柚希ちゃんとお花見 その2
さて、楠家の規模のデカさに呆然としながらも、大きい庭園で花見を始めた俺達。
俺はこれから柚希ちゃんが作ったお弁当を楽しみに待っているのだ。
柚希ちゃんも二つの弁当のうちの一つを俺に差し出してきた。
「はい、これが真人お兄ちゃんの分なのです。 レシピをしっかり見ながら一生懸命作ったのです」
「おお……」
俺に差し出した弁当は、見た目からも美味しそうな感じだった。
それにいい匂いだ。
少しずつ俺と一緒に料理をした成果がしっかり発揮されている事においても、こんなに嬉しい事はない。
「食べていいか?」
「もちろんなのです。 一口食べてみて欲しいのです」
「じゃあ、いただきます」
柚希ちゃんが見守る中、俺は彼女が作ってくれた弁当を一口食べる。
(おおっ! 美味しい!)
食べてみた瞬間、美味しいと分かる程の柚希ちゃんの上達ぶりはやはり嬉しい。
そして、俺の為に一生懸命作ってくれたという事も踏まえれば、これは美味しくてすぐに平らげてしまいそうだ。
「どうですか?」
「ああ、美味しいよ、柚希ちゃん」
「よかったです♪ 真人お兄ちゃんの為に一生懸命作った甲斐があったのです♪」
柚希ちゃんもすごく喜んでいる。
やっぱり一生懸命作った弁当が美味しいと言って貰えて嬉しいようだ。
浮かべる笑顔もより輝いている。
「せっかくなので、私が食べさせてあげちゃいます。 はい、あーん♪」
「よし、あーん」
そして、柚希ちゃんから食べさせてもらえる事になったので、彼女が差し出した食べ物を口にする。
「やっぱり柚希ちゃんに食べさせてもらうとより美味しく食べれそうだ」
「えへへ、じゃあもっとあーんしてあげるのです♪」
うん、こうやって食べさせてもらうのもまた乙なものだな。
柚希ちゃんの笑顔も見れて一石二鳥だ。
「うわぁ、お兄さんとお嬢様がかなりのラブラブ空間を演出してますよ」
「そうみたいです。 ボクのおにぎりが何故か砂糖のように甘くなってる……」
「何かお茶が甘くなってるんだけど!?」
「やっぱり味覚が壊れてるじゃないか……」
「私も負けてられないよ、和人さん!!」
「おいおい、あのラブラブ度が遥かに高い二人と競うつもりなのか、静香ちゃん!?」
俺と柚希ちゃんのラブラブ空間に糖分過多になったようだ。
轟姉妹や徳山姉弟がその甘さに苦しんでいる。
だが、反省はしないし、後悔もしない!
あと、静香よ。
俺と柚希ちゃんの空間と競い合おうとするな。
二人は二人で自分なりに仲良くやってくれ。
さて、こうしているうちに食事も終わり、今までのお話に花を咲かせる時間がやって来たようだ。
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