35 ☆ ーーγ δ
ちなみに“♭”はハートの代わりです。
脳内変換をして欲しいです。
?
窓のところに……
赤い塊がウロウロしてる……?
ショーウィンドーの向こう側に赤いマントを着た、男の人がいる。
刀を背負っているから、多分冒険者の人だろう。
「いらっしゃいませー!!」
マキナが怒濤の勢いでドアを開け、店の中に連れ込んだ。
あれ、何で?といった顔をしている人。
それを見ていると、あの時を思い出す。
そう、あれは此処に着たばっかりのとき――――
◇◇◇◇◇◇
「ここは…どこ?」
僕は迷っていた。
畑の真ん中で。
柵の中に畑があった。
うん。
それは何故か広かった。
そして、迷子になった。
おぅけぇ?
OKじゃないね。
まず、村っぽい建物の密集地帯があったのさ。
でも、門番と別れると、見えなくなったよ。
おかしいと思いながらも、門番さんと出会ったところから、真っ直ぐ歩いていったんだ。
でも、村の村っぽいところにつく前に、柵に到着した。
で、戻ってみると、また柵。
さらに柵に沿って歩いてみても、門番にすらたどり着けない。
柵を乗り越えようとしたけど、乗り越えれなかった。
し、獰猛そうな獣がいた。
柵を乗り越えるのは無理だと思ったさ。
Well,――what should I do?
まあ、かなりのパニック中なんだけれども。
「こーこーはー、どーこーだー!!」
叫びましたとも。
◇◇◇◇◇◇
プワーン、プワワーン♭
みたいな!
擬音が!
聞こえてきましたよ!
まあ、なんて美味しそうなにほひなんでしょう♭
日はいつの間にか暮れ、開けて真上にいた。
未だに迷子である。
なんか、おいしそーな匂いがするー?
ぐーきゅるるるるるるー……
それに呼応して、お腹もなったさ☆
お金もないから何にも買えないだろうけど、このエプロンとか、ナイフとか売ればお金になるだろう。
お腹いっぱいにはならなくとも、一時的に飢えはしのげるさ。
そんなことを言い聞かせ、僕は匂いの方向に向かった。
……そしたら、あっさり村が見つかりました。(笑)
いや、(笑)じゃねーけどよっ!
ああ、僕のお腹が獣のように鳴っている。
匂いは、あっちから……?
ふらふら〜と歩いていく。
すれ違う人の痛々しい目は無視して。
ほう、ここか――。
そこは、パン屋さんだった。
マキナのパン屋というでっかいパン型の看板があり、ショーウィンドゥがついている。
すっげー。
うまそー。
じゅるり。
……ぐーきゅるるるるるる〜。
「いらっしゃいませー!!」
僕は店の中に引き込まれた。
「いらっしゃいませー! ご注文はいかがですか?」
「あっ、いやあの〜……、僕、お金が無いんで結構です。ありがとうございました。」
出ようとする。
が、服をつままれ出られない。
そして、ジロジロとした目で見られた。
……手に汗かいてきた。
なんか、緊張する。もしや、昨日風呂入ってないのバレた!?
「ねえ、あんた。ウチで働いてみない?」
◇◇◇◇◇◇
――――まあ、お陰様で僕は飢え死にしなくて済んでいるんだけどね。
さて、マキナは何と言うのか。
まさか、姪とかの件は嘘だとか――?
だったら……
「いらっしゃいませ〜!」
「あの……、ここってマキナのパン屋なのか?」
「ええそうよ! パン屋のマキナが営む、マキナのパン屋よ!」
「おお、良かった! マキナさん、俺に付いてきてくれませんか?」
……いきなりプロポーズ!!!
