表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方記録媒体  作者: 犬走山城
4/6

東方記録媒体 第四話 「古明地さとりと白」

犬走山城(以下犬城)「はいどうもー、犬走山城です。」


衣笠(以下お衣)「そして来ました第4話!」


犬城「今回はあの妖怪が登場します。」


お衣「彼女は作品によって性格が違いますけど、此処ではどうなの?」


犬城「普通の優しくてノリのいい妖怪です。」


お衣「そーなのかー。」


犬城「ま、はじめましょうか!」


お衣「それでは第4話ー!」


「「どうぞ!」」

東方記録媒体 第4話 「古明地さとりと白」


~白side~


さてさて、やってきました博麗神社。まだ階段だが。しかしどうも境内が騒がしいので多分いるだろう。


とてとてとて。よし!上りきったぞこんちくしょう!長いんじゃこの階段!!


ああ、やっぱり帰ってきてるな。魔理沙さんが居る。それにあれは文さんに紫さんかな?


まあ、そんなことはどうでもいい。霊夢さんはどこかなーっと。


「霊夢さんならいまは台所に居ますよ。」


ふと横から声がする。そこには薄紫色の髪をしたちょっとちっちゃい女性が居た。


「おお、こりゃ親切にどうも。…あれ、俺喋ったっけ?」


「いいえ、口には出てませんよ。あとちっこいとは失礼ですね。」


…あっれー?俺ちっちゃいなんて言ってないのになー。もしかしてあれか、思考を読む類いか?


「正解です。私は古明地さとり。地底の覚り妖怪です。よろしくお願いしますね、五霊白さん。…にしても里にきつい怨霊ですか…。私のペットのせいでご迷惑をおかけして本当にすいません。」


おお、考えてないことも読めるのか。すげえ。みょんみょみょーん。


「なんですかみょんみょみょーんって。まあ、霊夢さんの所へ行きましょう。」


イエスマム!


「なに言ってるんですか…。」




「霊夢さーん、白さんが来られましたよー。」


「はいはい、どうしたの白?あんたがうちに来るなんて珍しいじゃない?」


「霊夢さんお久しぶりです。今回は依頼で来ました、」


「依頼?あんたが来るってどんなレベルのものよ…。」


「いや、そこまでではないな。ただ怨霊を祓ってほしいだけだ。」


「怨霊?何に取り付いたのよ?」


「鴉天狗の風矢さん。」


「は?」


「だから風矢さん。」


「どんな怨霊よそれ…。」


「ちょっと強い怨霊。風矢さんが人里で暴れたから縛っておいた。今はアリスと慧音が見張ってる。」


「えぇー。めんどい。」


「…例の針の作成の依頼受けてあげますから。」


「よし!さっさと行くわよ白!」


「切り替え早いな。」


「私もついていっていいですか?」


「いいぞ。」


「ほらほら!さっさと行くわよ!」


「はいはい。」


さてさて、では行きますかねー




~さとりside~


…さっきからずっとこの五霊白の思考と記憶を読んでいるが、どうも違和感がある。なんというか、作り物な感じがする。誰かから渡された偽の記憶の可能性がある。


それに、深いところの記憶は封印されているようで読めない。いや、本人もわからないのか?しかしこの封印も他人によってされたもののようだ。術の形が見えれば誰の術か分かるのだが、流石にわからない。


…おや?一部だけ封印の解けている部分がある。少し覗いてみよう。


…ふむ、彼は白狼妖怪なのですか。白狼妖怪の白。わかりやすいですね。しかも封印されて人間に。ふむふむ…。おや、スーパーX?スーパーメカゴジラ?戦艦日本武尊?牙突?…うーん、断片的すぎてわからないですが、外の世界のものなのでしょうか?誰ですか山城って。気になりますね。


「人里についた!」


「いちいち言わなくていいです霊夢さん。」


「ほら!さっさと風矢とかいうやつのところへ連れていきなさい!」


「へーへー。」


人里についてしまいました。もう少し彼の記憶を読んでいたかったのですが。


それに人里の人は私のことを恐れるでしょうし…。


「さとりさんどうしましたー?行きますよー。」


「ああ、はい。いま行きます。」


…この人は私のことを微塵も恐れませんね。珍しい人です。


というか人里の人たちも特に恐怖は感じていないですね。寛容過ぎませんかね?覚り妖怪ですよー。だめみたいです。




おや、やけにでかい家に着きました。


「…ここ阿求の家じゃないの。」


「ああ。中にアリスと慧音と妹紅がいるはずだ。」


「わかったわ。阿求ー!失礼するわよー!」


とてててててて、ガラッ!


