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闇の中にて僕は輝く。  作者: udakuda
第一章 人生は、急激に。
7/59

07 ☆  α β γ δ

語り部:姫野 真輝

酷いからちょっとトイレで直してくる。と言って教室を出た。

 面倒だからって、体裁は整えなきゃ、ね?

 あと、5分はあるから直す暇がある。

 ああ、本当にさっきのは酷かった。せめて…バリカンで刈って欲しかった。

 僕の頭は四角く切られていた。しかも切り残しがピョーンと何本も出てる出てる。

 ……虎刈り風味?

 まだ、自分で切った方が、ましだった……。

 「真輝~!」

 永瀬の声だ。

 振り向くとやはり永瀬。

 「お前~、幸せ者だなぁ~」

 走っているので若干語尾が伸びている。

 や、ほっといてくれよ。

 「は?何が?」

 「まあ~、とぼけちゃって~。」

 もう、走ってないよ?彼は。

 なんで、口調が変わってるんだろうね?

 「……だから、何が?」

 「さっき女の子に囲まれてたじゃん。」

 「? それがどうした?」

 「女の子に囲まれるなんて、これからの人生ないぞ?」

 「あーはい。そーかもね。」

 なげやりに言う。

 もー、ほっといて。

 「あの姫も笑ってたぜ?」

 無視。(べ、別にかぐや姫が好きなわけじゃないんだからね!)

 トイレに着いた。

 床は、タイル張りだ。

 「あと、3分だぜ?」

 そんなんは、知ってる 。

 鏡の前に立って。

 紙を切る用のハサミを構える。

 チョキチョキと音が出る。

 メンドイ。

 お家に帰りたい。

 「お前、なかなかうまいなぁ。」

 永瀬が感嘆の声をあげる。

 ……あたぼーよ。何年この体質に付き合ってると思ってる?

 1分くらいで切り終わった。

 もう、永瀬は掃除を始めている。

 「ありがとな。」

 今、初めてここに永瀬が居ることに感謝する。

 ありがとう。

 「いえいえ。」

 だから、僕の代わりに掃除してね?

 …………(ニコッ)。

 意味深な笑みが返ってきた。

 ……わかったよ。

 渋々、僕も掃除に参加する。

 1分もあればキレイになる。

 「あと、1分しかないぜ?」

 「大丈夫、ダッシュすれ……」

 「あっ、待てーーーーーー!」

 教室に入ると共に、チャイムが鳴った。


 ギリギリセーフ。




◇◆◇◆◇◆




 一時限目は英語。"Hello everyone!"で始まる授業。やけにテンション高い。そんなテンションについてけない。眠気を押さえるので精一杯。

 二時限目は社会(地理)。自分的には、歴史の方が好き。地理なんてつまらない。歴史には、教訓が詰まっているけど、地理は単なる事実。何でこれを勉強するのだろうか。

 三時限目は、体育。着替えすら、面倒臭い。寒いし。持久走だし。できるのは、運動部の連中ばかりだし。つまらない。

 四時限目は、美術。キレイになんてできない。そもそも、才能がない人に絵なんか書かせても無駄。紙と絵の具の無駄。

 昼放課は、図書室に入り浸り、漫画を読む。そろそろ飽きてきた。髪はびよんびよんに伸びている。胸ぐらいまである。女子からヘアゴムを借りた。只今髪の毛、暴走中。ついでに脳みそ休暇中。

 五時限目は数学。女子の体にベタベタ触る変態教師。キモい。何そのデブデブした体。もっと痩せろ。つーか、死ね!お昼寝タイムを邪魔すんな!

 六時限目は、国語。先生に当てられたが、わかりませんの一点張り。先生涙目。

 髪が伸びてて、先生に驚かれた。

 だから、言ったのに。

 なんで僕を理解してくれない?

 この世は僕に無関心だ。

 生きていくことは疲れることだ。

 何もかもが、面倒臭い。

 面倒臭い。

 面倒だ。

 面倒。

 メンドイ。

 面倒臭い。

 面倒だ。

 メンドイ。メンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイメンドイ―――――――――――――――――――――――!!

 「ちょっと、そこのキミ。」

 ……アナタハ、ダレ?ココハ、ガッコウダヨ? (;一_一)

 ああ、もう終わってたんだっけ?面倒臭い日常が。やっと。

 …呼ばれたのでとりあえず振り向く。

 でら胡散臭い人がいます。プンプン臭います。

 僕はここで誘拐されてしまうのでしょうか?身代金を払えるほど、家は裕福じゃありませんよ?家の収入は100万円程度(手取り)です。

 そうそう、その人は派手な色のスーツにサングラスをかけた、僕が男の子でなければ不審者になるであろう人だった。

 ちなみに、スーツの色は、上下水色でした。

 面倒だから、厄介事はお断りだァ!

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