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ブラオと奴隷の首輪  作者: うさぎレーサー
第1章「犠牲編」
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第5話 命令と実感

 ついに奴隷の首輪を装着されてしまった。


「動くな」


 命令されるまでもなく、手足が全部折れていて動かないが。


「よし、回復魔法を」


「【ヒール】」


 淡い光に包まれ、たちまち痛みが引いていった。

 だが、起き上がろうとしても、体が動かない。まるで脊椎損傷の全身麻痺みたいだ。首から下に神経信号が届かない。なるほど、だから首輪型なのかと、妙に納得してしまった。


「やれやれ、面倒をかけおって。

 大人しく騙されておればよいものを」


 身勝手国王がぼやく。

 こいつ……さてはポンコツだな? あんな程度の低い嘘に騙されるわけなかろうに。ずさんすぎる。俺なら召喚と同時に捕縛して、さっさと装着させる。説明して騙して……なんてのは手間だし確実性が低い。戸惑っているうちに力ずくで装着してしまったほうが確実で手っ取り早い。

 冷静に? 考えている一方で、抑えきれないほどの怒りも感じている。召喚ゆうかいして元の生活を奪った上に、奴隷にして自由と尊厳まで奪うとは。しかも、これから魔王を倒してこいと言われる予定だ。場合によっては命まで奪われる。

 しかし腹を立てても体が動かない。忌々しい首輪め。

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