改変慣用句(ことわざ)
悪事千里を走る
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?????千里を走る
ぼくの近所に住んでいる、何歳だか分からない日矢津葉会くんは悪い人です。
いつも怖そうな髪型をして怖そうな格好をして、町を歩き回っては悪い事をする、とても悪い人です。
ゴミを捨てている人の胸倉を掴んで怒ったり、公園で子供を見守っているオトナを睨みつけたり、同じ悪い格好の人とケンカしたり。
それを見るオトナ達は、みんなして「まったくもう」「まったくもう」と呆れています。
そんな、いつも悪い事をしています。
日矢津くんの後ろにはいつも、裸でベストを着たモヒカンの人が一杯並んでいます。
このモヒカンの人達は日矢津くんが何か悪い事をすると、クラウチングスタートの姿勢をとってから駆け出します。
一度このモヒカンの人にGPSを取り付けてどれ位走っていくのか調べましたが、なんと千里走っていました。
そのモヒカンの人を追いかけると、走りながら日矢津くんがさっきどんな事をしたのか、誇らしげに叫びながら走っていました。
ぼくはこんな日矢津くんを反面教師にして、真面目に生きたいと思います。
ヒャッハー千里を走る
…………日矢津くんの行動を深く考えてみると、ただ町のパトロールをしているそう言った非営利団体職員の人にも見えてしまうから不思議。
なお日矢津くんの後ろのヒャッハー達は“ぼく”の妄想幻覚であり、実際は町の人達の噂話をヒャッハーに例えただけとなります。
GPSでどうやって調べた?
って質問には、ただの“ぼく”の誇大妄想。
そこまで行っていれば良いなって空想になります。