光も喜んでおる――でかしたぞ爺!
爺は五分待つように言っておったし、五分過ぎたしそろそろ行っても良いじゃろ。
「光、そろそろ脱衣所へ行こうかの」
「ほい」
わしは楕円形のゲートを脱衣場につないで、わしと光が移動したあとゲートを閉じた。
わしが脱衣所から大浴場の扉をガラガラっと開けると、カモメの声と波の音が聞こえてきた。
足が汚れないように砂浜の代わりにタイルがあって、カニの頭の上にボタンがついておって、ボディーソープ、シャンプー、リンスの三種類のカニがおるの。
海は海水じゃなくてお湯じゃな。
遠くの方に水着を着て居るのは全員魔王城の女だのう。
そしてやはりスク水を着ておるのはわしだけじゃな……。
ちなみに魔王城に居る女は、わしがわし基準で自ら厳選した最高級の女だけじゃ。
「爺のやつ疑似『マリン』を作るとは天才か――」
「うわぁすごいね!」
光も喜んでおる――でかしたぞ爺!
ぶっちゃけわしが脱衣場の扉を開けるまで妄想しておったのは、悪魔の頭の彫刻の口からお湯のかわりに赤い液体がダバッーと出て(赤い液体は光に配慮して血じゃなくてポーション)円形の浴槽に血の池のように赤い液体がたまっていて、そこに色んなタイプの裸の女が集まっていて、胸の大きなお姉さま系の女がワイングラスから自分の胸にポーションを垂らして、おいでお嬢ちゃんとか言うのを想像しておったわい――どう考えても爺の判断の方が正しいのう。
わしがそんなことを考えておると、光がわしにリンスカニの頭のボタンを押して、白濁したリンスをわしの顔とスク水にぶっかけてきた。
「ふふふ――女の子を放置して、ぼーっとしちゃだめだよ!」
わしはこういう、光の明るくてドスケベでくだらないところとか好きじゃ。
「光め! お返しじゃっ!」
わしもリンスカニを捕まえて、光の顔や体に白濁したリンスをぶっかけて遊ぶ。




