柚希ちゃんとお花見 その1
時期は進み、今は春休み。
先輩達が卒業し、俺達は春休みの後に高校三年生になる。
いわば進路を決めないといけない学年になるという事だ。
そして、俺達が入る新生生徒会もそこから約一年間はやっていくというわけだ。
あの時にさせられた書類は、いわば前の生徒会が放置していた案件で、それの尻拭いをさせられたわけだが、その後は先生達が処理をしてくれるらしい。
ついでに、柚希ちゃんや静香も4月上旬から中学三年生になり、受験生になる。
二人は俺や和人が通っている高校に受験するのだが、秋辺りはなかなか遊べなくなるから、この春休みや夏休みで沢山遊ぶと決意した。
「柚希ちゃん、和人さん来たよー」
「お邪魔するよ、柚希ちゃん」
「あ、真人お兄ちゃん、静香ちゃんいらっしゃいなのです」
「和人や裕也たちは?」
「あっちの大きな庭園にいるのです。 今日はそこでお花見するのです」
柚希ちゃんは俺達を庭園へと案内する。
少ししてたどり着いた庭園はかなりの広さを誇っていた。
「しかし、楠家に大きな庭園があったなんてねぇ」
「どれだけ楠家の屋敷が広大なのか思い知らされるな」
俺と静香は、柚希ちゃんに案内された先に着いた大きな庭園を見てため息をついた。
改めて楠家のデカさを思い知らされたのだから。
「それにこの庭園にも桜の木が植えられていたとはなぁ」
「どんだけ財力を持っているのかわかんないよね」
楠家の庭園に植えられている桜の木は、今日と言う催しを歓迎するかのように満開に咲いていた。
そう、今日は楠家の庭園で花見を行う。
一般の公園でも花見をやってるのだが、ガラの悪いサラリーマンとかに柚希ちゃんが絡まれるのを防ぐためだ。
どうも最近の話だと、電車内で害悪老人が妊婦に暴力を振るわせて流産させたらしい。
しかもその被害者が、九条の者という話を聞いて楠家は呆れてものが言えなかったようだ。
護衛を歪んだ執念で吹き飛ばし、名家の女性に流産をさせたのだから、慰謝料だけで済むとは思えないからだ。
同時にそういう輩がこれからの花見シーズンによく出没する可能性も相まって、丁度庭園の桜が満開になった事も合わせて楠家の庭園で花見をしようという事になったのだ。
「お、来たな、真人に静香ちゃん」
「お邪魔します、和人さん」
「裕也も縁も轟姉妹もいるのか。 こりゃあ楽しい花見になりそうだ」
「私は真人お兄ちゃんの隣に座るのです。 今日は一生懸命ご飯を作ったのです」
「お、柚希ちゃんの手作りか。 楽しみだな」
「はい! 楽しみにして欲しいのです♪」
「じゃあ、始めようかお花見パーティを」
「「「おーっ!!」」」
こうして楠家の庭園でのお花見パーティが始まった。
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