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闇の中にて僕は輝く。  作者: udakuda
第二章 人生は、突然に。
19/59

17 ☆  ーβ γ δ

語り部:???

 「けしからん。まことにけしからん。どこの馬の骨か判らぬような奴に、愛しい愛しい我が子と付き合うなんて。しかも、結婚を前提としたお付き合いだと?信じられん。おい、加藤。」

 「はい、なんでしょう?」

 「あの忌々しい姫野真輝っていう奴の調査は済んだか?」

 「あっ、いえ…あの……。まだ済んでいません。」

 「まだかっ!まだなのかっ!」

 「だいたいは終わったのですが、何か一つ引っ掛かることがありまして、そこを調査し終わってから報告します。」

 「どのぐらいで終わるんだっ!」

 「えっと、一週間で完了します。」

 「三日で終わらせろっ!」

 「はっ、かしこまりました。では、失礼します。」 スーッと障子が閉じた。

 姫野真輝め。我が子のハートを奪った罪、償って貰うぞ。

 そして、吠え面をかかせてやる!

 フハハハハ。

 小さく笑った。







 《数日後》


 「失礼します。」

 加藤が与三郎のもとに来た。

 「報告させていただきます。詳しくはこの紙にあるのですが…。」

 「うむ。」

 「少し気になったことは【エビルデビル】に所属していたということですね。」

 「ほう?」

 「今は【エビルデビル】に入ってないのですが、あの缶バッチを持っています。」

 「ほう。」

 「犯罪歴は信号無視が数回と、コンビニ強盗一回と、誘拐未遂が一回です。」

 「その一回って……」

 「乃子様です。」

 「くぅっ。あのガキはそれで乃子を手に入れたのか。クソッ。」

 「…………。」

 「おい、加藤。」

 「はい。」

 「あれの準備をしてくれ。」

 「……あれですか?」

 「そうだ。」

 「ということは、真輝君をむ」

 「黙れ。」

 「はい。」

 「とりあえず、ベッドとあれの準備をしろ。」

 「はい、わかりました。」

 「……ご苦労だった。」

 「ありがとうございます。それでは失礼します。」

 スーッと障子が閉まる。


 そのあと、机に置いてある茶菓子を一口食べる。

 「甘い…。」

 その声はカエルの鳴く音にかきけされていった

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