迷い蛍
第一章:**赤い文字**
女子高生の名前は**莉夏**といった。彼女はスマホよりもテレビが好きだった。スマホは画面が小さくて目が疲れるし、情報が多すぎて混乱するからだ。テレビは大きくて見やすく、信頼できるニュース番組があるからだ。莉夏は毎日、夕方になるとテレビをつけて、ニュースを見るのが日課だった。
ある日、莉夏はいつものようにテレビをつけた。すると、画面には赤い文字が大きく表示されていた。
**緊急速報**
莉夏は驚いて目を凝らした。緊急速報というのは、大きな事件や災害が起きたときに流れるものだった。莉夏は何が起きたのかと心配した。
画面にはアナウンサーの姿が映っていた。彼はいつも見ているニュース番組のアナウンサーだった。莉夏は彼の顔を見て安心した。彼なら正確な情報を伝えてくれると思った。
アナウンサーは真剣な表情で話し始めた。
「皆さん、今からお伝えするニュースは非常に重要です。今日午後、国際テロ組織が世界各地に致死率96%の新型ウイルスをばらまいたという声明を出しました。このウイルスは空気感染するということで、感染者数は急増しています。現在、政府は非常事態宣言を発令し、全国民に自宅待機を命じています。外出する場合は必ずマスクを着用し、人との接触を避けるようにしてください。また、症状が出た場合はすぐに医療機関に連絡してください。このニュースは事実です。決してパニックに陥らないでください」
アナウンサーの声は冷静だったが、莉夏はその言葉に恐怖を感じた。世界中にウイルスがばらまかれた?致死率96%?自宅待機?これは本当なのか?莉夏は信じられなかった。しかし、テレビで言っているのだから嘘ではないと思った。莉夏はテレビに釘付けになった。
私(莉夏)のクラスは25人だから1人しか生き残れない計算になるんだよね。みんな死んじゃうの?私も死んじゃうの?正直クラスになじめていなかったけど、やっぱり知ってる顔が明日もう会えなくなるかもしれないと思うと悲しいよ。友達も家族も
そんなとき、机の上に置いてあったスマホからLINEの通知音が鳴りやまなくなった。確認すると、クラスグループ全員が入っているグループLINEだった。その内容はとても驚くものだった。
「みんな、聞いて!今テレビでやばいニュース流れてるよ!」
「ウイルスがテロでばらまかれたってさ!」
「感染率96%だって!」
「自宅待機になるって!」
「どうしよう、怖すぎるよ」
「でもさ、これ本当かな?」
「どういうこと?」
「だってさ、ネットで調べても何も出てこないんだよね」
「え、マジで?」
「うん、マジで。テレビ以外では全然話題になってないよ」
「それはおかしいね」
「じゃあ、テレビのニュースは嘘?」
「そんなことある?」
「でもさ、考えてみてよ。こんな大事件ならネットでも騒がれるはずだよね」
「そうだね。でもテレビは信頼できると思ってたよ」
「私もだけど、今回はちょっと怪しい気がする」
「じゃあ、どうする?」
「どうするって、自宅待機に従うしかないじゃん」
「でもさ、それが本当に正しいことかわからないんだよね」
「そうだよね。もしかしたら、自宅待機になったら外に出られなくなるかもしれないよ」
「え、それはやばい」
「だからさ、今のうちに外に出て合流しようよ」
「合流?どこで?」
「近くの公園とかどう?」
「公園?でもそこ人多くない?感染しない?」
「大丈夫だって。ウイルスは嘘かもしれないし、マスクすれば大丈夫だし」
「そうかなあ・・・」
「ほら、早くしないと自宅待機になっちゃうよ!みんな来てくれるよね?」
その中には莉夏の名前もあった。莉夏はどうする?私はスマホをひとまず置いてトイレに行った。
第二章:**迷いの中で**
莉夏はトイレに行ったが、用を足すどころではなかった。彼女はトイレの鏡に映った自分の顔を見つめた。その顔は不安と戸惑いで歪んでいた。
私はどうすればいいの?テレビのニュースは本当なの?嘘なの?クラスメイトたちは外に出て合流しようと言ってるけど、それは正しいことなの?私はどうしたいの?