「来られましたか!白さん!さあさあ中へどうぞ!」


ガシッ!ピシャッ!


そういって阿求さんはでてきたとたんに白の手を取り、中へと消えていった。


「…私たちのこと気づいてたのかしら。」


「多分気づいてないですね。あれ。」


「白しか見えてないのね。よし勝手に入りましょう。」


「まあ、そうですね。」


というかさっきの阿求さん、白が来ると聞いてからずっとそわそわとしていたみたいですね。白に好意があるようですね。いじりがいがありそうです。


とてててててて。ガラッ!


「す、すいません霊夢さんにえっと、さとりさん?気づいていませんでした!風矢さんの所へ案内します!」


意外と早く戻ってきた。風矢とやらの場所を探す手間が省けてよかった。


…引き摺られてる白は別として。




がらがらっ。


「ここです。」


白の右腕をホールドしながら阿求は言う。


そこには、一人の女性が居た。えーっと、魔法使いのアリス・マーガトロイドさんですか。それに、どうやら教師の上白沢慧音に、藤原妹紅さんも居るようですね。。居るって言っても風矢さんと慧音さんは奥の部屋で風矢さんを見張ってますが。それに藤原さんは寝ているようですね。ああ、たしかに怨霊が取り付いてますね。ただもう消えかけてるような。なになに?美女に囲まれて幸せだ?…これ、霊夢さんがハグでもしてあげれば成仏しそうですね。たしかに白ではむr\ああ!私の白に阿求がくっついている!私もしたことないのに!というか阿求当たってるわよ!/…なんですかいまの心の声は。うるさいですね。少なくともここらへんのだれk\阿求がするならわたしだってやってやるわ!/うっさいな!


「…その、白、私も腕にくっついていい?」


…貴女ですか魔法使い…。というか心の中では『ガンガンいこうぜ』なのに外は『いのちだいじに』ですね。へたれですか。


「あー?あーうん、べつにいいよ。」


いいんですか…。なんですか貴方は。どこぞの糸色先生の如くハーレムでも作るつもりですか。


…なんかさっき見た白の記憶のせいで色々とおかしいですね私。まあいいか。


あーあー、魔法使いのやつ当てに行ってるよ。しかも対抗して阿求さんも攻めるし。あー。もうみんなあきれてますよ。それに中心の男は気にしていない…あ、違う。これ涌き出る衝動を必死に理性で留めてますね。これは助け船を出すべきか、いっそ爆弾を落とすべきか。後ろから抱きついてやろうかしら。


ふざけてる場合ではありませんね。助けましょう。


「アリスさん、阿求さん。一旦離れてください。このままだと白の理性が負けてこの場で二人を襲いかねません。」


「「ウェルカムよ!(です!)」」


「えぇ…。」


「というかアリス。貴女…」


「?なに霊夢?」


「二股してたの…!?」


「「「…はぁ!?」」」


「え?どういうことだアリス?」


「いや私にもわからないわよ!どういうことよ霊夢!?」


「いやだってこのまえ魔理沙が、『アリスは私の彼女なんだぜ☆だからだれにも渡さないのぜ☆』っていってたから。」


「いや、あいつと付き合った覚えなんてないわよ…?というか私も魔理沙も女だしそもそも魔理沙とは魔法使いとしては相容れない存在だから…。」


「相容れない?どういうことだ?」


「…ふむ、そういうことか。」


「知っているんですか雷電!」


「おれは白だよさとり…。説明するとだな、アリスは魔法使いだよな。」


「そりゃあそうでしょう。」


「んで、魔理沙さんも魔法を使う。」


「ええ。そうですね。」


「では二人の違いはなんだ?」


「は?違い?どっちも同じ魔法使いでしょうが。」


「それが違うんですよ霊夢さん。アリスは、純粋に魔法を使う魔法使いです。ですが、魔理沙さんは魔力で戦っているだけなんですよ。」


「…えーっと分かりやすくおねがい。」


「そうですね、もう少し分かりやすくすると、アリスは魔力で魔法を使う。魔理沙さんは魔力で機械を動かす、というとわかりますかね?」


「…つまり魔理沙は魔法をつかっているのではない、魔力を使っているだけだ、ああ、そういうことね。」


「じゃあ、魔理沙さんの使っている『魔法』はなんなんですか?」


「それは、『科学』よ。」


「科学ですか?外の世界で繁栄しているという?」


「ええ。代表的なのは八卦炉ね。あれは魔力をエネルギーに内部の動力を動かして、レーザーを生成しているわ。私やパチュリーが撃つレーザーは、魔力を魔方陣で打ち出している。故にその二つは別物なのよ。」


