昨年の今頃……、だったね。『奇蹟の薬』と言う代物が、闇で高額で取引されている……。そんな噂が同じく闇の世界で噂され始めたらしいんだ。

 ……かと思えば、突如として、とある国の特殊部隊が他国の施設を急襲した。そして、その国は人命救助の為の襲撃だ……と、表明したんだよ。

 戦争状態に陥るはずが、襲撃を受けた国は沈黙を守った。それはきっと、襲撃した国とされた国が、事件後、接触して得た均衡だね。


 襲撃した国は、された国が何をしていたのか、内緒にするって約束を取り交わした。


 その事件で、僕たちは……。ようやく掴んだんだ。憂ちゃんの行方を……。


 総帥の権力を駆使し、人権の国と謳われる某国の世論に訴えかけ、昨年の末、ようやく身柄を譲り受けた。


 あの国の太平洋の艦隊を……。他国を圧倒するその武力に守られ、大洋を超えて……。そこからは総帥と島井先生の乗るヘリが自衛隊機と海兵隊機に守られてね。この病院の屋上に降り立ったんだ。


 ……憂ちゃんだけ……ね。

 千穂ちゃんは、あの国が憂ちゃんを保護した時には、どこにも居なかったんだよ。


 原子力空母が寄港しても、上空を戦闘機が飛び交っても、小さなデモが起きただけだった。

 もう、この頃には日本の世論も、僕たちの味方だった。


 ……悲劇のストーリーを目の当たりにして……ようやく、ね。


 返してくれた理由は……。もう十分に色々な準備を整えたからなんだろうね。きっと、今年中には憂ちゃんと同じ遺伝子を持った子が……、この世に生を受けるはずなんだ。


 ……悲しい現実だよね。




 このVIPルームに帰ってきた憂ちゃんはね……。


 その時にはもう、今と同じように……。





 ―――憂ちゃんはね。


 自分自身の想いで感情も何もかも放棄しちゃったんだ―――





 体にはね。たくさんの大きな傷が残っている。たぶん、再構築を再現しようとしたんだろうね。それは失敗に終わった。千穂ちゃんもおそらく、その実験で命を失っているんだ。憂ちゃんの血や細胞を使った実験の道具に使われた……と、推測してる。


 ……千穂ちゃんは、憂ちゃんの目の前で命を落とした。



 だから、何も思わないように……。悲しい現実から目を背けたいばっかりで、憂ちゃんは何の反応も示さなくなった。脳が想いを汲み上げてくれたんだ。

 生命活動を停止しなかったのは、憂ちゃんの優しさ……だよ。


 みんなが必死で憂ちゃんの秘密を守り抜こうとした事。


 みんなが憂ちゃんに生きていて欲しいって願った事は憶えていたんだ。




 ……何よりも千穂ちゃんがそうだった。




 だから、生命活動だけは維持しちゃったんだ……。



 ……思い出してくれたみたいだね。ごめん。でも、愛ちゃんが語りかけてあげないと……。『それでも、憂に目覚めて欲しい』って―――





 全てを思い出したかのように、私は涙を流し続けながら……、それでも言葉を紡ぎ始めた。









「……憂?」








「辛かったね……」









「痛かったね……」









「悲しかったね……」









「このままのほうが……」









「憂には楽なのかも……」









「でも……ね……?」









「それでも……」









「私たちは……」








「憂に目を醒まして欲しいんだ……」








「きっと……」








「千穂ちゃんも……」








「それを……」








「それを望んでるから……」
















「ち――ほ――?」















「うん……」








「千穂ちゃんは……」








「きっと……」








「憂に生きていて欲しいって……」








「笑っていて欲しいって……」








「願ってるから……」













「……憂は天井を見詰めたまま、涙を流し始めた。でも、それだけ。それ以降、何の反応も示さなかった……。きっと、何度も何度も繰り返してる遣り取り……。右手を握る事……。それと、私の口から『千穂ちゃん』って名前を出す事が……。憂が見せる数少ない反応だから……。いつか目覚める日を信じて……。島井先生も渡辺先生も……。お2人とも泣いておられたので……」


「……それは、辛い夢ですね……」


「なんでこんな夢を見たんでしょう?」


 私が問い掛けると、島井先生の眉間に深い皺が現れた。考え込んでおられるのかな?

 その隣の渡辺先生は時計を確認なさった。その渡辺先生が「続きは……?」って……。


 …………?


 さっき最後のシーンだって……。


「きっと、その続きも愛ちゃんは知っているはずだよ?」


「その後……? 拓真くんの脳はダメージを負っていて、それが少しずつ回復していて……。憂の血液を拓真くんに投与したから……」


 ……あれ? なんで……?


「……島井先生に勝っちゃった」


 隣の島井先生を横目で見ると、軽薄そうでそうじゃない、いつもの笑いを浮かべられた。


「そこまでの長い夢なんて見られないよ。脳の睡眠サイクルの問題でね」


「う、む……。なるほど……」


 …………?


「その夢は、愛ちゃんが想像した恐れる未来だよ。ifストーリーとして、脳が情報を整理。それを夢と無意識下で創り上げちゃったんだ。憂ちゃんと千穂ちゃんが添い遂げるって願望もしっかりと入ってるでしょ? ちょっと、休んだほうがいいね。疲れてるんだよ」


「……そうですね。憂さんと離れて眠っておられる不安も影響しているかもしれない。また、しばらく一緒に眠ってみて下さい」


 ……憂と、また一緒に……?



 しかも島井先生からのお達し……!




 悪夢だと思ってたけど、いい事あった!! ラッキー!!











 あとがき


 前話と合わせたこの2話が『85.0話』あとがきにて提示した分岐部分です。

 別作品で書くつもりでしたが、これを現実世界に据えて書こうとした場合、矛盾の排除(辻褄合わせ)を合わせ、30万字を超えてしまいます。

 この本編の投稿に多大な支障をきたしてしまう為……。

 何より、この『悪夢前後編』を腰を据えてじっくりと執筆した時、作者が鬱症状を発してしまいそうな為、今回、このような姉の夢……と言う形を取らせて頂きました。


 総帥及び病院と縁を切った場合の未来予想図+願望の入り混じり……となっておりますね。


 ―――如何でしたか? ご感想を頂けると幸いです。


 これは作者の思い付く限り、最悪のIFストーリーです。

 こうならない為に、秘書も姉も身辺警護も……。あのお方も動いておりますよ。


 もう、未来は変わっております。


 憂とその周囲の物語を……。その結末をどうか最後までご確認下さいませ。


 お目汚し、失礼致しました。


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