柚希ちゃんとデート その1
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「それじゃ、お兄ちゃん行ってくるね」
「道中に気を付けろよ」
「うん。 お兄ちゃんの方も楽しんでね」
「ああ…」
日曜日。
俺は柚希ちゃんと家で待ち合わせしてから、ショッピングデートをする予定なのだが、どうも静香と和人も同じ日にショッピングデートをするようだ。
静香と和人は、この家から徒歩15分で行ける駅前広場で待ち合わせするらしい。
(しかし、いつの間に静香と和人が付き合ってるんだ? ま、いいけど…)
俺はいつ静香と和人が付き合っているのかは知らない。 でも、仲良くやっていけるのならそれに越したことはないから、これ以上は詮索はしないが…。
「お待たせしたのですっ!」
そう考えていた時、丁度柚希ちゃんが俺の家の前に来てくれた。 縁と裕也も一緒だ。
「あれ? 静香ちゃんは?」
柚希ちゃんは静香が居ないことに気付き、俺に尋ねた。
「静香なら、和人とショッピングデートをするために駅前に行ったよ」
「えええっ!? 兄様とですかー!?」
「そうらしい。 いつの間に付き合っていたのかは分からんが、仲がいい事に越したことはないからな」
「そうですね。 兄様がそれで幸せなら」
柚希ちゃんに静香と和人がショッピングデートをすることを言ったら、柚希ちゃんは驚いていた。 彼女もいつ付き合っていたのかは知らなかったようだ。
だが、すぐに切り替えて、二人が幸せならとそれ以上は問わないことにした。
「それじゃ、俺達も行ってくるよ」
「ああ、真人も頑張れよ」
「私達はこっそり護衛するからね」
「頼むよ。 特に柚希ちゃんが手洗いに行くときは」
「ええ、任せて」
出発前に縁と裕也に応援された。 俺からも柚希ちゃんの護衛を改めてお願いした。 特に彼女がトイレに行くときとか。
彼女が令嬢なので、下手したらそこで襲われかねないからだ。
「じゃあ、柚希ちゃん、行こうか」
「はいです! 手を繋いでいきましょう!」
そして、俺は柚希ちゃんに手を繋いでと言われて、手を繋ぐ。
彼女の温もりを感じながら、家を出る。
「そういえば、夏用のブラウスなんだね。 よく似合ってるよ」
「ありがとうなのです♪ 夏に似合うようにおめかしした甲斐があったのです」
そう、柚希ちゃんの今日の衣装は夏用のブラウスコーデだ。
下はプリーツのスカートだが、上は可愛らしいブラウスになっている。 それが可愛らしく見えたので、褒めた所、柚希ちゃんは嬉しそうに笑顔を向けた。
「今日はいっぱい楽しみましょうね、真人お兄ちゃん♪」
「ああ、楽しもうな」
腕を組みながらそう言ってくる柚希ちゃんに対し、俺も精一杯の笑顔で応える。
俺も柚希ちゃんとのショッピングデートが、楽しみなのだ。
「見えた。 目的のショッピングセンターだ」
「駅前のですね。 静香ちゃんと兄様もそこにいるのかも」
「そうだな。向こうに負けないように俺達も楽しまないと」
「はいっ! 早速入るのです!」
そう言いながら、俺達は目的の駅前のショッピングセンターに入っていく。
さぁ、これからデートの始まりだ。
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