バレンタイン前の柚希と静香
静香視点の話です。
「あわわっ!?」
「ゆ、柚希ちゃん大丈夫!?」
「う~、また失敗してしまったのです……」
大多数を巻き込んだアイドル絡みの事件からかなりの日にちが経ち、現在はもうすぐバレンタインに差し掛かろうとしていた。
ちなみに、あの葛川新聞社は破産法申請が受理されて事実上の倒産。
そして、アイドルユニットの一人の子……聖川さんをSNSを通じて中傷していた犯人は、家族もろとも所属事務所から訴えられた。
証拠もそろっているので、慰謝料等を支払う判決は間違いないだろう。
近いうちに判決が下されるとの事らしい。
通学可能になってからは、トラブルもなく平和な一時を過ごしていた。
そんな中、もうすぐバレンタインに近づくという事で、私こと大谷 静香と私の友達かつお兄ちゃんの恋人である柚希ちゃんと一緒にバレンタインのチョコレートを作っているんだけど、柚希ちゃんはどうも上手くいかないらしく、今さっきも失敗したみたいだ。
「柚希ちゃん、最悪高めのブランドチョコを買った方が……」
「恋人の真人お兄ちゃんに失礼になるのです」
「お兄ちゃん、柚希ちゃんからのプレゼントなら何でもいいんだけどね……」
柚希ちゃんは、せっかく恋人同士になったんだからと手作りにこだわっている。
元々、柚希ちゃんは楠家のお嬢様である為にお兄ちゃんと付き合うまでは料理を作った事はなく、ほとんどの料理はメイドさんの役目だったらしい。
お兄ちゃんに幾つか料理を教えて貰ったおかげで柚希ちゃんも料理が出来るようになったのだけど、流石にチョコレートは厳しいと言わざるおえない。
(あ、そう言えば……)
お兄ちゃんから預かったあるレシピ、私のポケットの中に入れたままなのに気付いた。
「柚希ちゃん、これ作ってみたら?」
私がそう言いながら柚希ちゃんにあるレシピが書かれた紙を渡す。
「あっ! これはチョコレートクッキーのレシピなのです! これなら今の私でも作れそうなのです!」
そう、チョコレートクッキーのレシピだ。
お兄ちゃんが私と柚希ちゃんと一緒に一緒にチョコレートクッキーを作った際に、レシピを書き込んでいた。
兄の手を借りずに自分たちだけで作ると決めた時の為に。
丁度バレンタインに近づく季節なので、うってつけだったわけだ。
「ありがとう静香ちゃん。 早速作るのです」
レシピを受け取ってからテンションが上がってきた柚希ちゃんは、早速チョコレートクッキーの製作に取りかかる。
それを見た私は、これなら安心だなと思い、和人さんに渡すチョコレートの製作の続きを行う。
その後、柚希ちゃんは無事にチョコレートクッキーを作る事が出来たようだ。
私もチョコレートを完成させ、これでバレンタイン当日が待ち遠しくなった。
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モチベ維持につながるので…。
更新は現在不定期ですが、今後もよろしくお願いします