「い・い・わ・よ♪」
「ありがとうございます! 早速ですが、パンを作ってくれませんか?」
「ええ、いいですわ。」
……口調、変わった。
「こんな感じで。」
取り出したのは、パン。
ビジュアルは子供に大人気のあのあれ。
顔が汚れると、弱くなるやつ。
「まあ、これは作りがいがあるわね。ちょっと、待っててね。」
「わかりました。ありがとうございます。」
彼はお辞儀して、そういった。
パタパタとつっかけをならして、マキナは厨房に向かった。頬がほんのり赤っぽく、口元がにやついていた。
あのマキナが……と思うとなんだかおかしくなってきた。
「君は……誰かな?」
「はい?」
赤マントの青紫髪の青年が話しかけてきた。
「……あなたは誰ですか?」
警戒心丸出しで。前にも悪い目にあったし。
「俺? 俺は……勇者だ。」
「っ!?」
勇者? 勇者なんて物がこの世にいるんだ! てっきり空想上の人物かと思ってたんだけども、実在した? でもでも、彼が嘘を 吐いているだけかもだし、まだ決めるのは早計だよね? しかも、この世ってどこ? 定義づけるとしたはら、この世界は入るのだろうか?
「おーい、大丈夫かい?」
「はい、まあ……」
「……ねぇ。君は何で意識を保ってられるのか?」
「? 僕は普通だし、元気ですよ?」
「いやいや、MPが0の人は産まれてこのかた、勇者してきても見たことないんだけど?」
「はぁ。」
嘘だな。きっと騙すためについているにちがいない!
「君、こういうのもってる?」
自称勇者が首元から、灰色の石を取り出した。
「持ってますけど、何か?」
睨み付けて僕は言った。
これはきっと悪い目にあうフラグに違いないっ!
「君は冒険者かい?」
「…違います。」
「じゃあ、それ持ってきてくれないかな?」
「やです。」
即答。
「本当に?」
「はい。」
「本当に本当に?」
「勿論です。」
「本当に本当に本当に?」
「はい。」
「本当に本当に本当に本当に?」
「嫌です。」
「本当に本当に本当に本当に本当に本当に?」
……飽きた。
「持ってきません。それは何をするための道具なんですか?」
「ん? これはね、自分のステータスを見るものなんだよ。」
「でも、自分では見れなかったですよ。」
「これは、MPを流さないと出てこないんだ。ほら、見てみて。」
その石が薄ぼんやりと青く光り、まるでホログラムのように文字が映された。
アルサル ウェルシュ
Lv 16
職業 勇者
HP 288
MP 308
素早さ 89
攻撃 125
防御 112
幸運 121
魔法 58
賢さ 85
スキル 【勇者の栄光】 【仲間への気づかい】 【状況確認】
状態 特になし
装備 勇者のマント
勇者の鎧
導きの石
大風の剣
おっかさんが夜なべして編んでくれた靴下
ほっ、ホントに勇者だったんだ……
うん。
「ごめんなさいでしたー!」
ジャパニーズ土下座。
フッ、これほど日本人で良かったと思ったことはないぜ。
「なっ、何をやってるんだ? それより、君の導きの石を持ってきておくれよ。」
「かっ、かしこまりましたー!」
ぼっ、僕には勇者に逆らう権威なんかねーし!
走っていくもん!
頑張るもん!
ツルッ
ズシャ
頑張るもん。僕は強い子だもん……
えっと、作者はとぉーっても記憶能力が薄いので、フラグを立てたはいいが立てっぱなし♪ なんてことがよくあります。点検はしていますが、叩けばボロはたくさん出ると思います。
さらに、作者は残念ながら説明能力が欠けております。主語はおろか、動詞もないことを口走るなんてざらにあります。
さらにさらに、思考トリッパーでもあります。
ミラクルバナナで言うと、
バナナ→りんご→ゴリラ→ラッパ→トルコ行進曲→鍵盤ハーモニカ→もっきん→化粧が濃い→ギャル→ハイカラ→テカテカの布→光る→親父の禿げ頭!
……ええ。しりとりが混じってますね。
はい。
まあ、こんな人間です。
誤字脱字、フラグ放置、説明不足など教えて下さると嬉しいです!
あと、感想とかも書いていただけたら、作者。舞います。
えーっと、1時間ぐらいは。