莉夏は自分に問いかけたが、答えは出なかった。彼女はスマホを取り出して、グループLINEを見た。そこにはクラスメイトたちのメッセージが次々と流れていた。
「みんな、公園に着いたよ!」
「私も着いた!」
「私も!」
「私も来たよ!」
「莉夏はどうしたの?」
「まだ来てないみたい」
「早く来てよ!」
「莉夏、大丈夫?」
「返事してよ!」
莉夏はそのメッセージに動揺した。彼女はクラスメイトたちと仲が良かったわけではなかったが、彼らが心配してくれていると感じた。彼らは自分を仲間だと思ってくれているのだろうか。彼らと一緒に行動した方が安心なのだろうか。
でも、テレビのニュースが本当だったらどうするの?ウイルスに感染したらどうするの?自宅待機に従った方が良いのではないか。でも、それが本当に正しいことかわからない。もしかしたら、自宅待機になったら外に出られなくなるかもしれない。それは怖い。
莉夏は迷っていた。彼女はスマホに手を伸ばそうとしたが、止めた。彼女はスマホをポケットにしまって、トイレから出た。
私は自分で決める。自分で考える。自分で行動する。
莉夏はそう決心した。彼女はテレビを消して、部屋から出た。彼女は玄関に向かった。
第三章:**真実のかけら**
莉夏は玄関に向かったが、そこで足を止めた。彼女はドアの前に置いてあった古ぼけた靴を見た。その靴は数年帰ってきていない母親のものだった。莉夏は母親に電話しようとしたが、やめた。母親は仕事で忙しいし、テレビのニュースを信じているかもしれない。莉夏は自分の考えを母親に話すと、反対されるかもしれないと思った。莉夏は靴に目をそらして、ドアを開けた。
外は暗くなりかけていた。莉夏はマスクをつけて、自転車に乗った。彼女は公園に向かった。公園は自宅から近く、歩いて10分ほどのところにあった。莉夏は自転車をこいで、道路を走った。
道路はいつもよりも静かだった。車や人の姿は少なかった。莉夏はテレビのニュースを見て、自宅待機に従っている人が多いのだろうと思った。彼女は自分が正しいことをしているのか、不安になった。でも、彼女は自分の決断を信じようとした。
公園に着くと、そこにはクラスメイトたちの姿があった。彼女たちはマスクをつけて、ベンチや芝生に座っていた。彼女たちはみんな女子だった。莉夏が通っている高校は元女子高で、現在は男女共学だったが、まだ女子が多く、男子が少なかった。特に莉夏のクラスは女子しかいなかった。
「あ、莉夏来た!」
「やっと来てくれたね」
「どうしたの?返事しなかったから心配したよ」
「ごめんね、ちょっと考え事してたの」
「考え事?何考えてたの?」
「えっと・・・」
莉夏は言葉に詰まった。彼女はテレビのニュースが嘘だと思っていることを話すべきか迷った。
彼女はクラスメイトたちの顔を見回した。彼女たちはみんな不安そうにしていたが、同時に何かを期待しているようにも見えた。彼女たちは自分と同じように、テレビのニュースに疑問を持っているのだろうか。それとも、ただ単に外に出たくて、
仲間と遊びたくて、ここに来たのだろうか。莉夏は決心した。彼女は自分の考えを話すことにした。彼女は正直になろうとした。
「私ね、テレビのニュースが嘘だと思ってるの」
「え?」
「嘘?」
「どうして?」
クラスメイトたちは驚いて、莉夏に質問した。莉夏は自分の理由を説明した。
「だってさ、ネットで調べても何も出てこないんだよね。テレビ以外では全然話題になってないよ」
「それは確かにおかしいね」
「でもさ、テレビは信頼できると思ってたよ」
「私もだけど、今回はちょっと怪しい気がする」
莉夏はクラスメイトたちの反応を見て、安心した。彼女たちは自分の意見を否定しなかった。むしろ、共感してくれた。莉夏は自分が正しいと確信した。
「じゃあ、みんなもテレビのニュースが嘘だと思ってるの?」
「うん、そうだね」
「私もそう思う」
「私もだよ」
クラスメイトたちはみんな同じ答えを返した。莉夏は嬉しくなった。彼女は仲間を見つけたと感じた。
「じゃあ、みんなで真実を探そうよ」
「真実?どこにあるの?」
「わからないけど、きっとどこかにあるはずだよ」
「でも、どうやって探すの?」
「それは・・・」
莉夏は言葉に詰まった。彼女は真実を探す方法がわからなかった。彼女は困っていた。
そのとき、スマホが鳴った。莉夏はスマホを取り出して、画面を見た。そこには母親からの着信が表示されていた。
第四章:**母からの電話**
