久しぶりの家族団欒
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「あれ? 父さんに母さん?」
和人からの報告から一夜明けた今日。
朝早く起きてしまった俺は、キッチンに父さんと母さんを見かけたので声を掛けた。
「おお、真人」
「おはよう、真人」
「珍しいね。 この時間帯に二人がいるなんて」
そう、父さんと母さんはいつもならこの時間帯には仕事に出かける。
特に父さんと母さんは、電車で1時間かかる場所に通勤しているので帰りも遅くなる。
勤め先は、楠グループが運営している会社なのだが、その会社は社長が変わってから、現在はブラックと化しているのでおじさんが直接メスを入れたいと思っているようだ。
父さんが離婚した後で、今の母さんを引き合わせてくれたのもあのおじさんだし、引け目を感じているのではないだろうか。
「今日から有給とお盆休みで暫くはゆっくりできるからね。 あなたと静香には苦労を掛けたわね」
「そうだな、特に真人は…。 和人君から聞いたが、父さんが離婚したあの元妻と離婚直前に知った義理の姉が絡んでたのだろう?」
「そうだよ。 あれはショックだったけど…今は柚希ちゃんが支えてくれているからな」
「まぁ…、静香の友達である楠家のお嬢様と仲が良くなってるなんて」
俺が今現在、柚希ちゃんと仲良くやっている事を話すと、母さんは少し驚いた。 知らなかったのだろうか?
「真人がある意味で春が来そうだな。 本来の春が…」
「まだ決まったわけじゃないからな? 柚希ちゃんは静香と同じ中学生なんだし」
「だが、その子のおかげで癒されているのだろう?」
「まぁ、そうだけど」
父さんが柚希ちゃんのおかげで心が癒されている事を指摘された。 それに関しては否定はしないが、柚希ちゃんは中学生だし、気が早いんじゃないかな。
確かに恋心は抱いているけど…。
「それより、父さんと母さんはこの休みの間は予定は組んでるの?」
「そうだなぁ。 折角の長期休暇だし、旅行に行ってみたいかな?」
「ああ、いいわね。 久しぶりの家族旅行でもしゃれ込みたいわね」
俺が話題を切り替えて、休暇期間の予定を聞いてみたが、両親は旅行に行きたいのだとか。
まぁ、確かにここ最近は旅行にすら行った事がないからな。 二人は、社長が変わってから働きづめだったのもあったせいで。
「あ、お父さんにお母さん、お兄ちゃんも起きてたんだ」
「あ、静香おはよう」
少しして、静香がこっちにやってきた。 どうも俺達の話が聞こえていたらしい。
「そろそろ朝ごはんを用意するけど、食べるかしら?」
「久しぶりの母さんの料理だし、食べるよ」
「私、先にトイレに行ってから食べるね」
そう言うと静香は、先にトイレに向かって行った。
「じゃあ、簡単なものだけど、作るから待っててね」
「分かったよ。 しかし、楽しみだな」
「そうだな。 父さんも今まではコンビニの弁当で済ませていたからな…」
俺は、静香がトイレから戻ってくるまで父さんと共に、久しぶりの母さんの料理を楽しみにしていた。
何せ、久しぶりの家族団欒のひと時なのだから…。
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