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新たなる報告

いつも閲覧ありがとうございます。

今回はシリアス度が高いです。

(Side 和人)


「あの女が経営している芸能事務所でアイドルをしている真人の元姉が養子?」


「ああ、徳山一族の御用達の探偵にも依頼したんだが、その探偵からそういう情報をもらってきたんだ」


 俺、楠 和人は、従者の双子の弟の徳山 裕也から新たな情報を入手したところだ。

 なお、周囲の事を鑑みて裕也には俺を友人のように話してくれと伝えた。 縁も同様だ。

 ちなみに俺と裕也が真人の家の別の部屋で、その話をしている最中であり、今回の情報には俺も驚いている。

 しかし、探偵から貰った情報通りなら、あの女…真人の元母が姉を養子としと迎えた事を、真人やあいつの父親は知らないのは、おかしいんじゃないか?

 そう考えていたら、次の情報が報告された。


「しかも、あの女は養子を別のマンションに住まわせて、その近くに事務所を立ち上げていつでも可愛がるようにしていたらしい」


「マジかよ…。 そこまでやる程、真人が憎かったのか…」


「どうも、あの女は女の子を産みたかったらしい。 妊娠して調べた結果が男の子だったと聞いて落胆していたと、当時の産婦人科医が話してくれた」


 女の子じゃなかっただけで落胆か…。 相当だな…。

 他の親族に気付かれないように養子を隔離して、しかもその女も隔離場所の近くに事務所を立ち上げて色々してやがったとはな。


「さらに、それが判明した後、中絶しようと考えてたらしい。 だが、双方の親族から中絶を阻止され、仕方なく産んだようだ」


「うーん…」


 しかも男と判定された後で中絶を考えるまでとは…相当歪んでるな。 裕也はそんな俺をよそにさらに話を進めていく。


「そして、これは施設の担当者から聞いた話だけど、女性が女の子の養子を求めて何度か訪れた事があったようだ。 そんな中で見つけたのが後に『香里(かおり)』と名付ける幼女だったらしい」


「なるほどね。 それを奴は親族にも上手く隠していたって事か」


「そうだ。 実際に真人を山に捨てた後で自ら発言したことで養子の存在が分かったらしいしな」


 結局、真人の産みの親はどこまでもクズでどこまでも狡猾だったというわけだ。


「しかし、そんな女がよく結婚できたな」


「なんでも当時の家同士の拒否権無しのお見合い結婚だったらしい」


「いつの時代のしたきりだよ…」


 まさかのお見合い結婚とは…。 しかも拒否権なしとか、いつ時代のお話なんだよ…。

 俺ら楠家だって、お見合いはしないんだけどなぁ。


「とまぁ、今入手した情報はこのくらいだな」


「分かった。 今後も新たな情報が入ったら教えてくれ」


「了解。 …で、テスト勉強時の報告、真人には?」


「まだだ。 とはいえ、もうすぐ伝える予定だがな」


 真人の精神状態を考慮して、嘘告白系のバックに居る人物の件はまだ真人には伝えていない。 だが、今回の事でそうも言っていられない状況になった。


「早目にやっておいた方がいいぞ。 奴らは狡猾すぎるからな」


「ああ、分かってるさ」


 裕也にも同じような事を言われた。

 ひとまず、今回の報告はここまでにして、俺と裕也はキッチンに向かう事にした。

 一応、うちの親父にも報告しておくか…。



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