第42話 桜木学園崩壊
「以上をもちましてニュースを終わります」
プチッ! 俺はテレビを消した。崩壊から三日後、今もどうしていいか分かんない。
だって考えて見ろよ?自分の通ってる学校がいきなり崩壊だぜ?
そんなことになって混乱しない方が、おかしいだろ?
「りゅう、みんな聞いてくれ……」
「なんですか?」
「僕がそれなりに調べた結果だけど、この事件の犯人が分かったかも知れない」
「「「「「ほんと!?」」」」」
「うん、あくまでも予想なんだけど……」
「いいよ裕ちゃん、落ち着いてゆっくりでいいから話して」
「はい、おそらくこの桜木学園にダイナマイトを仕掛けた犯人は……」
「「「「「犯人は!?」」」」」
「菜の花のメンバー達です!!」
「嘘……」
「菜の花というと私がこの前殺した…柊だっけ?あの人が所属していた裏組織だよね?」
「はい、そうです。桜木学園を破壊しようとした理由の一つは、おそらく
それだと思います。メンバーが殺されたということで怒ったんでしょう」
シア先輩やっぱり殺したのか……、まあシア先輩だから正当防衛で通じるか。
ちなみにシア先輩のお父さんは、治安維持隊の人だからそのへんのことは
小さい時に教え込まれてたはずだからな。
「一つは、ってことは他にもまだあるのね?」
「おそらくだけどね?もう一つは、あっちもメンバー三人抜けたから
早く人材が欲しいと思ってると思うんです。だから手っ取り早く
人材を集めにきたと思います」
「つまり楓をとり戻しにきたってことか?」
「うん、それと楓さん」
「なんでしょうか?」
「菜の花の目的って何か知ってる?」
「目的ですか?」
「うん、シア先輩から聞いたんだけど柊がそのようなことを言っていたらしいから」
「裕太君いつのまにそんなこと聞いてたのかしら……」
「確かにおどろいたよ………」
まぁ、裕太は昔から情報を集めることは、得意だからな……
あと勉強もだっけ?あいつ無駄に頭いいからな………
「私…菜の花の目的については、あまり詳しく聞かされていません。
たぶん柊や桜木永時とか菜の花の中でも強い人にしか分からないと思います」
「んーそうかぁ……これが分かればいいんだけどな」
「てかさもう目的とかは、後回しでいいんじゃね?
用は、俺達の母校の桜木学園を壊された。そしてケガ人や死者も出た。
そして俺達は、菜の花という組織をつぶそうとしていた、
………こんだけでもう十分だろ!?みんなやることは分かるよなぁ!?」
俺は、久しぶりにこんだけ大きい声を出した。
意外とスッキリするもんだな……
「そうだね、隆ちゃんの言うとおりだよ」
「確かにそっちの方が、簡単でいいわね」
「りゅうらしいっていうか……まあそこが、りゅうの唯一のいいとこだけどね」
「唯一とか言うな!!」
「それじゃぁ行くか。みんな準備は、いいか?」
「僕はいつでもOKだけど」
「私もいいよ」
「今のうちにジェラートにエサあげなきゃ!!」
「ニャーニャー!」
「いたな~そんな猫……ってお前!!また俺のベットでゴロゴロしやがって!!」
「隆斗君、ダメですぅ!!動物はいじめちゃダメって前にも言ったじゃないですか!」
「うるさい、止めるな楓。俺はこのバカ猫に調教しなきゃいけないんだ!!」
「もぅ……隆君、最後くらいしっかり決めようよ~」
「私もエサあげたからOKだよ」
「私も心の準備ができました」
「私もOKだよ~♪」
「それじゃ~行きますか」
「「「「「おおーーーーー!!!」」」」」
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『お墓』
「えっと墓石だっけ?」
「一番大きいやつだよ」
「あっ!これだな」
そこには、あきらかに一つだけ大きい墓石があった。
「それじゃ~置くよ、エイッ!」
菜の花との最終決戦が始まった……
どうでしょうか?楽しんでもらえたら幸いです^^;