バレンタイン当日の真人達 その2
お待たせしました。
『まさか、真人お兄ちゃんや兄様達の学校でそんな事が起こっていたなんて……。 にわかに信じがたいのです』
「そっちはどうなんだ?」
『こっちは元々校内でのバレンタインは禁止になっているので、問題はないのです』
「最初からそれだったら問題はなかったんだがなぁ……」
今日、結局午前中はずっと自習だった。
現在の生徒会が校長室に殴り込みをかけ、徹底抗戦をしているせいで、話が進まないどころか、奴らは教育委員会にまでクレームを入れやがったらしい。
それを昼休み、柚希ちゃんと静香に愚痴るように通話で話をした。
それを聞いた柚希ちゃんはにわかに信じがたいと言っていたが、多分生徒会の横暴に対してだと思われる。
なお、柚希ちゃんや静香の通う葉月中は、元々校内でのバレンタインは禁止しているらしく、平和そのものらしい。
なんとも羨ましい限りだ。
『しっかし、教育委員会にまでクレームを入れるって、その生徒会は謎の権力でも持ってんの?』
「本来はそこまでの権力はないんだがなぁ……」
昼飯を食べながら、そう嘆く俺。
和人や徳山姉弟も項垂れている。
『明日からは生徒会の役員は変わるのですよね?』
「ああ、今年に限り校長や教師が役員を選ぶみたいだ。 本来は役員選挙があるんだが、あれだけ問題起こせばなぁ」
「だが、それすらも阻止して自分らの考えを継ぐ人間を添えようと考えているみたいだが……」
『うわぁ……』
通話越しでも静香がドン引きしているのが伝わった。
そんな横暴な生徒会なんて今まで聞いた事がなかったからな。
「まぁ、今の俺達の学校の現状はそんな所だ。 もうすぐ昼休みも終わりそうだし、また学校を出て合流したら話すよ」
『分かったのです。 学校を出てからのバレンタインを楽しみにしてるのです♪︎』
「ああ、俺もだよ。 じゃ、また」
そう柚希ちゃんに伝えてからスマホの通話を終えた。
そして、屋上から教室に戻る途中でトイレを済ませ、その足で教室に戻ると、何か騒がしい。
「何があったんだ?」
「かなりの怒気を感じるが……」
「聞いてみましょう」
教室に入った瞬間の雰囲気が只事ではないのが気になり、縁を筆頭にクラスメイトに聞く事に。
「委員長」
「あ、縁ちゃん。 それに裕也くんに楠くんに大谷くんも」
「雰囲気が只事じゃないよな。 どうしたんだ?」
まず、縁がクラス委員長に声を掛け、俺達に気付いた後で何があったのかを聞いた。
すると、一人の男子がこう言ったのだ。
「実はな、俺達は今の生徒会に対する苦情を直接伝えようと思っているんだ」
……と。
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