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闇の中にて僕は輝く。  作者: udakuda
第二章 人生は、突然に。
26/59

24 ☆  ーβ γ δ

語り部:姫野 真輝

 ――生けとし生けるものは、皆、神の子――




 ◇◆◇◆◇◆




 「おはよう。」

 「おはよう、まーくん(はーと)」

 「べ別に、迎えに来なくても良かったのに。」

 「? 前みたいにカオスになられちゃ困るからね。お父様も今日はちゃんと来るようにって言っていたし。」

 まだ乃子はお父様の傀儡なのだろう。でも若干僕の件でその毒が取れてきた気がする。

 勿論、人に従い行動するのは楽だけど、必ずしも良いという訳ではない。

 乃子は上に立つ人だから、人に恨まれ、憎まれる。

 そんなことのないように、僕は乃子の毒を吸い出していこうと思う。

 自分が乃子のためになれば……僕は死んでも良いと思うのは、自己満足なのでしょうか?

 「……まーくん?大丈夫?」

 「ああ、ありがとな。」

 たとえ、僕が嫌われたとしても。

 「久しぶりに長く話せるから嬉しいんだ。えっとね、昨日ね……」




 話の話題は尽きなかった。例えば学校の先生のこと。例えば、友達のこと。例えば今日のこと―――


 「今日、お父様が御昼御飯用意してるみたいよ。」

 因みに只今11時である。

 さらに、マナーはそれなりに完璧だと自負している。

 ……まあ、お里が知れると言われない程度には。

 「それってどんな料理?」

 「えっと、ひ・み・つ。だって言ってたかな。」

 「へー、少し楽しみだなぁ。」

 「でも、お父様の用意するものは何でもおいしいよ?」

 「だろうね。」

 「…あっ、そういえばカダフィさんってね――」

 乃子は財閥の令嬢だから、政治の話にも詳しいのだ。

 僕はそれに付いていけるよう、新聞を読むようになった。

 ……それで何?と思うかもしれないがそれだけだ!




 ◇◆◇◆◇◆




 姫野真輝と竹村乃子は竹村邸につきました。

 もう、太陽も天辺まで昇りきりました。

 「おお、よく来たね。」

 義父様が門を開けて出迎えてくれます。

 僕はお礼を言いつつ中に入ります。

 部下がそんなことしないでくださいよぉ、と言っているのは無視しましょう。

 ちんまりとした(周りと比べて)和室でお昼御飯も頂きました。お昼からなかなかハードな本膳料理でした。おいしかったです。

 そのあとは、お家の案内でした――。


 「ここは食堂だの。」

 「…なんで案内をするんですか?」

 「? 君が将来ここに住むって決めたとき、知ってると何かと便利だろう?」

 「まあ、そうですけど……」

 「そこが勝手口だ。そこから外に出ると、代々竹村家に伝わっている井戸がある。」

 「えっ、ということは、それが竹村家繁盛の秘密…?」

 「秘密と言えば秘密になるな。まあ、枯れ井戸だし、古いんだけどな。」

 ほーっ。

 なかなかかっこいい井戸ですなぁ。

 「中もなかなか良くてね…。覗いてごらんよ。」

 素直に従い、覗いてみる。

 !

 暗いはずなのに、虹色にキラキラと光っている。

 水のキラキラではない。

 この世には見たことのない、まるで―――命の輝きがあら…?

 筒井筒にかかっていたお腹が、地面にしっかりとついていた足が空を掴む。

 それが何を意味しているのか?

 うん。あはっ。

 さあ、ご一緒に。

 御唱和下さい。

 3


   2


     1


        ギャーーーーーーー!



 その声はくわんくわんと反射して、耳に響く。

 声がかすれ始めたとき、フラッシュのように周りが光る。ああ、これは、義父様が証拠写真を撮ったなぁと思い浮かべ、目を閉じた。

 眩しいし、なんかだるいのだ。


 あはは~。


ご覧いただき、ありがとうございます。

煮込み人間と申すものです。


明日は、4年に一度のボーナスデ―ですね。

……それだけです。

すみません。

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