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語り部:竹村 乃子
《第5341世界地球 日本 愛知県 竹村邸》
「な、何で?まーくん…………」
真っ暗で真っ暗な部屋の中で少女が一人、竹村乃子が泣いている。
それは竹村には相応しくないであろう泣き方。でも、恋人を失った女性ならあまりにも優しすぎる、さめざめとした泣き方。
三日三晩泣きはらしてもう涙は枯れてしまった。でも、まだ流し、目を腫らしている。
血の涙を――――
◇◆◇◆◇◆
お父様からの謝罪だけでは済ませない、済ませれない、済ませたくない、済ませられるわけがない。
私の愛しい未来の夫。
貴方のためなら何でもするわ。現に花嫁修業を始めたの。
でも……なぜ貴方が居なくならなければならなかったの?
貴方がいなければこの世には意味がない。
私が愛さなければ良かったの?
分からない。
解らない。
判らない。
わからない。
どうして、どうして――――
神様神様、教えて下さい。
何故これほど運命は残虐なのか――――
すみません。
他の作者様の作品を読んでいたら、時間をすっかり忘れてしまって……
申し訳ございせんでしたー!