「そして、その二つは似ているようで方向性は全く別だ。アリスのほうを『魔法』とするなら魔理沙さんのは『科学魔法』かな。魔法は、魔力を使って攻撃とか精製とかを行う。その可能性は一つから無限に広がる。それに、その根元は魔力だ。だが、科学魔法は違う。一つの物はひとつのことしかできない。それにエネルギー源はべつに魔力でなくてもいい。霊力でも妖力でも、動けばいい。魔理沙さんはただ、魔力があるから、使っているだけだ。そんなやつを魔法使いとしては認めたくないのだろう?」


「…ええ。そういうことよ。流石ね白。」


「ま、俺も魔力を使う存在だからな。俺も駄目かな?」


「いいえ、白は純粋に魔法を使っているもの。それに、魔法使いを名乗ってはいないから。」


「魔理沙は名乗ってるわね。『普通の魔法使い』って。」


「ええ。…よし!後で明確に否定してくるわ!私は白が好きだって言ってくる!」


「ウェ!?俺!?というかそこ!?」


「あー、やめた方がいいと思うわよ?」


「止めないで霊夢!いまの私は白への愛に燃えているのよ!魔理沙なんかに邪魔されてたまるものですか!」


「まあ白の倍率は高いけど、そういうことじゃ無いわ。」


「倍率ってなんだよ…。」


「じゃあどういうことよ。」


「いや、魔理沙がね、『もし私からアリスを奪おうとするやつがいるなら、殺してでも私のものにし続けてやるさ。』って。」


映像付きですね。うわぁ眼が死んでる。これは完全にヤンデレですね。


「ヒエー」

「ヒエー」


「白とさとりはなに言ってるのよ。」


「いやだってこれ…」


「ええ、ですね。」


「「ヤンデレやん!(じゃないですか!)」」


「やん、でれ?なにそれ?」


「うん、わからなくてもいいが、それがマジなら本当に殺しに来るぞ魔理沙さん。」


「さっきの所、霊夢さんの心にかなり強く残っているようで、映像で流れましたよ…。ちなみにまじな目でした。」


「ヒエー」

「ヒエー」


「見てて面白いわねこれ」


「あー、おまえら。」


「あら、慧音居たの?」


「ずっといたわ!」


「…」


\糸色先生とまといみたいな会話だな。/


「…」


ふむ、そういうのがあるんですか。ではやってあげましょう。まといさんっぽく。


「ふすまの向こうって、なんだか覗いてみたくなりますよね。」


「おや、さとりさん。いたんですか。」


「ええ、ずっと。」


「「イエーイ!」」

ピシガシグッグ


「いや何してるのよ…」


「というか博麗を連れてきていたのならさっさと祓ってくれよ!」


「ああ、忘れていたわ。」


「はぁ…。さっさと頼む。」


「…えい。」

ギュ


「は?なんでハグなんかをするんだ?」


\ああ…成仏する…/


「あ、成仏しましたね。」


「はぁ!?」


「はい、おしまい。もう大丈夫だけど、風矢の体はぼろぼろだから、治療してやってね。」


「お、おう。ありがとう博麗。」


「霊夢でいいって言ってるでしょ。ま、これで終わりだからね。白、依頼、頼んだわよ。」


「わかった。最高のものを用意する。」


「あと、アリスと白、二人とも、魔理沙には気をつけてね?」


「ええ、わかっている。」


「なんだか良くわからないけど、注意はするわ!」


「よろしい。んじゃ、帰るわね。」


「ああ、ありがとう。」


「礼には及びません、仕事ですから。なんてね。」


そういって、霊夢さんは去っていった。


あ、私この後どうしよう。帰るには遅いわね。


「あー、もう暗いわね。流石にここまで暗いと魔法の森は危険かも。」


「じゃあ家に泊まるか?部屋はそれなりにあるから構わんぞ。」


「じゃあそうさせてもらうわ。」


なんか計画通りとか聞こえたのは気のせいだろう。


「私も泊めてもらってもいいですか?流石に夜の妖怪の山はきついです。」


「いいぞ。んじゃ、早速家に向かうかね。」


