学校
朝からモモは元気である。
「ねえソラ、このアイドル知ってる?オーディション番組でさあ…」
相変わらずモモはイケメン好きである。
最近は現実世界から、アイドルへ移行したらしい。
「頷いてるだけで聞いてないでしょ?」
当たりである。
ソラはスマホでゲームをしている。
「ねえ!バイトのイケメン紹介してよー、写真とかないの?」
現実世界のイケメンも、あきらめていないようだ。
「紹介はちょっと…写真なんかないーあ、あるや」
あの写真なら。
「見せて見せてー!」
「うーん、見せるだけだよ」
猫まみれの甲斐さん。
「これ、猫じゃん?」
「いや、真ん中に人がいて、それがバイトの人で…」
「顔見えなきゃ意味ないでしょ!っていうか、ここ、最近できた猫カフェだよね?」
「うん。」
「…2人で行ったの?」
「うん。」
モモの顔がソラに近づく。
「それ、デートじゃん!」
「え?」
ソラはポカンである。
「いーなあ、いつの間にそんな関係進んでるのー!私にも分けて!」
モモが1人で盛り上がっている。
「そんなんじゃないよ!仕事の延長で行っただけで…」
「バイトの日に行ったの?」
モモが首を傾げる。
「いや、バイトじゃない日に…家に迎えに来てもらって…」
「それ、仕事じゃなくない?つか家まで迎えにってすごくない⁈親公認じゃん!」
ソラは固まった。
それは…
「色々聞きたいことがありすぎるんですけど」
モモは獲物を見る目でソラを見つめた。
「…私、トイレ行ってくる!」
「あぁ!逃げたな!」
ソラはいったん1人になりたくなった。




