3話
伴奏者になることに決めた奏音。
その日の帰り道・・・。
帰り道
偶然、純に会った。
純とはピアノ教室が一緒だった仲の良い男の子。
私が失敗した時に何度もなぐさめてくれた。
私は今日伴奏者になってしまったことを純に話した。
純は「すごいじゃん。こんな機会、滅多にないよ!!」
と言ってくれた。
でも、私は不安だった。
純は簡単に「頑張れ!!」なんて言わない。
「でも、そしたら随分久しぶりにピアノさわるんだね・・・・」
「そうだね」
「奏音さぁ今日うち来る?」
「え・・・なんで?」
「ピアノやめてから一回もうち来てないしさ。練習しようよ!」
「うん、わかった。」
純の家
「おじゃまします」
「ほら、あがって」
「あら、奏音ちゃん久しぶり~大きくなったわねー」
「母さんはいいから・・・」
そう言って純は私を部屋に招いた。
「じゃあ、ピアノ・・・と言ってもすぐに弾く気になれないと思い・・・・」
純は机をあさりだした。
「じゃーん!」
「わぁ!!これってCMでやっている最新のソフト!?」
「そうそう!!」
「これでもやってからにしよう!」
と純が言った
「純がやりたいだけでしょ~」
「まぁね!」