待ちに待ったバレンタイン その1
お待たせしました。
「しかし、あの問題生徒会長の親が来たことであっけなく収まるとはなぁ」
「どうも息子の方が取り巻きと一緒に親にも情報を隠蔽していたらしい。 だから、息子の問題が今になって判明したんだとか」
「何と言うか、呆れてものが言えないわね」
放課後、昼休み後に起きた生徒会の事件について、和人と裕也、そして縁と話をした。
俺達がいるクラスを筆頭に、他のクラスも問題しか起こさない生徒会に抗議をしに行ったのだ。
そこで少しひと悶着があったものの、問題生徒会長の親で、踝グループの当代と会長である祖父が乱入してきた。
まさか、あの生徒会長が踝グループの御曹司だったことに驚いたが、この直後に当代と会長が土下座して謝罪したのだ。
御曹司の方は、謝罪を拒んだが父親によって粛清され、無理やり謝罪させたとの事。
さらに、校長先生や各教師、そして俺達に対して御曹司と取り巻きに対して厳しい処分をすると言い残して、御曹司たちを引きずって去っていったのだ。
当然ながら急な展開に、俺達は暫く呆然としていたのだが……。
そして、落ち着きを取り戻して今に至るのだ。
「まぁ、これで明日には安心して生徒会の役員が決められるな」
「今回のみ、先生たちで決めるみたいだけどね。 今までの事があったから」
「バレンタインの日の長い一日がこんな形で過ごすことになったのは流石に疲れたがな」
「俺もだよ……」
とまぁ、こんな感じで俺達が明日以降の事についても触れたが、今日は何故か疲れた。
今までと違った疲れが来た感じだ。
だが、休むやけにはいかないんだよな。
「校門を出たら、柚希や静香ちゃんからのバレンタインが待ってるからな」
「ああ。 俺も柚希ちゃんからのバレンタインが楽しみだよ」
そう、校門を出たら待ちに待ったバレンタインなのだ。
俺は柚希ちゃんから、和人は静香からのバレンタインプレゼントを楽しみにしているのだ。
連絡が裕也を通じて入って来たので、もうすぐ来るはずだ。
「あ、あの車か」
「せっかくだからこの赤の車を選んだか」
「どこのクリムゾンよ……」
和人がこっちに向かってくる赤い車を確認した。
一方で、裕也と縁が人を選ぶようなネタを放ってはツッコミを入れるという姉弟漫才が行われていた。
その赤い車が目の前に止まり、その車から柚希ちゃんと静香が降りて来た。
「お待たせしたのです、真人お兄ちゃん♪」
「和人さんもお待たせしました」
二人が満面の笑顔を俺達に向ける。
さぁ、俺達のバレンタインがようやく始まるぞ。
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