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ボク不登校で一日中ゲームやってる男の娘ですよ?

 雷竜との対戦エリアの境界線のさくまできたわしらじゃが、退屈そうにさくにもたれかかっている者がおるの。

 VRMMOはかなりコミュ力がいるゲームじゃから、本当は雷竜を倒しに行きたいんじゃが、要領よく輪に入れずに、ここにとどまっているのであろう。


「おぬし良かったらわしらと雷竜を倒しに行かぬか? 四人と一人のパーティじゃから、まだ空きがあるんじゃけど?」

「お、お気持ちはうれしいんですけど、ボク不登校で一日中ゲームやってる男の娘ですよ?」


 よく見るとこやつ骨格が少年で、露出が低めの少女のような格好をしておるな。

 このゲーム性別の選択で男の娘を選ぶと、男の娘専用の服や装備が着られるんじゃよね。ちなみに逆に男装女子という性別も存在する。こやつ装備は男の娘仕様ではあるが、冥に負けず劣らずの豪華な鎧に弓――声は女じゃが、人間には両声類ちゅうやつらがおるらしいしのう。


「わしは魔王じゃし別に良いんじゃね?」

「は、はぁ……ありがとうございます。ボクはくぎ、レベル100、ステータスは素早さ極振りの弓兵です」

「お前不登校かーあたしも不登校だし、他の連中が仕事行ってる間、パーティ組むやつがいないから『魔王軍』についでに入れよ? 本当はギルドとか入りたいんだろ?」

「え、えぇ……良いんですか? ボクが入っても?」

「まあ俺らがいない間、嬢ちゃんがひまだろうし良いんじゃね?」

「私も良いと思う」

「苺も構いませんよ」

「ちゅうわけじゃ、魔王軍へようこそじゃ。パーティ分けはわしのパーティがわし以外は近接戦闘系で、釘が全体攻撃が強い弓兵じゃから、釘が苺のパーティへ入るとわしのパーティへのフレンドリーファイアーを抑えるために、全体攻撃が縛られ、弓兵の職の役割が腐るし、わしと釘が入れ替えで、わしが苺のパーティに入るのが一番良いの」

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