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そうやって君は自分からぼっちになろうとする

「さてこれから雷竜を倒しに行くわけじゃが、まずはチーム分けじゃな」

「そうだな、ねーちゃん。四人と一人にパーティを分けなきゃなんねぇ」

「このゲームはPvPがあって、お互いのパーティに攻撃も回復も通るけど、ボス相手に攻撃魔法を縛るわけにもいかないし、一人になった方のパーティがかなり難しいわね」

「なら一人パーティはあたしに決まりだな。レベルも装備もあたしが一番余裕がある」

 そこまで話が進んだとき苺が口を開いた。


「そうやって君は自分からぼっちになろうとする」

 冥を後ろから苺が抱きしめる。

「しょうがねぇだろ。あたしが適任だ」

「バカねぇ。僧侶がスタミナを極振りにしてるのはみんなをまもるためなんだからね」

「しかたねぇだろ。あたしは今までパーティを組んでこなかったんだ――そんなのわかるわけがねぇ」

「じゃあこれから覚えていこうね」

「なんだよ。あたしに優しくするなよ。どうして良いかわかんねぇ」

「どうもしなくて良いんだよ。生きて」


 このゲームでボスと戦えるのは五分。

 時間切れでも、ボス戦に参加している全パーティが全滅しても、ボスは全回復する。

 何度も死ぬようなことがあれば、装備の耐久力が無くなり最終的には全装備が機能しなくなり、防具も機能停止しておるから、生き返ってはただ死ぬだけをひたすら繰り返すことになるし、武器も機能しなくなっておるので、まともにボスにダメージが与えられず『ゼロ』に修理しに行かなければならないんじゃ。


 五分という制限時間の中で、修理しに行かなければならないというのは、実質ボス戦からの脱落を意味するし、ボスを倒した時にその場にいなければ報酬が貰えないので、現実的にはその場にとどまり、生き返ってはボスの攻撃一撃被弾で死亡を繰り返すことになるんじゃ。これは普通のゲームでも精神的にきつい状況じゃが、没入感が高いVRMMOでのそれは比較にならないほど、メンタルにクるので、ボス戦で心が折れて引退するものもいるほどじゃ。


 しかしボスを倒す意味は大きく、ボスを倒せばレベル上限100の限界を突破できるようになる。

 冥は廃人だがぼっちなので、装備は他のプレイヤーより充実しているが、今までずっとレベル100の上限を超えられずにいたのだ。

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