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東方記録媒体  作者: 犬走山城
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東方記録媒体 第二話 「人里の守護者たち」

どうも!犬走山城です!


さてさて第2話です!今回は「それ」との戦いです!


今回から一人称視点になります。


では早速どうぞ!

東方記録媒体 第2話 「人里の守護者たち」


~白side~


日が昇ると共に俺は目を覚ます。今日も平和な一日であることを願いながら伸びをして横をみると、パチェが椅子に座ってこちらを見ていた。どうやら俺の寝顔を見ていたようだ。


これまで半年程この小屋で過ごしていてわかったことがある。パチェが俺の寝顔を朝に見ていた日は、必ずなにかがある。


前回は小鈴の鈴奈庵で起きた妖怪騒動に巻き込まれて阿求さんと小鈴を助ける羽目になったし、その前は地底から怨霊が溢れ出し始めた。さらにその前は霧の湖にイージス艦の「みらい」が幻想入りしてきた。まあとにかく毎回なにかがあるのだ。


ちなみに「みらい」の乗組員は霊夢さんが帰してくれたが、艦は帰せなかったのでちょっとした方法で保存もとい接収した。まあ、そんなことは些細なことだ。


今日の平和は諦めて、俺は臨戦態勢を整える。とりあえずパチェを部屋から追い出し、服を寝巻きから和服へ着替え、腰に非緋色金でてきた愛刀の『狼牙』を差す。


パチェがいつの間にか朝食を作っていたので二人で食べていると、


「大変だ白さん!」


と叫びながら人里の警備隊の一人 ~たしか名は川渕小次郎だったか~ が駆け込んでくる。


何かあることはわかっていたので落ち着いて対応する。


「どうした、何があった?」


「それが里の中で風矢さんが暴れているんだ!既に十人以上死んでる!」


「なんだと!?風矢さんは天狗ではあるが人間と共に生きようとしていた奴だろう!?一体何があったんだ!」


「わからん!だが既に人死にが出ちまってる以上もう敵だと考えるしかねえ!いまは妹紅ちゃんと慧音先生が抑えているが急がないとあの二人もまずいんだ!」


「わかった!今から行く!」


「なら私は家でのんびりとさせてもらうわね。ちゃんと生きて帰ってきなさいよ。」


「わかっている。では行ってくる!」


「いってらっしゃい。」


俺と小次郎は家を出て里へと向かう。


風矢さんは鴉天狗でありながら人の中で生きていこうとする妖怪だ。彼は人間を愛しており、人を守るために同胞とすらも戦ったことがあった。一体彼に何があったのだろうか、と考えつつも里へ急いだ。




~慧音side~


妹紅と私は苦戦していた。もともと天狗は単体でも上級妖怪クラスの強さを誇っている。ましてや知り合いどころか人里の仲間であった者ならばなおさら戦いにくいものである。程度の能力を持っていない風矢であっても妹紅と私の二人がかりでなんとかこの場へとどめられている程度である。


風矢は急降下して攻撃したあと上空へ離脱してという一撃離脱戦法を取っているため、二人の攻撃はなかなか届かず、妹紅の体は私の盾になっていたせいでもうぼろぼろである。


満身創痍の妹紅へ風矢が急降下する体制を取る。そして加速を付けて降下し始めたときだった。


「『付与魔法:炎』!『付与魔法:風』!」

「シャンハイ!ホウライ!」


炎と風を纏った二つの人形がその攻撃を妨害する。

振り向くとそこには―



―七色の魔法使いと雷の魔法剣士が居た。




~白side~


途中でたまたまアリスに会ったので無理矢理連れてきたが正解だったようだ。シャンハイは炎を纏った槍を、ホウライは風を纏った大剣をもって風矢さんを抑えている。


「全くなんなのよ!白に急に捕まったと思ったらなんか風矢が妹紅と慧音を襲ってるし!あぁもう!」


「そんな事言ってる場合じゃないだろ!このままじゃ人里にさらに被害が出る!」


「わかってるわよ!さっさとぶちのめすわよ!」


アリスもなんだかんだで戦ってくれるようなので一安心。


「慧音!妹紅を連れて下がれ!」


「わかった!」


だが安心もほどほどに風矢に顔を向けつつ、慧音と妹紅を下がらせる。


刀に霊力を込める。すると刀の刀身が明るく光り出す。


「『付与魔法:氷』」


さらに刀の少し外側に冷気を纏わせる。冷気と言うと涼しそうだが、これはだいたい150Kほどの超低温だ。セ氏で言うならマイナス120度ちょいである。これだけならただの冷たい刀止まりになってしまうが、これに加えて『狼牙』本体にちょっとした力がある。


それは、「魔力との相性が良いこと」と、「霊力を込めると発熱し超高温になる」ことだ。そして、刀の周辺の超低温と刀本体の超高温の温度差によって斬られれば熱衝撃により大妖怪であっても瀕死になるようなダメージを受ける。また近くを刀身が通っただけでも冷気によってすぐにも体が凍てつく。この組み合わせは奥の手のひとつだが、相手があの天狗だ。使わざるをえない。


「よし!いくぞアリス!」


「わかったわ!貴方に合わせるからおもいっきり行きなさい!」


「いくぞ風矢!『ファイアボム』!」


風矢に向かって炎弾を放つ。炎弾は風矢のかなり手前で炸裂し、大量の煙と共に小炎弾を撒き散らす。


「頼むアリス!」


「シャンハイ!ホウライ!Go!」

\シャンハーイ/ \ホウラーイ/


そこにシャンハイとホウライが突撃する。


ザシュッ!グサッ!


そしてシャンハイは左羽の中心を槍で貫き、ホウライは大剣で右の羽を綺麗に切り落とした。


「よし!ナイスよシャンハイ、ホウライ!」


「え?」


まさか当たるとは思っていなかった。前に風矢さんと模擬戦をしたときに同じ戦法を取ったのだが、その時はあっさりとかわされたのだ。しかもその時は針をさっきのシャンハイとホウライよりも早く投げたはずなので、風矢さんならかわせるはずなのだ。だがかわせなかった。怪我でもしているのか?一体どうしたのだろうか。いや今翼を切り落としたか。


「ちょっ!風矢がそのまま落ちたわよ!」


「そりゃ羽を切り落としたら落ちるわ!」


そんな事を考えていると攻撃を受けた風矢さんが落ちた。俺は何が起こっているのか考えながら、アリスは警戒しながら、風矢さんに近づいていった。

という訳で「それ」もとい風矢戦でした。


戦闘が短いのは今回は仕様です。


せっかくなのでキャラ紹介でもここに載っけようかと思います。



五霊白(ごれいはく)

種族:元妖怪で現人間

能力:不明

一年前に幻想入りしてきた元妖怪。母と父の命を捨ててまで行った封印によって完全に人間の身となっている。

かなりの量の魔力と霊力を抱えている。魔法は基本的にはエンチャント魔法のみしか使わないが、火炎弾等も使えなくはない。これらの魔法と愛刀の『狼牙』を使って戦う。

友好関係

・パチュリー・ノーレッジ

かなり仲が良い。というか同棲しているに等しい。互いに恋情を抱いているようだ。

レミリア曰く、「とっととくっつけばいいのに。」

・犬走椛

仲が良く、霧の湖で会って話している姿が目撃されている。互いになにか通じるものがあるようである。

・大妖精

霧の湖で話している姿がかなり目撃されている。他の妖精と共に遊んでもらっているようだ。


こんなものですかね?


次回はこの騒動に決着がつくはずです!


それでは、また次回でお会いしましょう!

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