「わかった。今日はありがとな。アリス、白。本当に助かった。」


「礼には及ばないさ。これでも里の守護の一人だからな。」


「白の役に立てたからいいのよ。」


「あっはっは!お前ららしいな!」


「んじゃ、行くぞアリスにさとりー。」


「はいはーい♪」


「それでは失礼しました。」


「また来てくださいね!次は取材させてください!」


「考えておきます。」


人里、良いところでした。


さて、では白の家に行きますか。




その後、白の家で悶えていたパチュリーが発見され、何とも言えない空気になったそうな。

犬城「はい、お疲れ様でした!無事に騒動は解決しましたね!」


お衣「なんか色々とありましたね今回。」


犬城「うん。ちょっとネタに走ってしまった気がする。」


お衣「というかさとりが完全に感化されてますね。」


犬城「仕方無い。外のネタをやろうとするとさとりは便利すぎる。」


お衣「そしてオチ要員となりつつあるパチュリーさん。」


犬城「これはたまたまです。はい。」


お衣「ま、いっか。んじゃ次回予告と、ネタ解説でもしよっか!」


犬城「せやな。次回は宴会です!」


お衣「異変のあとは宴会って決まっているものね!」


犬城「んじゃネタ解説のコーナー!」


お衣「『みょんみょみょーん』、これは妖夢の『みょん』でふざけただけです。」


犬城「『スーパーX』、映画『ゴジラ』に登場する架空兵器。正式名称は『陸上自衛隊幕僚監部付実験航空隊首都防衛移動要塞T-1号 MAIN SKY BATTLE TANK スーパーX』である。愛称は炊飯器。」


お衣「『スーパーメカゴジラ』、映画『ゴジラvsメカゴジラ』に登場した架空兵器。ちなみに艦艇扱いだったりする。」


犬城「『戦艦日本武尊』、仮想戦記である『紺碧の艦隊』など艦隊シリーズに登場する戦艦。51cm砲を積んでいたりVLSがあったりレールガンを後に積んだり潜水出来るようになったりとなんでもあり。」


お衣「『牙突』、漫画『るろうに剣心』において斎藤一が使う必殺技。左片手一本突きの進化系。」


犬城「『山城』、もともとは旧日本海軍の扶桑型戦艦二番艦。ゲーム『艦隊これくしょん』のキャラ、『山城』を此処では指す。筆者ではない。」


お衣「『ガンガンいこうぜ』、『いのちだいじに』、ドラゴンクエストの『さくせん』のひとつ。さくせん毎にある程度行動の方針が決まっていて、それに沿ってCPUが頑張る。私は常に命令させろでした。」


犬城「『糸色先生』、『まとい』、漫画『さよなら絶望先生』の登場キャラ。まといが現れる→「い、いたんですか。」→「ええ、ずっと。」ここまでテンプレ。ちなみに筆者は加賀ちゃんが好きです。」


お衣「『知っているんですか雷電!』、漫画『魁‼男塾』のお約束。」


犬城「『ヒエー』、『艦隊これくしょん』のキャラ、『比叡』が小破したときに言うボイス。ひえー!」


お衣「『ピシガシグッグ』、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部で登場した擬音。

ピシガシグッグのやり方。(byニコニコ大百科)

1.「YEAAAH」と歓喜の声を上げ、両手を水平にしたタッチを交互に行う。

2.左手で熱い握手を交わし、右腕を交差するように2回押し付け合う。

3.グーにした左手に同じくグーにした左手を重ねるタッチを交互に。

4.両腕をL字にして熱いグータッチ。

みんなも友達とやってみよう!」


犬城「『礼には及びません、仕事ですから。』、映画『シン・ゴジラ』の財前統合幕僚長の台詞。」


お衣「結構多かった!」


犬城「千文字越えたよ…。」


お衣「ま、こんなとこです!んじゃ、また次回!」


犬城、お衣「「さよーならー!」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