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三人に逮捕の経緯と解放感

更新が遅れてすみません…。

「トラブルって、どういう流れで?」


 あの糞な性格の元母娘と嘘告白をした女が逮捕された理由が空港内でのトラブルだという縁の話が、俺にとっては予定外だったので、改めて聞いてみた。


「私達の家の知人が警察官だから、その人から聞いた内容になるけど、どうも香里という女は、北海道でのドラマ撮影に失敗したらしいの」


「失敗?」


「ええ、監督が作品を愛する人だったようで、適当がモットーの香里とは折が合わなかったらしいよ」


 それくらい厳しい監督に出会ったのか。


「それで、撮影の最中に監督から来るなと言われたらしく、残りの一週間はホテルで引きこもったみたい。 座間 葛葉は抗議したこけど監督は聞く耳持たなかったって話よ」


 それって、契約上の問題とかはなかったのか?

 元姉のマネージャーが見てなかった場合もあるかもしれないが。


「そういや柚希ちゃんは、この話は知ってた?」


「兄様経由で知ったのです」


 和人経由で柚希ちゃんは今回の事を知ったのか。 まぁ、俺と付き合っているようなものだし、知っていても不思議じゃないか。

 お茶を啜りながら心配そうに俺を見る柚希ちゃんをよそに縁が話を続ける。


「で、成田空港に着いた時に、香里の前の人の妊婦さんに香里が八つ当たりをするかのように殴ったのよ」


「はぁぁぁ!? 妊婦さんを殴った!?」


「妊婦さんが倒れた所を追い打ちでお腹を攻撃したの。 そこにあの葛葉と嘘告白をした女も便乗したのよ。 止めようとした他の乗客を蹴ったり殴ったりした所を楠家の頼みで張り付いていた警察の人たちに取り押さえられたんだとか…」


「酷すぎるにも程があるだろ。 その妊婦さん…大丈夫だったのか?」


「奇跡的に流産は免れたけど、帝王切開による早産は避けられなかったみたいよ」


 流産しなかっただけでも救いか…。 しかし、八つ当たりで目前の妊婦に攻撃とか…常識を疑うな。


「しかも、警察に捕まる直前に邪魔するなと言って三人が警察にも殴ったり蹴ったりしたのよ。 そのため、暴行罪の現行犯だけでなく公務執行妨害の罪まで追加された」


 ここまでイカれた人間は、そうそういないぞ? 座間家の責任もでかいなこれは。


「さらに、警察の中で二人が真人君とお父さんの名を出して身元引受人になってもらおうとしていたみたい」


「さっき電話があったが、父さんが速攻で拒否したぞ」


「それでいいのです。 縁お姉ちゃんの話を大人しく聞いてましたが、あの三人の所業は許すわけにはいきませんから」


「柚希ちゃん…」


 ここで久しぶりに柚希ちゃんが発言したが、その時の彼女はまさに令嬢そのものの存在として際立っていた。 確かに静香と一、二位を争うというのは伊達ではなかったか。


「ま、その後は当然、他の罪も出るわ出るわでほぼ実刑となるかもね。 妊婦さん家族から慰謝料も請求されるだろうしね」


「あと、暴力の光景を誰かが動画サイトに上げて流したせいで、顔を見られていたそうなのでアイドルを続ける事はできないと思うのです。 当然ながら事務所も終わるのです」


 縁と柚希ちゃんの話で、ようやく理解した俺は急にスッキリしたような感覚になった。

 心が晴れた感じになったと感じた時に柚希ちゃんが俺の隣に来て、抱きしめて来た。


「これからも私が真人お兄ちゃんを支えるのです。 もう、お兄ちゃんを縛る者はいないのですから」


 彼女の温もりを感じながら、俺は本当の意味であいつらの枷から解放された実感を感じていた。

 心の中でありがとうと言いながら、俺は柚希ちゃんの頭を撫でていた。



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