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改めて感じた柚希ちゃんの温もり

いつも閲覧ありがとうございます。

かなりおそい時間帯ですが、今日もなんとか更新しました。

「えへへ、今日のクッキーは美味しいのです」


「ああ、特に柚希ちゃんと一緒だからかもな。 一緒にいるだけで楽しいし」


「私も同じなのです。 真人お兄ちゃんが一緒だから、楽しいしクッキーも美味しく食べられるのです」


 後半に流れるプールでまったり遊んだ後で、プールでのデートが終わり、今は柚希ちゃんの部屋で用意されたクッキーを食べながら雑談やゲームをしている。

 なお、飲み物は俺はお茶だが、柚希ちゃんはアップルジュースのようだ。

 そして、俺自身が柚希ちゃんの部屋に入ることだけでなく、女の子の部屋に入ること自体が初めてなのだ。 柚希ちゃん自身が一緒に部屋に入って欲しいとお願いされたのだから、応じなければ無作法というもの。


「それにしても、柚希ちゃんのワンピース姿も可愛いよなぁ。似合っているよ」


「わーい♪ ありがとうなのです」


 俺が、柚希ちゃんのワンピース姿を可愛いと言うと、嬉しそうにこっちに来て抱きついてくる。 彼女の抱きつき癖は多分治らないだろうが、俺としてはむしろもっと抱きついて欲しいくらいだ。

 彼女の柔らかい胸の感触も伝わってくるしね。


「そういえば…」


「ん?」


 彼女の温もりを堪能していた俺に、柚希ちゃんが抱きついたまま少し真剣な表情をする。 急にどうしたのかと首を傾げると…。


「昨日、兄様からお兄ちゃんが酷い目に遭ったという嘘告白系の件での続報を聞いたのです」


「あの件か…」


 夏に差し掛かろうとする前に起きたあの嘘告白…。

 罰ゲームだったという事で、俺の心情を踏みにじったあの日。 和人が偶然にもその現場を見ていたあの話の続報を柚希ちゃんも聞いたのか。


「その件の背後に、真人お兄ちゃんを捨てた元母と元姉が関わっていたみたいです」


「あいつらが絡んでたのか…」


 まさかの内容だった。

 小学生時に俺を捨てたあの糞母親とその姉が…あの時の件に関わっていたという。 捨てられる前に『お前は無能。いらない』と言われた事は未だに忘れられないのだ。

 幸い、俺を捨てて少ししたところにとあるおじいさんが保護してくれたのだが…警察に通報しても進展がなかった。


「真人お兄ちゃんが捨てられたというのを初めて兄様から聞いたのです。 本当なんですね」


「ああ、父さんの離婚の理由もそれだしな。 ま、暫くして再婚して妹…静香と出会えたけどな」


 そう、父さんが離婚に踏み切った理由が俺を捨てた事。

 元々、俺の育児は父さんがやってくれたが、母は俺を睨むか無視していたからな。

 そんな事を思い出しかけた時、柚希ちゃんが不意に俺の頭を撫でていた。


「大丈夫なのです。 私が真人お兄ちゃんを支えますから」


「柚希ちゃん」


 一部の事実を知ってもなお、柚希ちゃんは俺を支えると言ってくれた。 頭を撫でながらだが、この一言に俺は救われた気がした。


「柚希ちゃん、済まないけど…。 抱きしめてもいいかな?」


「もちろんです。 ギュってしてください」


 柚希ちゃんが笑顔で、俺から彼女を抱きしめるのを許可した。 その直後に俺は彼女を抱きしめていた。


「ありがとう、柚希ちゃん」


 俺は柚希ちゃんを抱きしめながらそう言った。

 そして、柚希ちゃんの方は優しく微笑んでいた。


 こうして、プールから始まった柚希ちゃんとの今日のデートは終わったのだ。

 改めて、柚希ちゃんの存在が俺を癒していた事を感じた日だった。



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