表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/100

幕間~その頃の件の母娘

いつも閲覧ありがとうございます。

本日も更新しました。

幕間として、真人にとっては敵である例の母娘の話です。

「今日もライブお疲れ様」


「ええ、お母さんのおかげでね。 でも、別の件では上手くいってないわ」


「あの無能の件ね…。 まだ生きていたとはね…。 あれで死んでくれたらと思っていたけど…」


 ある場所に構えているアイドル事務所『オフィス・ザマ』。

 そこの社長室で対話をしているのは、座間(ざま) 葛葉(くずは)座間(ざま) 香里(かおり)

 真人と香里は姉弟だが、血が繋がっていない。 香里は葛葉が必死で探して引き取った養子なのだ。

 何せ、座間家と御厨(みくりや)家は、葛葉のあまりにも酷い性質を無理やり正すために、拒否権無しのお見合い結婚をさせたのだ。 葛葉にとってはあまりにも屈辱だったようだ。

 葛葉は、真人の生みの親だが真人を敵視しており、元夫の大谷(おおたに) 勇人(はやと)(旧姓御厨(みくりや))に丸投げしていた。

 その理由は、葛葉が生んだ赤子は女の子ではなかったからだ。 彼女は中絶をしようとしていたが、双方の親族に止められ、仕方なく産んだようだ。

 だが、養子として香織を受け入れてからは、夫が単身赴任している間に、香里と結託して真人を山奥に捨てたのだ。

 餓死と言う形で何事もなく済ますつもりだったが、ある老人に保護され、警察にも通報された時は必死で証拠隠滅をして、のらりくらりと躱したのでこの時点では乗り切った。

 だが、真人が生きているという事が、彼女らにとっては忌むべき存在であり、何としても真人を死なせないといけなかった。


「あの親子はどうしてる?」


「ひとまず、借金の返済を盾に次の工作をするように伝えてるけど…最悪お母さんが直接仕込んだ方がいいかも…」


「流石にそれは不味いからね。 今の無能は、忌むべき楠家がバックにあるから…」


「そうか…。 まず、そこから切り崩さないと始まらないか…」


 葛葉がまだ表に出ないのは、真人の背後に楠家が絡んでいるからだ。 政治にも絡んでいるあの巨大な一族の一人が親友である事もあってか、下手をしたらこちらの所業がばれてしまうからだ。

 自分の思い通りに進みたい葛葉と香里にとっては、楠家は忌むべき存在なのだ。


「それに関してはなんとか考えておくわ。 それで次のスケジュールだけど、北海道でドラマ撮影よ」


「北海道か…。 今は夏だからいいけど、冬は寒いから嫌なのよね」


「何事もなく進むためには、状況も選んでいられないわ。 待ち合わせは羽田空港よ」


「分かった。 私はそのドラマ撮影に集中するから、そっちは任せたわ」


「ええ、やってみるわ」


 葛葉がそう言うと、香里が社長室から出ていく。 準備と一休みのためだろう。

 一人残った葛葉は、頭を抱えながらこう独り言ちる。


「早い所、あの無能を死なせないと私達の全てが終わる…。 そうなる前に…」


 だが、葛葉の知らないところで彼女と香里の崩壊への道を進められている事をこの時は知る由はなかった。

 そして、この会話を彼女が知らない所で、聞き耳を立てていた存在が隠れていたのだ。


よろしければ、評価(【★★★★★】のところ)か、ブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