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語り部:竹村 乃子
《第5341世界地球 日本 愛知県 竹村邸》
「何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?何で死んじゃったの?」
部屋のベッドの上で怨みの言葉のように何度も何度も呟き、繰り返す。
膝を抱えて丸まるように呟く。
かぐや姫としての美しさは何処へやら。
目はまるでアルビノのように真っ赤になり、目の下には真っ黒な隈ができ、頬は痩せこけ、鼻は詰まりっぱなしで血が垂れたあとがあり、声はガラガラで以前の美しいソプラノは無くなってしまいました。
食欲も無くなり、口に入れるのは水とカロリーメイトのみ。衰弱するのはわかりきったことです。細かったのが更に細く、スリムというよりガリガリというようになってしまいました。髪の毛は毎日毎日抜け続け、だんだん少なく、短く、薄くなってきました。お風呂にも入っていません。
毎日、血の涙を流して、枕カバーはおろか、枕本体まで染みがつき、どんなに洗ってもその染みは落ちません。洗っても洗っても。さらに、1日でその量の染みを作るので、体への負担はたまったものではありません。尿や便も血混じりが増えてきました。枕カバーに吐血の跡も見られるようになりました。
彼女の体はもうボロボロでした。
それでも彼女は自分を責めることを止めることはできませんでした。
私がまーくんを好きにならなければまーくんは死ななかった?
お父様にまーくんとラブラブを見せつけなければこうはならかった?
こう自分で自分を責めずにはいられませんでした。
◇◆◇◆◇◆
その数日後、父が見かねて入院させても、一向に回復しません。
なんたって、そのはず。
人は尊きものだから、
元に戻すことはできない。
それは命であれ、関係であれ。いずれにしても例外はないのです。
ーーENDーー