莉夏はスマホを取り出して、画面を見た。そこには母親からの着信が表示されていた。莉夏は驚いた。母親は仕事で忙しい人で、滅多に電話をかけてこなかった。しかも、今日はテレビのニュースで自宅待機が命じられているというのに、どうして外に出ているのだろうか。
莉夏は迷わず電話に出た。
「もしもし、お母さん?」
「莉夏、よかった。無事だったのね」
「え?無事って何のこと?」
「テレビのニュース、見たでしょう?」
「見たけど・・・」
「あれはフェイクニュースよ。本当のことじゃないから」
「そうなんだ!やっぱり怪しいと思ってた」
「よく聞いて、私のセーフハウスにワクチンがあるわ。そこが安全だから、そこに向かって」
「ワクチン?何の話?フェイクニュースなんでしょ?」
「今はこれ以上話す時間がないわ。後で住所を送るから、それを見てすぐに来て」
「ちょっと待ってよ、お母さん。何が起きてるの?どこにいるの?」
「ごめんなさい、莉夏。今は信じてくれるしかないの。私は君を守りたいんだ。必ず来てね」
「お母さん!お母さん!」
莉夏は必死に呼びかけたが、電話は切れてしまった。莉夏はスマホを見つめた。画面には通話時間が表示されていた。1分も経っていなかった。
莉夏は混乱した。母親の言葉が理解できなかった。テレビのニュースがフェイクニュースだということはわかったが、それ以外のことがわからなかった。ワクチンとは何なのか。セーフハウスとは何なのか。母親はどうしてそんなことを知っているのか。
莉夏はスマホをポケットにしまって、周りを見た。そこにはクラスメイトたちがいた。彼女たちは莉夏の様子に気づいて、心配そうにしていた。
「莉夏、大丈夫?誰から電話だったの?」
「えっと・・・お母さんからだったんだけど・・・」
「お母さん?どうしたの?」
「実はさ・・・テレビのニュース、嘘だって言ってたんだよね」
「えー!マジで?」
「本当なの?」
「どうしてわかったの?」
クラスメイトたちは驚いて、莉夏に質問した。莉夏は自分が聞いたことを話した。
「お母さんが言ってたんだよね。フェイクニュースだって。でも、それ以外
のことはわからないって。ワクチンとかセーフハウスとか、そんなこと言ってたんだけど」
「ワクチン?セーフハウス?それって何?」
「わからないよ。お母さんも詳しくは話してくれなかったし」
「でも、それってすごく大事そうなことじゃない?」
「そうだよね。でも、どうすればいいのかわからないよ」
「莉夏、どうするの?お母さんの言うことに従うの?」
「それが・・・」
莉夏は迷った。彼女は母親の言うことに従うべきか、クラスメイトたちと一緒にいるべきか、悩んだ。彼女は母親を信じたいと思ったが、同時にクラスメイトたちを裏切りたくなかった。彼女は自分がどうしたいか、わからなかった。
そのとき、スマホが鳴った。莉夏はスマホを取り出して、画面を見た。そこには母親からのメッセージが表示されていた。
**セーフハウスの住所はこれよ。今すぐ来て**
その下には住所が書かれていた。莉夏はその住所を見て、驚いた。それは自宅から遠く離れた場所だった。莉夏は自分が行けるかどうか、疑問に思った。
莉夏はスマホを見つめた。彼女は決断する必要があると感じた。彼女は自分で決める。自分で考える。自分で行動する。
莉夏はそう決心した。
第五章:**母と娘の再会**
莉夏は自分の決断に従って、セーフハウスに向かった。彼女は自転車で一生懸命に走った。彼女はクラスメイトたちに別れを告げた。彼女たちは莉夏の選択を尊重してくれたが、心配そうにしていた。莉夏は彼女たちに感謝した。彼女は仲間として認められたと感じた。
セーフハウスに着くまでに、時間がかかった。途中で何度も迷ったり、休憩したりした。道路はますます静かになっていった。莉夏はテレビのニュースが本当だったらどうしようと不安になったが、母親を信じようとした。
セーフハウスは一軒家だった。莉夏はその住所を見て、確信した。それは母親の隠し家だった。母親は仕事でよく出張すると言っていたが、実はここに来ていたのだろうか。莉夏はその理由がわからなかった。
莉夏はドアをノックした。すると、ドアが開いた。そこには母親の姿があった。
「莉夏、よかった。無事に来てくれて」
「お母さん・・・」
「早く中に入って」
母親は莉夏を抱きしめて、家の中に引き込んだ。莉夏は母親の温もりに安心したが、同時に疑問に思った。母親はどうしてここにいるのか。母親は何を隠しているのか。
