待ちに待ったバレンタイン その2
約一週間ぶりの更新です。
「裕也さんからのメールで知りましたよ。 あの後も色々あったんですよね。 お疲れ様です、和人さんにお兄ちゃん」
「全くだよ。 まさか、踝グループの会長と当代が乱入したかと思ったら即座に土下座だからなぁ」
「まるで、反省を促すダンスを見ているみたいだったよ」
「あはは……、本当にお疲れ様なのです、真人お兄ちゃん」
昼休みに静香と柚希ちゃんに連絡を入れてからも色々あった事は、裕也からのメールで知ったようで少し苦笑いしながらも、柚希ちゃんと静香が俺達を労ってくれた。
「ささ、早く車に乗りましょう」
「車の中でバレンタインか?」
「その方がいいと思いますよ。 まだ、学校に近い位置にボク達はいるので」
そうだったな。
校舎から出たとしても、まだ学校から近いからいつ嫉妬で発狂する生徒に出くわすか分からない。
明日からまともな生徒会になるとはいえ、学校内でのバレンタイン禁止は浸透するのに時間が掛かりそうだしな。
なので、そそくさと俺達も車に乗り込む。
よくみるとこの車はボックスカーらしく、裕也や縁も一緒に乗っても大丈夫らしい。
俺達が乗り込んだのを確認してから、車を発進させた。
「はい、和人さん。 私からのバレンタインです」
「お、これはチョコレートか?」
「はい。 手作りです」
「嬉しいじゃないか。 じっくりいただくとするよ」
まずは静香が和人にバレンタインの包みを渡した。
どうやら手作りのチョコレートらしい。
まぁ、静香は料理が得意だから、チョコレートを作るのも容易いんだろう。
「お兄ちゃん程ではないけどね」
「ああ、真人は料理に関しては規格外だからな」
勝手に人の心を読まないでくれ、静香。
あと、規格外と言うのはやめろ。
「えっと、真人お兄ちゃん。 これ、私からのバレンタインなのです」
「お、ありがとう柚希ちゃん。 お、これは……」
「いつぞやの真人お兄ちゃんから貰ったレシピで作ったチョコチップクッキーなのです」
お、静香に預けたあのチップチップクッキーのレシピ、活用してくれたか。
それを参考に柚希ちゃんが一生懸命作ってくれたんだ。
これは味わって食べてあげないとな。
「ありがとう柚希ちゃん。 早速いただくよ」
「はいなのです」
柚希ちゃんが一生懸命作ったクッキーをひとつ口に入れ、もぐもぐと食べる。
「うん、美味しいよ柚希ちゃん」
「よかったです。 レシピと格闘して一生懸命作った甲斐があったのです」
クッキーを美味しく頬張る俺を見た柚希ちゃんはホッとした様子の後、嬉しそうな笑顔を向けた。
それだけ今回のバレンタインは手作りで渡したかったんだろうなと察することができた。
「おお、静香ちゃんのチョコレートすごく美味いぞ」
「ありがとうございます♪」
一方で、和人と静香もいい雰囲気でチョコレートを食べているようだ。
「今年はいいバレンタインだったな。 学校内じゃ別の意味で荒れたけど、柚希ちゃんの手作りを食べれて幸せだ」
「えへへ、私も大好きな真人お兄ちゃんの為に作ってよかったのです♪」
そう言いながら柚希ちゃんが俺の隣に座り、俺に身体を預ける。
俺はそんな彼女を抱き寄せて温もりを堪能した。
そんな形で最終的には最高のバレンタインを過ごせたのだった。
そして、明日……。
俺と和人、裕也たちは学校で衝撃的な事を伝えられるのであった。
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更新は現在不定期ですが、今後もよろしくお願いします




