柚希ちゃんと目玉焼き
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「こんにちはなのです!」
「お邪魔します」
「柚希ちゃん、それに縁先輩、裕也先輩もいらっしゃい」
朝の家族団欒の食事が終わり、時間は昼になる前に差し掛かっていた。
朝食後に柚希ちゃんから遊びに来てもいいかという電話が入ったので、静香も俺もそれを受け入れた。
そして、今の時間帯で柚希ちゃんが徳山姉弟を伴ってやって来たのだ。 それを静香が出迎える。
「おお、いらっしゃい」
「ささ、早く上がってね」
後から父さんと母さんも柚希ちゃん達を出迎える。
「柚希ちゃん、早速だけど一緒に料理をしようか。 俺が教えるよ」
「いいのですか? お願いしますです!」
「ああ、そういえばいつぞやの日に教えるって約束してたんだっけ」
俺が柚希ちゃんと一緒にキッチンに向かう傍らで、静香がかつて柚希ちゃんに料理を教えるという約束をしていたことを思い出していた。
「真人って料理できたのか? 静香ちゃん」
「はい。 仕事の都合で夕食は特に私とお兄ちゃんのローテーションなんですよ」
「女子力の高い真人君…イエスだね!」
「何言ってんだ、姉さん」
途中から漫才のようなやり取りが聞こえたが、そんな事は置いといて、俺は柚希ちゃんと一緒に台所に立つ。
「まずは目玉焼きから作ろうか」
「はいなのです」
冷蔵庫から卵を幾つか用意した俺は、まず目玉焼きの作り方を教える事にした。 何せ、柚希ちゃんや和人の料理は使用人が作っているのだから、自分で料理は作ったことがないだろうから、まずは目玉焼きということにしたのだ。
「ん…しょ…」
最初に俺が卵を割ってフライパンに入れる様子を見せて、その後に柚希ちゃんがもう一つのフライパンに卵を割って入れようとした。
「ふえぇ、上手くいかないですぅ」
「大丈夫。 俺も最初は上手くいかなかったからな」
やはりというか、割った時点で失敗をしてしまったようだ。 涙目になる柚希ちゃんに対し、優しくフォローを入れる。
ひとまず、失敗したものにはスクランブルエッグ的なもので徳山姉弟に食べさせることにしよう。
「じゃあ、新しくフライパンを用意するから、焦らずに卵を割ってみよう」
「はいなのです」
何とかフォローして、笑顔が戻った柚希ちゃんはもう一度卵を割ってフライパンに入れようとする。
今度は無事に成功し、そこから俺は一緒に焼き加減などを教えていく。 この時の柚希ちゃんの真剣な表情が俺にもいい刺激を与えてくれる。
柚希ちゃんは物覚えがいいので、火の加減もすぐに覚えていた。 そして、無事に目玉焼きの方は出来上がったのだ。
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