プロローグ
小説初心者ですが
頑張って描きます!!!
よかったら見てください!!!!
僕は知っている。
この宇宙の均衡を保つモノを。
僕は知っている。
それぞれの人間の性質を。
僕は知らない。
自分の姿を。
一・
朝起きると、知らない天井が目に入った。
というか、全てのものが知らないものばかりだ。
外へ出ると、森の木々達が生み出す新鮮な空気に身体中の血液がうごめき、うーん、とながぁい伸びをした。
長い長い眠りから覚めた様な伸び。
そうだ。
眠っていたのかもしれない。僕は僕の存在しない時まで、眠り続けていたのか。
だから、これ以前の記憶は、全く無いのか?
いや、その可能性は低いだろう。
人間の寿命にそこまでの時間はない。
と言うと、記憶喪失??
そういえば人間、と言うものは不思議だ。
記憶は忘れるのに、知識は忘れない。
現に僕は僕が得たのであろう知識で言葉を思う。
と言うことは、これ以前の記憶は、記憶を得たところを訪れ、知識から取り戻せるのだろうか。
僕がうーーんと唸っていると、声が聞こえる。
「起きたの?!よかったぁーー!」
また知らぬものだ。人間である事は保証できるな。
「っここ三ヶ月、ずぅーっと眠りこけてたんだからぁ!」
なんかガヤガヤ言っているが、とりあえずここは、
「あ、ありがとう。」
にこっと笑うべきだ。
と、知らぬものは急に黙った。そして語る。
「あのね、わたしはシオナ。こう見えても三十路過ぎたおばさんなんだ。」
そうは見えない幼さだ。
「しーちゃんはね、」
「しぃちゃん???」
って誰だ?
「あっ、あなたのこと勝手にしーちゃんって呼んでたの。わたしの天国に
ね、旅だった娘の名前なんだぁ」
急に顔を暗くした。
「そう、ですか。なんとでも呼んで構いませんよ?」
「ありがと!そんでね、しーちゃんは、違う世界から、飛んできたんだよ?」
「えっ!?!」
わけわかめ。
「あれぇ?覚えてないの?」
「僕、多分記憶喪失、、、」
「ふぅぁぇぇぇー!?!?!?!」
奇声があがった。
「そんじゃ、一から説明だね?!」
「お願いします。」
「元々地球という世界は、神様が作ったものらしいの。
そしてそれだけでなく、原点である地球の上に、異世界空間っていうのがいくつもあって、その中の一つ一つで違う物語が動いてる。
今いる空間も、ある時代を切り取った場所なんだよ?」
予想通りだ。全部覚えている。
「それでね、その空間を生み出せるのは神様か自然か、天使なんだぁ。」
「て、んし??」
なにか引っかかる。
「天使って言うのは、この世界は宇宙人に狙われてるから、それから守ってくれてるんだぁ!
それでね、異世界から異世界へ渡るためには申請が必要でね、しかも天界王国関係者じゃないとダメなの!
なのにしぃちゃんは、王証も持ってないし申請書もないし、ってことは!申請もせずに空から降ってきたんだよ?!
普通は空間同士が厚い壁で隔てられてるし、
異世界が出来た時間層で存在する位置も違うはずなのに!」
僕はすごいのだな。色んな意味で。
さて、質問は終わりだ。
つまりは、この異世界空間に近い空間を探し、僕の記憶の場所とやらを見つけるしか無さそうだな。
僕は一度目を閉じ空を見上げる。
太陽が爛々と輝き、出発の門出を祝っていた。
「じゃあ、お世話になりました。
行ってきます。」
「へ??行ってくるって何処に??」
スタスタと僕は前に歩き出す。
そして言うのだ。
「記憶を探しに。」
普段は音高生をしています。
妄想女ですねぇー!
この物語、色んな時代の物を取り込んでいきたいです。
今後とも、よろしくお願いします(^^♪