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みんなお前がネカマなの普通に気づいてっから!

 魔王 おはようございますじゃー。

 冥  なんだ朝早いな。お前自称魔王のニートか?

 魔王 まあ、魔王じゃしな。てかおぬし昨日、雷竜倒した時、リアルで泣いとらんかったか?

 冥  な、泣いてねーし? 耳おかしいんじゃねーの?

 釘  おはようございます! いやーわかりますよ。ボクもレベル上限100が解放されて泣いてましたし。

 冥  お前と一緒にすんなよな! あたしはそんなことぐらいじゃ泣かねーし。


 朝から『魔王軍』のギルチャは活気に満ちておるの。

 さてわしは幽霊の鍛冶屋へ行くかの。


 いつもの路地裏へ行くと、いつものように幽霊の鍛冶屋が店の前に立っておる。


「雷竜倒して竜の牙が手に入ったんじゃ。あとこれ五百万じゃ」

 ポップアップ経由で幽霊の鍛冶屋に素材と五百万を渡した。

「ん、確かに受け取った。早速、新装備作るぞ」


 このゲームはリアルタイムで装備の作成を長時間待たせるタイプのゲームではないので、すぐに装備ができた。


「ほらよ」

「サンキューじゃ」


 早速受け取った装備を見てみる、雷竜の防具頭、雷竜の防具腕、雷竜の防具上半身、雷竜の防具下半身、雷竜の防具足、雷竜の鎌。六パーツすべてに雷耐性100がついており、雷耐性が合計で600もある。このゲーム普通は雷パーツを防具と武器全部位集めて、雷耐性100とかじゃろ? 600は過剰じゃろ? ちなみにコスに耐性がついてるものも数値は100じゃ。例としてはトラ柄のビキニ雷耐性100といった感じじゃ。


「なあぶっちゃけ雷耐性600も要らないんじゃが? これ六部位全部違う属性にして100ずつとかってできないんかの?」

「できるが、鍛冶屋のうちとしては張り倒したい」

「ま、まあ鍛冶屋としてはそうじゃろうな」

「しかしお前、中間装備のうちからそんなに装備に手間かけんのか?」

「うっ……確かに……二種類か三種類ぐらい混ぜる感じなら、どうかの?」

「まあ、やってもそんなもんやな」

「じゃあ、ちょっくら行ってくるかのう。またの」


 幽霊の鍛冶屋に別れを告げたわしは『ゼロ』の噴水で、冥と釘と待ち合わせをしていた。

 幽霊の鍛冶屋と別れた後、ギルチャで冥と釘に相談したところ、竜の牙以外の素材は腐るほど持ってるということで、恵んで貰えることになり、わしとひまを持て余してる冥と釘で、水竜と火竜を倒しに行くことになった。

 ほどなくして冥と釘がきた。鎧とか装備自体は更新されておるが、相変わらず豪華な種類の鎧を着ておる。こやつらはコスでなく鎧表示派なのかのう。まあ廃装備だからコスより鎧表示にしたいのかもしれんが。


「うわぁお前メイドに羽って……」

「何でですか冥ちゃん!? かわいいじゃないですか! 良いなぁボクも男の娘用のメイド服に着替えようっと、魔法使える職じゃないんで『翼の指輪(ウイングリング)』は装備できませんが」

 釘が男の娘用のメイド服に着替えた。釘は別に鎧表示派というわけでもないんじゃな。

「ほおー釘もかわいいのう」

「あ、ありがとうございます!」

 釘がメスの顔をして照れておる男の娘じゃが。


「そういや冥――おぬし夏から、未鑑定の『魔法の指輪(マジックリング)』を貰っておったろう? あれ結局なんだったんじゃ?」

「あ、あれな笑っちまうぜ」

 そう言うと冥が鑑定済みの『魔法の指輪(マジックリング)』を装備し、冥の姿が消える。

「あれ冥ちゃん?」

「よりにもよって冥に『空気の指輪(ぼっちリング)』か、まあそれ本来はジョークアイテムで通常は武器を消せなくて、装備中は武器を外さないといけないから、元々冥以外には見えない空気ぼっちとは相性最高なんじゃがの」


 水竜と火竜をわしらと一緒に倒しに行ってくれる僧侶を掲示板で募集してみたが、時間帯が朝だからか一向に人が来ない。まあボス二連戦ってのもあるかもしれんが。しかし冥と釘は廃人だけあって、もう次のレベル上限の200までレベルを上げておるし、昨日と違って、僧侶さえ来れば水竜と火竜はもう完全に消化試合じゃな。


「人が集まるまで時間かかりそうですし、恋バナしませんか?」

 ひまを持て余した釘が恋バナをするテンションになっておる。

「いやいやいや、釘、お前あたしら不登校勢に恋バナもクソもないだろ?」

「そうかのう? おぬし夏とかどうなんじゃ? 指輪を貰っておったろ?」

「いや、夏はあたしより苺だろ」

「まあ確かに、夏と苺は良い感じではあったが」

「お前は光だろ?」

「ま、まあ……確かに光のことは好きじゃが、わしら女の子同士じゃし?」

「いや、みんなお前がネカマなの普通に気づいてっから! 確かに声は良いけどよ。VRMMO結構ネカマいるしすぐわかるぞ!」

「えぇ……マジで? わしめっちゃ恥ずかしくて死にそうなんじゃけど?」

「まあボクとか男の娘ですし? 生きましょうよ! それにネカマには、ネカマの女の子にしかない、かわいさがあると思いますし!」

「お、おう……そうじゃな」

 マジか、わし自分だけがネカマだとバレてないと思っとたんか……普通に三日寝込むレベルの衝撃じゃぞ。まあポジティブに考えれば、普通にオフ会に男の姿で参加できるわけじゃが。

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