家の中は暗かった。莉夏は目が慣れるまで待った。すると、部屋の中にあるものが見えてきた。そこにはテレビやパソコンや本や紙やペンなどがあった。それらはすべてニュースやウイルスやワクチンに関するものだった。
「お母さん、これは・・・」
「これは私の仕事よ。私はジャーナリストなの」
「ジャーナリスト?」
「そうよ。私は真実を探す人なの」
「真実?」
「そうよ。テレビのニュースが嘘だということを知っているのは私だけなのよ」
「え?どうして?」
「私はずっとこの事件を調べていたのよ。テレビ局が国際テロ組織と結託して、フェイクニュースを流していることを突き止めたの」
「ええ!?」
「それだけじゃないわ。彼らはウイルスもワクチンも作っているのよ。ウイルスで人々を恐怖に陥れて、ワクチンで人々を支配しようとしているの」
「そんなことがあるの!?」
「あるわよ。私はそれを阻止しようとしているのよ」
「阻止?どうやって?」
「私は証拠を集めて、世界に公開しようとしているの。これが私のワクチンよ。真実のワクチン」
母親は机の上にあるUSBメモリを指さした。莉夏はそれを見て、驚いた。そこには母親が調べたことがすべて入っているのだろうか。
「でも、お母さん。それって危険じゃないの?テレビ局やテロ組織に狙われたりしないの?」
「もちろん危険よ。だから私はセーフハウスに隠れているのよ。でも、私は怖くないわ。私は真実を伝える使命があると思っているの」
「使命?」
「そうよ。私はジャーナリストだから。人々に真実を知らせることが私の仕事なの」
母親はそう言って、莉夏に笑顔を見せた。その笑顔は強くて優しかった。莉夏は母親の姿に感動した。彼女は母親を尊敬した。
「お母さん、すごいね」
「ありがとう、莉夏。でも、私だけじゃないわ。君もすごいわ」
「私?どうして?」
「君は自分で考えて、自分で決めて、自分で行動したでしょう?それってすごいことよ」
「でも、私は何もしてないよ」
「してるわよ。君はテレビのニュースに疑問を持って、自分で調べて、自分で判断したでしょう?それってすごく大切なことよ」
「そうかなあ・・・」
「そうよ。君は真実を求める人なのよ。私と同じようにね」
母親はそう言って、莉夏を抱きしめた。莉夏は母親の温もりに包まれた。彼女は母親とつながったと感じた。
「お母さん、ありがとう」
「いいえ、ありがとう、莉夏。君が来てくれて本当に嬉しいわ」
二人はしばらく抱き合っていた。そのとき、スマホが鳴った。莉夏はスマホを取り出して、画面を見た。そこにはクラスメイトからのメッセージが表示されていた。
第六章:**真実の衝撃**
莉夏はスマホの画面に目を凝らした。クラスメイトからのメッセージが気になった。彼女は母親に許しを請うて、メッセージを開いた。
そこには驚くべきことが書かれていた。
**テレビのニュースが嘘だっていう証拠が見つかったよ!**
**すごく衝撃的なことがわかったんだけど・・・**
**実は、テレビ局が国際テロ組織と結託して、フェイクニュースを流していたんだよ!**
**ウイルスもワクチンも彼らが作っていたんだよ!**
**ウイルスで人々を恐怖に陥れて、ワクチンで人々を支配しようとしていたんだよ!**
**それを暴露したのは、あるジャーナリストだったんだよ!**
**そのジャーナリストが集めた証拠をネットに公開したんだよ!**
**その証拠はすごく信憑性があって、世界中に衝撃が走ったんだよ!**
**そのジャーナリストの名前は・・・**
莉夏は息をのんだ。そこには母親の名前が書かれていた。
莉夏は信じられなかった。母親が真実を暴露したジャーナリストだったということは、つまり・・・
「お母さん・・・お母さんが世界を救うんだね。クラスメイトにお母さんのこと話していい?」
莉夏は母親に目を向けた。母親は微笑んでいた。
「莉夏、大丈夫?どこに行ったの?」
「おめでとう!君のお母さんがすごいことしたね!」
「君もすごいよ!真実を探して正正しいことをしたね!」
「君のお母さんに会いたいよ!」
「君も一緒に来てよ!」
クラスメイトたちはみんな喜んで、莉夏にメッセージを送ってきた。莉夏はそのメッセージに感動した。彼女はクラスメイトたちに感謝した。彼女は仲間として認められたと感じた。
「お母さん、これ見て」
莉夏はスマホを母親に見せた。母親はスマホの画面を見て、微笑んだ。
「これは嬉しいわね。君のクラスメイトたちは素敵な人たちね」
