俺の名は
暗い・ここは何処だ?・・俺は目を開けているのかいないのか、それすらわからい程の闇。
何でこんな場所にいるのか、いつから此処にいるのか、いつまで此処にいるのか・・・
気がついてからどれくらいの時間がたっただろう。
立ち上がって恐る恐る歩いてみるが、上手く歩けない平衡感覚がない、そもそも立っているのかさえわからない。
「おおおい」
とりあえず呼んでみた、声はでてるのか?
「あっ、きてたの?声かけてよ」
女の声
「誰だ?」
「あっ、そっかそっか、ちょっと待ってね、君見えないよね」
その瞬間、炎のような明かりが一つ点いた。
「うっ」
暗闇の中いきなり点いたその炎はとても眩しく、目が開けられない・・・
しばらくするとやっと目が慣れてきた・・・
そこには一人の女が立っていた、真っ黒な腰くらいまでの髪、肌は真っ白だ、冷たそうな切れ長の奇麗な目、瞳は赤い、肌が白いからか強調する赤い唇、身長は170㎝位、黒が強めの青のチャイナドレスっぽい服、細身だが胸は大きめのナイスなバディ、多分俺が見てきた中では確実に一番いい女、とびっきりの上玉だ。
「いい女だな、誰だお前」
いい女だな、コイツ俺のにならなぇかな。
「私はリンダルスームビシャレトア・ダ・スルーム、君たち風に言えば悪魔だね」
「な!悪魔だっ!ふざけてんのか?」
「ふざけてなんかいないよ、ほんとだもん、まっ信じなくてもいいんだけど、それで君は私になにをくれるの?右目?左手?それとも右手?鼻とか口みたいに一つモノは後でこまるからいらないんだけど、どうしてもって言うなら特別にいいよ」
見た目の綺麗さとはかなりギャップのある話し方だ。
「はっ?何で俺がお前にそんな大事なモノあげんだよ」
「何でって、君はもう君の世界じゃ死んじゃって、バイバーイだからね、使わないでしょ? だから、消える前に私がここで強そうな子をスカウトしてるんだ、16人は集めたいんだけど、まだ君で9人目、もう時間がないから急いでるんだ、ねぇ何くれる?」
「俺死んだのか?、てかお前にくれて俺に何か得はあるのかよ?」
「あるよ、私の世界で私と一緒に戦える力をあげる」
「はっ? 戦う? 力? いらねぇよ、戦いたくねぇし痛いの嫌い、俺めんどくさいの大嫌いだから」
「じゃバイバーイだね」
「バイバーイしたらどうなるんだよ俺は?」
「そんなの私は知らないよ、自分で確かめてみれば」
「どうなるかわからねぇって、そんなコエーこと確かめられるか、俺はコエーのも嫌いなの、俺は好きなことしか興味がないの、好きなこと以外嫌いなの」
「そうなんだね、よくわからないけど、君がわがままなのはわかったよ、それより君さ、よくこんなに長くこの場所で話してられるね、他の子はすぐに限界だったのに、もう結構私と話してるよね、ちょっとごめんね・・」
そう言うと女は男を抱きしめ、男の額に額をあてた。
「おっ!おい」
「あぁ~君すごいね、欲しいよ君すごく欲しい、君ならなんとかなるかもしれない、ねぇなんかちょうだい」
「なんだよわけわかんねぇな、そうだなぁ俺は死んでるんだよな~、このままバイバーイしたらコエーことになるんだよな、そうだっ!お前が俺のモノになるなら考えてやる」
「俺のもの?それって私とエッチなことしたいの? 私男は興味ないんだよね、女の子は好きだけど、だから私は処女なの、そう、バージンなの、でも子供は欲しいよね、う~ん、君顔はわるくないし力は持ってるし、う~ん、でも性格は問題ありそうなんだよね、う~ん・・・よしっ決めた! いいよ! 第一婦人って言うならなってあげる」
「はやっ、結婚まで決まったのかよ、しかも第一婦人!第二、第三もありなのか! 楽しそうな世界じゃねぇかお前の世界は、それで、お前にあげたところは、場所はどうなるんだ?」
「別にこれと言って不便はないよ、私と契約するための貢ぎ物って感じかな、不便があるとすれば1年に一度だけちょっと不便に思うかもだけど」
「そうかわかった、えっと・・・名前なんだっけ?」
「リンダルスームビシャレトア・ダ・スルームっもう忘れないでよ」
「覚えられるかそんななげー名前、リンだる、めんどくせぇな、リンでいいな!ハイ決まり」
「わがままだね君は、でもリンか、そんな風に呼ばれたことないけど気に入ったよ、リンでいいよ」
「可愛くていいだろ、お前、俺のものになるんだよな?」
「うん」
「なら決まりだ、どうせ一度死んだんだ、だったら俺はお前に全部やるわ、めんどくせぇから全部リン、お前にくれてやる」
「全部? 本当に全部くれるの? 」
「ああ、全部やる、その代わりお前の全ては俺のモノだ、いいか?」
「もちろんいいよ、後でいらないって言っても駄目だからね」
「ああ、了解した」
「やったぁ、じゃあ契約成立だね、君名前は?」
「俺? なんだっけ? えっと・・おおそうだ、俺は天志だ、天草天志だ」
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誤字脱字、読みずらい所もあると思いますが、これからよろしくお願いします