柚希ちゃんが泊まりに来た
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容疑者となったかつての母や義姉、そして嘘告白系を遂行した女に関するニュースが流れた後の翌日。
昨日の柚希ちゃんとのキスの感触はまだ残っている。
彼女の唇から伝わった温もりは、俺への想いが込もっているような感じだった。
実はお互いがファーストキスだったが、柚希ちゃんはその相手が俺だった事が嬉しかったようだ。
「さて、こんなものでいいかな?」
「うん、でも柚希ちゃんはお兄ちゃんの作った料理なら何でもいいみたいだけどね」
「しょうがないだろ。 柚希ちゃんが一晩泊まりに来るんだから」
「嬉しい癖にぃ」
「うるせーよ! とにかく、味付け手伝ってくれ」
「はいはーい」
そう。
今日の夕方から明日の夕方まで、柚希ちゃんが一晩泊まることになったのだ。
これは、おじさんからの提案でもあり、糞姉と糞母から解放された今こそ、柚希ちゃんとの愛を育むいい機会らしい。
俺としても柚希ちゃんと一緒に居る時間が増えるのは嬉しいので、その提案を受け入れた。
そして今、柚希ちゃんの分を含めた夕食を静香と一緒に作っている最中だ。
時折、静香がからかってくる回数が増えたが、静香自身もあのニュースを見たようで、内心嬉しいのだろうな。
「はい、味付け終わったよ」
「なら、後は柚希ちゃんが来るのを待つだけだな」
俺がそう言った瞬間に、インターホンが鳴った。 玄関に向かい、ドアを開けると…。
「こんばんはなのです、真人お兄ちゃんに静香ちゃん!」
お待ちかねの柚希ちゃんが、おじさんと一緒に来たのだ。
俺と静香は、二人を迎える。
「いらっしゃい柚希ちゃん」
「おじさんもわざわざすみません」
「ああ、構わんよ。 君もようやくあの者からの枷が解かれたのだからね」
「でも、まさか八つ当たりで妊婦さんを殴るなんて思わなかったですけどね」
「ああ、私としても予想外だったさ。 まぁ、結果的には逮捕されたから良かったが…。 ともかく、今日から一晩は柚希を頼むよ。 柚希自身も君と一緒に一晩過ごすのを楽しみにしているからね」
「もちろんです!」
色々な話をした後、おじさんは柚希ちゃんを俺に任せて黒塗りの高級車に乗って帰っていった。
「それじゃ、柚希ちゃん上がって。 夕食も出来てるしね」
「真人お兄ちゃんの料理ですか? 楽しみなのです!」
「ははは、楽しみにしててくれ。 手を繋ぐかい?」
「もちろんです! えへへ、真人お兄ちゃんの手はあたたかいのです♪」
柚希ちゃんと手を繋ぎながら、俺はキッチンへと向かう。
なお、両親には昼に仕事に出かける時にこの事は伝えているので、問題はない。
こうして、柚希ちゃんと一晩過ごすという楽しみが、今始まったのだ。
まずは、夕食だ。
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