柚希ちゃんとクリスマス その1
「「「「メリークリスマス!!」」」」
今日は12月24日。
いわゆるクリスマスイブだ。
今日、俺と静香は楠家でクリスマスイブのパーティーをしている。
現在、大広間には俺と静香、そして和人と柚希ちゃん、さらには轟姉妹に徳山姉弟の護衛組も一緒にいる。
ちなみに今日は俺と静香が楠家に泊まり、明日のクリスマスには柚希ちゃんと和人が俺の家に泊まる形になっている。
なお、プレゼントは今日のイブのみで、明日のクリスマスは二次会のような感じになるようだ。
「しかし、お兄さんの作ったケーキ、美味しいですよね」
「将来はパティシエになるのかな?」
「ケーキは趣味で作ったからな。 まだ、将来は考えてないよ」
「趣味でケーキやクッキーを作るって、真人お兄ちゃんの料理スペックが凄いのです」
轟姉妹からも俺が作ったケーキは絶賛された。
なお、真矢ちゃんからはパティシエになるのかを聞かれたが、趣味で作ったものだからなぁ。 まだ、将来については考えてないとも言った。
柚希ちゃんは、趣味でケーキを作る俺に料理スペックが高いと少しショックを受けていた。
また、機会があれば再度教えてあげようかな……。
「あ、このチキン美味しい。 これ、楠家のメイドさんが作ったの?」
「ああ、俺が作りたかったけど止められてな……。 仕方なくメイドに作ってもらったんだ」
「あの時の和人……、ショックで黄昏てたな」
「静香ちゃんの為に張り切ってたのにね」
一方で、静香がチキンを食べながら、和人や徳山姉弟と話をしていた。
俺や静香がいる手前は、和人の事をため口や呼び捨てで話をしているが、和人と彼らのみではどうも主従関係として話してるらしいと、美矢ちゃんが教えてくれた。
一応、俺や静香に気を遣ってくれてるみたいだけど、別に俺は気にしちゃいない。
しかし、和人の奴は静香の為に料理を作りたかったのか……。
メイドさんが止めたというのも、和人が御曹司だからかな?
柚希ちゃんにも、料理を作らせていないのも、彼女が令嬢だからかも知れないしな。
明日、柚希ちゃんと一緒に料理を作らせるかな……。 俺のフォロー込みで。
「お兄ちゃんもチキン食べてみなよ。 美味しいよ」
「おっと、そうだな」
静香に勧められたので、俺もチキンを食べる。
うん、確かに美味しいな。
「そうそう、真人君のケーキ、メイドさんにも食べさせたよ。 そしたら、余りの美味しさに卒倒したらしいわ」
「メイドとしての料理スペックを越えてるからなぁ、真人は」
「お兄さんの料理は、服が破れる位の美味しさですから」
「何処の食戟だよ、それは!」
「あはは……」
縁からまた俺のケーキについての話題に触れた。
どうやら、メイドさんにもケーキを食べさせたらしい。
結果、卒倒クラスの美味らしい。 本当かよ……。
一部、突っ込み所のある発言もあってか、静香と柚希ちゃんは苦笑いをしていたが……。
「さて、そろそろプレゼント交換の時間ですね」
そして、真矢ちゃんの一声で今日のメインのプレゼント交換が始まろうとしていた。
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