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不思議なカフェ  作者: 紙絵
第二章

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9/21

猫カフェ

保護猫カフェは賑わっていた。

猫好きは思った以上に多いようだ。白猫ちゃんも、子猫2匹も元気に走り回っている。

「橘さん!来てくださったんですね」

エプロン姿の女性が話しかけてきた。

美人だ。背が高く、長い髪をポニーテールにしている。

「こんにちは、林さん」

甲斐さんがキレイな笑顔で答える。

ソラは頭だけ下げてみた。

「お連れの方もこんにちは、ぜひ癒されて行ってください。気に入った子がいたら飼うこともできますので。」

「はい。」

ソラは白猫ちゃんのもとへと行く事にした。

「かわいい彼女さんですね?」

林さんが甲斐へコソッと伝える。

「いやっ!そういうんじゃ…」

不意打ちに慌てる甲斐。

「オーナーちょっと!」

スタッフの人が呼ぶ。

「まぁ慌てちゃって!橘さんも年相応で安心しました。それじゃあ、ごゆっくり」

オーナーの林さんはそう言って笑うと、スタッフと共に行ってしまった。忙しそうである。

そんな様子を、白猫を撫でながら見ていたソラ。

甲斐さん、ああいうタイプの人が好みなのかな、あんなにあたふたして…

とんだ誤解をしていた。

「白猫ちゃん元気そうだね」

甲斐さんがソラの隣に座る。

「はい、本当に良かったです。」

甲斐さんは白猫をじっと見つめる。白猫も甲斐さんを見る。

「…白猫ちゃんを保護したのは、林さんだったみたいだね。その前に追いかけられたっていうのは、あの男だったのかな?」

白猫がニャアと鳴く。

あの男とは、ミーちゃんを捕まえようとし、ソラを危険な目に合わせたアイツである。

「甲斐さん!お店じゃないのに猫と喋れるんですか?」

ソラが驚く。

「あれ?知らなかったっけ?」

ミーちゃんの事でなんか言っていた気がするが、あの事件の時は気が動転していたのでよく覚えていない。

「なんとなく、こんな事考えてるのかな?程度だよ。お店ならもっとちゃんと聞けるけどね」

そう言っている間に、子猫も寄ってきた。

甲斐さんの足にじゃれついている。

「かわいい…」

ソラがつぶやく。

「俺、動物に好かれるみたいでさ、寄ってくるんだよね」

言っているうちに、1匹胡座の中に入ってきた。また1匹肩に乗る。さらに1匹横に擦り寄る…

「わぁ…」

ソラが感動している。

甲斐は猫まみれになっていた。

他のお客さんやスタッフも驚いている。

「みんな来ちゃった…」

ソラが呟く。

「…甲斐さん、写真撮ってもいいですか?」

「え?うん。いいけど…」

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