朝食の時間にて
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翌朝、柚希ちゃんより先に目覚めた俺は顔を洗ったり歯を磨いたりした後で柚希ちゃんを起こす。
「ふにゃあ…、おはようなのですぅ」
まだ眠たそうな様子だが、朝食の後で楠のおじさんが迎えに来るのだ。 その時に和人も来る予定らしいが…。
「お顔を洗ってくるのです…」
「階段に気をつけてな」
「はいなのです…」
手すりを使って階段を降りる柚希ちゃんの様子を見て、朝に弱いのだろうかと考えた。 後で静香か和人に聞くか。
「あ、お兄ちゃんおはよう。 柚希ちゃんは起きたの?」
「ああ、今は顔を洗いに行っているさ」
キッチンに行くと静香が料理を作っていた。
「父さんと母さんは?」
「疲れてまだ寝てるよ。 まぁ、それも明日までだし大丈夫だよ」
「ようやく人員整理できたのか…」
「結構、手こずったみたいだよ。 はい、朝ごはん」
世間話をしながら、静香が作った朝食がテーブルにならんだ。
今朝は味噌汁と野菜サラダ、そしてベーコンエッグだ。
「さっぱりしたのです。 静香ちゃん、おはようなのです」
「柚希ちゃん、おはよう。 朝ごはん出来てるよ」
「朝ごはんは静香ちゃんが作ったのですね。 では、いただきます」
さっぱりした様子の柚希ちゃんがキッチンに現れ、そのままテーブルに着くと、すぐにいただきますの挨拶をして食べ始めた。
俺もすぐに食べ始める。
「そういや、静香は今日の和人とのデートは、何処に決まったんだ?」
「遊園地だね。 場所はあの端島園だよ」
「端島園って、確か秋頃に閉園するっていう…」
「そう。 閉園する迄に一度行っておこうって事で決まったんだよ」
「閉園しちゃうんですか…。 勿体無いのです」
「最近の入場者数が激減してて、去年の赤字で運営会社が破産法を申請したらしいからな」
「世知辛いのです」
静香と和人のデート先である端島園は、家から徒歩10分先の私鉄の駅から、特急で25分かけて着いた駅の前に位置する遊園地だ。
父さんが再婚してから、何度も連れていってくれた場所なのだが、ここ数年はジェットコースターの事故による影響で、赤字が膨れ上がっていた。
その為、運営会社は破産法を申請し、端島園は秋頃に閉園することになったという。
閉園後は、どうなるのかは未定らしいとニュースで報じられた。
「近いうちに俺も行っておこうかな?」
「私も行きたいのです!」
静香と和人のデートに被らないように別の時期に行こうかなと考えてたら、柚希ちゃんも行きたいと言った。
「そうだな。 夏休み中に一度一緒に行こうか」
「はいです! 約束なのです!」
夏休み中に一緒に行こうと声を掛けたら、柚希ちゃんは嬉しそうに返事をした。
約束を取り付けたので、後でいつにしようか話し合おう。
「「「ごちそうさまー」」」
三人一緒にごちそうさまの挨拶をしたと同時に車の音が聞こえた。
柚希ちゃんを迎えに来たのだ。
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