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闇の中にて僕は輝く。  作者: udakuda
第二章 人生は、突然に。
33/59

       β

語り部:姫野 真輝

 《第3691世界ILLNISH(夢に生きる者の世界) ユトゥルナ シュヴァーベン 地下》


 「あれ、何でこんなとこにいるんだろ?」

 床はひんやりとした石。目の前には鉄格子。

 あれ、ここどこ?


 カツーン、コツーン――

 靴音が響き渡る。

 だ……れ………?

 「さあさあ、こちらが商品となっております、女性の奴隷でございます。家事をさせるも良し、性的鬱憤も晴らすも良し、虐待するのも良しの丈夫な女奴隷でございます。今なら特別サービスで、1億ルナのところ、8000万ルナで提供させて――――」

  ああ、

  僕、

  売られるんだ、

  ルーネ・ソカリさん、

  あの人は、

  奴隷商人だったのかな、

  もう、

  いいよ、

  僕、

  死んでも、

  唯、

  一つだけ、

  神様、

  お願いがあります、

  乃子が、

  幸せに、

  生きて、

  いける、

  ように。

  どうか、

  加護を。




 ◇◆◇◆◇◆





  ・゜・☆・゜・


 姫野真輝

・享年:13歳。

・死因:弱小貴族による虐待死。

・遺言:「痛いです、ご主人サ……」

・遺産:0(奴隷なので)


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