「うん、そうだよ。お母さん、私、彼らに会いたいんだけど」
「もちろんいいわよ。私も彼らに会いたいわ」
「本当?」
「本当よ。彼らは私の仕事を応援してくれた人たちだもの。彼らに感謝したいわ」
「じゃあ、行こうよ」
「行こうか」
二人はそう言って、家を出た。外は暗くなっていたが、空には星が輝いていた。二人は自転車に乗って、公園に向かった。
公園に着くと、そこにはクラスメイトたちの姿があった。彼女たちはマスクを外して、笑顔で迎えてくれた。
「莉夏!お母さん!やっと来てくれたね!」
「おめでとう!すごいことしたね!」
「本当にありがとう!真実を知らせてくれて!」
「すごく感動したよ!君のお母さんはヒーローだよ!」
「君もヒーローだよ!真実を探して正しいことをしたよ!」
クラスメイトたちはみんな嬉しそうに、莉夏と母親に声をかけた。莉夏と母親はみんなに抱きしめられた。二人はみんなの温もりに包まれた。二人はみんなとつながったと感じた。
「みんな、ありがとう」
「いいえ、ありがとう、莉夏。ありがとう、莉夏のお母さん」
みんなはそう言って、笑顔で見つめ合った。そのとき、テレビが流れてきた。公園の近くにあるテレビショップの窓から、テレビの画面が見えた。
そこには衝撃的なニュースが流れていた。
**緊急速報**
**真実を暴露したジャーナリストが国際テロ組織の一員であることが発覚**
**ウイルスもワクチンも彼女が作っていたことが判明**
**彼女の名前は・・・**
テレビの画面には母親の名前と写真が映し出されていた。
みんなは息をのんだ。それから絶叫した。
「えええええ!?」
「嘘でしょ!?」
「信じられないよ!」
「どういうことなの!?」
莉夏は呆然とした。彼女は信じられなかった。母親がテロリストだったということは、つまり・・・
「お母さん・・・」
莉夏は母親に目を向けた。母親は無言だった。その表情は読み取れなかった。
そのとき、テレビの画面が砂嵐になった。テレビからはシーンという音が聞こえた。公園には静寂が広がった。
莉夏は無言で母親を見るしかなかった。さっきまで母親を尊敬の眼差しで見ていたクラスメイトたちは何もしゃべらなかったが、顔が引きつっていた。
そんな中、母親が一言だけ笑いながら言った。
「フェイクニュースよ」
第7章 :**ジャックインザボックス**
私は自転車で走り続けた。私はどこに行くのかもわからなかった。私はただ、あの場所から離れたかった。
母は捕まった。母はテレビを見た近くの自警団に囲まれて、連れ去られた。母の最期に見た顔は無言で笑ったままだった。今現在消息不明。
私はきまずくなりすぐにクラスメイトから走って離れ公園を後にした。クラスメイトは私の名前を叫んでいたが私は聞こえなくなるまで自転車で走った。
母は正義のジャーナリストだったのか。それともテロリストだったのか。私にはわからない。だってこの世界にはフェイクニュースがウィルスのように蔓延っているのだから。
エピローグ 光の行方
「はい、はい、はい、撮れてるかな?えーと、はじめまして。私の名前はりかといいます。こういう動画を撮るのは初めてなので少し緊張してます。この動画は真実を映す記録を残すために撮影しています。私の母はジャーナリストでしたが、テレビでテロ組織の一員とされてしまいました。母は世界中に広がった致死率96%のノヴァウィルスはフェイクニュースだと言っていました。母はテレビ局や政府が隠しているテロ組織の情報を暴き、彼らから奪った真実のワクチンを手に入れたと言っていましたが、私はそれが何なのかわかりませんでした。
でもそのときあの報道が流れたのです。そして母は私とクラスメイトの前で自警団に捕まり連行されました。でも捕まってから2週間たった今母が捕まったという報道は一切ありません。何が本当で、何が嘘なのか私にはわかりません。なので私は真実のかけらを集める旅にでることにしました。でも、この旅は危険だらけです。自警団やテロ組織や政府の追っ手がいるかもしれません。だから、私は一人で行きます。仲間と一緒に行くと彼らに迷惑がかかるかもしれません。この動画は真実を映す記録を残すために撮影しています。
あれ?これ2回言ったっけ?忘れっちゃった。あの、よかったら応援よろしくお願いします。あ、まだ動画サイトに投稿するかは決めてないですけどね。明日はも撮ろうと思います。はー、ご視聴ありがとうございました。バイバイ」