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コユキの小さな恋の唄。  作者: 春夏秋冬
第1章、開始
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第1話 双子の戦場から

 なろうは正しい肉体言語に理解力とコミュニケーションが100人中、100人が理解力を足らす、清き正しい肉体言語のコミュニケーションに相手に対話するというシンプルな会話力が足りる世界だ。

 拳銃を構え、撃つ、リズミカルに撃つ、片手に撃つ、もう片手に持つ忍者刀に貫く。

 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 全力に忍者刀を押す、至近距離に撃つ毎回のリズミカルな音。

 強敵の魔獣ケルベロスの双頭の片目を貫く、至近距離に撃つ、この一回に双頭の魔獣は咆哮。

 「命半分、更に半分、暗黒剣!」

 75%の代わりに忍者刀から暗黒剣が吹き出した。

 「理論上は正しい戦い方だ!」

 双頭の魔獣ケルベロスの片目、この頭の一つを潰す。

 「ウガァァァァァァァァァァ」

 「シン!」

 声に忍者刀を引き抜き、蹴って宙返りに着地、双子の兄が魔獣ケルベロスの双頭の片目を撃ち抜く。

 「人間!」

 片目に向けて走る。

 「シン!」

 横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る。

 「レン!」

 残る片目に弾を撃つ、魔獣ケルベロスは前足を盾に防ぐ。

 全力に忍者刀を向ける、片手の拳銃にリロードをこなす、全力疾走は限界を示す。

 「シン!」

 75%を失った代償、体力の限界値の跳躍、片手の忍者刀を片目に押す、失明した片目に「命半分、更に半分、暗黒剣!」と叫ぶ。

 18・75%を失った代償、計93・75%を失った代償に双頭の魔獣ケルベロスの頭を吹き飛ばした。

 「人間、マシな勇者だな」

 「はぁ、もう少し」

 「シン!」

 「レン!」

 全力に忍者刀を引き抜き、残る指揮官のミノタウロスに走る。

 「シン!」

 横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る。

 「化物!」

 「人間」

 一体の魔獣ケルベロスを通る、指揮官のミノタウロスに忍者刀を向け、走る。

 「レン!」

 魔獣ケルベロスの双頭の片目を撃ち抜く、失った代償に足が揺れる。

 「命半分、更に半分と四回も失った、もう生きるのも難しい、指揮官は変わらない、人間、マシな勇者だった」

 忍者刀を地面に突き刺し、旋回と全力に引き抜き、指揮官のミノタウロスに拳銃を撃つ、リズミカルに撃つ、ミノタウロスの斧は防御の盾となる。

 「シン!」

 横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る。

 忍者刀を地面に突き刺し、旋回と全力に引き抜き、指揮官のミノタウロスに跳んだ。

 刹那、ただ僅かな時間が双子の兄妹が全力に命を削り、ミノタウロスは変わらない斧を構え、シンの忍者刀がミノタウロスの片目に突き刺した。

 「命半分、更に半分、暗黒剣!」

 98・4375を払った、ミノタウロスの頭部を吹き飛ばした反動に引き抜き、宙返りに着地。

 「シン!」

 横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る。

 「レン!」

 弾を撃つ、魔獣ケルベロスの片目を撃ち抜く。

 「シン!」

 更に横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る。

 忍者刀を地面に突き刺し、旋回と全力に引き抜き、魔獣ケルベロスに走る。

 拳銃を撃つ、リズミカルに撃つ、双頭の魔獣ケルベロスは片目に睨む、シンは真っ直ぐに睨む。

 「人間、マシだった」

 跳んだ、双頭の魔獣ケルベロスは前足を向ける、拳銃を撃つ、リズミカルに撃つ、反動に横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る、着地と全力に跳んだ。

 魔獣ケルベロスの片目がシンを捉える、拳銃を背中に向けて撃つ、反動に加速、忍者刀を片目に突き刺し、「命半分、更に半分、暗黒剣!」と食らわせる。

 双頭の魔獣ケルベロスの片方が消し飛ぶ。

 「レン!」

 狙撃手の一発、魔獣ケルベロスの片目を撃ち抜く。

 「シン!」

 横に飛ぶ、魔獣ケルベロスの前足が過ぎ去る、着地と跳んだ。

 「人間!」

 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 片目に突き刺し、「命半分、更に半分、暗黒剣!」と消し飛ばした。

 魔獣ケルベロス二体、ミノタウロス一体を撃破。

 「やっと勝てた」

 約99%を支払った代償に足が揺れる。

 「レン」

 「シン、今行く」

 全力の対価を失った代償にシンは倒れた。

 命を削り、戦った証、レンがシンを掴む時にシンは虫の息。

 「暗黒剣を使ったから、もう」

 「いや、帰るんだ」

 「視界が歪む、光が」

 「シン!」

 「レン、俺は真っ直ぐに戦った」

 「シン、帰るんだ」

 「レン、寒い」

 手がない、生命力を失った代償に生きる力は足りなくなる。

 拍手の音、一人の女が歩く。

 「凄いわ。風の一党教団陸軍の3名を倒した、人間にしてはマシじゃない、ヴァルキリーが認めるわ。強い、素晴らしい戦いだった、輪廻転生を歩く不死者に最高の名誉よ」

 「あんた、シンを救えるのか?」

 「難しいわね、生命力を失った代償に死にかける、暗黒剣の宿命ね、でも」

 薬を飲ませる。

 「ナイスファイト、素晴らしい戦い方だった。不死者に最高の名誉だったわ」

 沈黙。

 「難儀な話ね、使えば命を失う、戦えば命を失う、死ねばそれで最後、厄介な話ね、勇者としても、歴戦の指揮官のミノタウロスが死んだ、歴戦の魔獣ケルベロス二体が死んだ、使えば命を失うのに、難儀な話ね」

 「俺の命を分けていい」

 「難儀な話ね、貴方は、この娘も難儀な話ね、いいのか、悪いのか」

 儀式を行う女。

 「転生輪廻、我が秘術、次は間違えない事ね」

 女は魔方陣に消える。

 「レン」

 「ああ。帰ろう」

 双子の戦場から帰る道を歩く。

 





 


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