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α
語り部:大島
《警察でのひとコマ》
「おい、大島っ!」
「はいっ!何でしょう?」
「あのメールを見つけてから1週間経つが、まだ【エビルデビル】は動いてないみたいだね。」
「そうですね。【エビルデビル】らしい犯罪は起きてないですものね。」
「うむ。犯罪が無いことはいいことだ。」
「はい、そうですね。きっと、勧誘に失敗したのでしょう。(ボソッ)」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、何でもありません。」
「なら、いいんだけども。」
「総田警部補。【エビルデビル】の他にも怪しい組織はたくさんありますよ。」
「うむ、そうだな。」
「それに、最近相撲業界の八百長が有るとか無いとか。」
「そうだな。【エビルデビル】の件は終わったことにしよう。」
「そうですね。あっ、次の資料を持ってきますよ。」
大島はニヤリと笑いつつ次の資料、すなわち相撲の八百長の件の資料を総田警部補に持って行くので
あった。
正規ルートの戻ります。