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闇の中にて僕は輝く。  作者: udakuda
第二章 人生は、突然に。
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22 ☆  ーβ γ δ

語り部:竹村 乃子

 「乃子様、乃子様!」

 「なーに、田中?」

 「部下が見つけたようですが、逃げられました。」

 「当たり前よ。どうせ笛とか吹いたんでしょ?捕まるものも捕まらないわよ。」

 「はい、確かにそうですが……」

 「じゃあ、今度はもっと上手くやりなさい?」

 「でも、ですね…。」

 「でも。」

 「はい?」

 「その言葉によって人は妥協する。」

 「はぁ。」

 「つまりは、竹村財閥の人間はそんな言葉を吐いちゃいけないのよ。」

 「わ、わかりました。」

 「じゃあ、始めて頂戴。」

 「あ、あの、少し良いですか?」

 「? 何よ?」

 「先刻、発見した姫野真輝が…いえ、真輝様の様子がおかしかったのですが…。」

 「何よそれっ!言ってなかったじゃない!」

 「すみません。」

 「で?」

 「発見したとき、靴を脱ぎ、それを転がしていました。」

 「それで?」

 「笛を吹いたら、塀の上に飛び乗り、そこから屋根に移り、どこかに行ってしまいました。さしずめ、猫のように。」

 「分かったわ。私も本格的に探すわ。田中、車を出して。居そうなところを探していくわよ。」

 「かしこまりました。」

 「急いで!」

 「はいっ!」


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